パラパラチャーハンは中華料理店で食べるもの、家ではできない。
お店と家のコンロは火力が違うから無理とあきらめていませんか?
従来の作り方とは違う、だけど簡単にできる作り方で家庭でパラパラチャーハンが実現できる方法があります。
しかも特に手のこんだことはせずに大丈夫。早速トライしてみましょう。
Contents
パラパラチャーハンを作ろう
家でもできる作り方
中華料理店で出てくるパラパラしたチャーハンは、業務用のコンロで作り、家庭のものと火力が違います。
しかしポイントを押さえれば、業務用のような火力のあるコンロでなくても、家庭のコンロで憧れのパラパラチャーハンを作ることができます。
ではひとつひとつ見ていきましょう。
材料はシンプルに
【1人分】
- 冷凍ご飯…茶碗1杯
- 卵…1個
- ねぎ…1本
- ウェイパー…小さじ1
- 塩コショウ…適量
- (お好みで)豚バラ肉…適量
量はお好みで。卵は1人分につき1個、ウェイパーは缶に記載している分量を参考にしてください。
今回作ったパラパラチャーハンの具材はシンプルです。
How to cook
1)具材を小さく切る
肉を入れる場合、鶏肉、豚肉、牛肉など好みの肉でOKです。
チャーシューを入れたり、冷蔵庫に肉のストックがなければウィンナーを小さく刻んで入れてもいいですね。
ポイントは小さめに具材を切ることです。
2)卵を用意する
パラパラチャーハンのポイントは卵にあります。
大き目のボウルに卵を割り入れます。
3)卵を溶く
他の料理にも言えますが、溶き卵を溶くときに混ぜすぎていませんか?
卵は混ぜすぎるとコシを失って卵の固まる力がなくなってしまいます。
混ぜるときは菜箸を使い、菜箸を容器の底につけたままかき混ぜるようにしましょう。
泡だて器だと混ぜすぎてしまいNG、菜箸がベストです。
4)ご飯を入れ混ぜる
卵かけご飯の要領で、ご飯を混ぜます。
多くの料理本に記載している基本のチャーハンの作り方は、最初に炒り卵を作り一旦フライパンから取り出し具材を炒めるという方法ですが、パラパラにするにはここで卵とご飯を混ぜておきます。
ご飯を卵でコーティングすることによって水分を弾きやすくします。
5)フライパンに熱が通るまで待つ
フライパンを火にかけます。
最初強火にしてしっかりフライパンを温めておくのがポイントです。
フライパンに熱が通っていない段階でご飯を入れると、ベチャとしてしまいます。最初が肝心、火が通るまで待ちましょう。
6)ご飯を切るように炒める
油を敷いて卵に混ぜたご飯を投入します。
木ベラを使ってご飯を切るような感じで混ぜていきます。
7)具材・調味料を加える
ご飯に火が通ったらすでにパラパラした感じになっています。
ここでウェイパーや肉を入れ、さらに炒めます。
8)空気を通す
可能であれば鍋返しにチャレンジしてみてください。
フライパンを振ることによって食材の上下が入れ替わり、油や調味料がまんべんなく具材と絡み、さらにパラパラ感が増します。
空気をとりこむことによって米粒がパラパラになるのです。
難しい場合は中火にしてへらを切るようにするか、または菜箸で混ぜながら落ち着いて炒めるといいでしょう。
9)ネギを加えてすぐ火を止める
最後にネギを加えてすぐに火を止めます。
ネギを入れてしばらく炒めると、ネギのグリーンがなくなってしまいます。
見た目もおいしそうに仕上げるためにネギを入れたらあまり火にはかけません。
パラパラチャーハンのできあがり
家庭のガスコンロでもパラパラチャーハンが作れました。
作り方まとめ
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具材を小さく切る
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卵を溶く
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ご飯を入れ混ぜる
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フライパンに熱が通るまで待つ
-
ご飯を切るように炒める
-
具材・調味料を加える
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空気を通す
-
ネギを加えてすぐ火を止める
ポイントのおさらいです。
- 卵かけご飯を作る
- フライパンを十分に熱する
- 具材をきるように炒める(できれば空気を通すため鍋返し)
- ネギを入れたらすぐに火を止める
ご飯が決め手
パラパラチャーハンにする秘訣は作り方もそうですが、「ご飯」にあります。
上等の米を使うということではなく、ご飯の状態がポイントとなってきます。
温かいご飯を使う
チャーハンに使うご飯はアツアツのご飯が望ましいという情報が多くあります。
理由は冷たいご飯だとフライパンに入れたときに温度を下げてしまうからです。
しかし炊きたてのご飯はパラパラチャーハンにするには不向きです。理由は水分が多く含まれているため、ご飯同士がくっつきやすいからです。
炊きたての炊飯器から取り出したご飯ではパラパラにするのは難しいでしょう。
冷凍ご飯を自然解凍する
チャーハンをパラパラにするご飯としては冷やご飯をラップをせずに電子レンジで2~3分ほど加熱して水分を飛ばしたものがいいとの情報が数多く寄せられています。
解凍する量にもよりますが、私の場合家族が多いので2~3分では解凍できません。
一度に解凍するとなると4人分でも5分強はかかりそうです。
もちろんこの方法でもいいのですが、解凍するまでに時間を要してしまいます。
あらかじめチャーハンを作るとわかっていれば事前に冷凍庫から出して自然解凍しておいてもいいと思います。
実際行ったところ解凍時間も短く、ご飯の状態もパラパラになりました。これは冷凍することですでにご飯の中の水分が飛んでいるからです。
そのままラップなしで電子レンジで温めればOKです。
ラップをかけずに電子レンジでご飯を解凍
ご飯に水分が含まれていると、ベチャっとしてしまいます。
チャーハンを作る前の下ごしらえとしてご飯の水分を飛ばしておくことがポイントです。
電子レンジで解凍するときにはご飯をラップからはがします。
温度表示があるレンジの場合、50~60度くらいで温めるといいでしょう。温度表示がない場合、アツアツになる前に解凍をやめて取り出しましょう。
調味料でパラパラにする裏技
マヨネーズを加える
マヨネーズを使ってもチャーハンをパラパラにすることができます。使いかたは2通り。
- 炒め油をマヨネーズに変えて炒める方法
- ご飯とマヨネーズを混ぜ合わせておき、炒める方法
マヨネーズの成分の乳化した食用油と卵黄が、米粒1粒1粒をコーティングしてくれ、パラパラにしてくれる効果があります。
マヨネーズを使う目安は大さじ2杯程度と、少し多く感じる方がいい仕上がりになります。
サラダオイルを混ぜる
フライパンにサラダ油を敷く代わりに、あらかじめご飯とサラダ油を絡めておく方法もあります。
油がご飯をしっかり包み込み、コーティングしてくれるのでダマにならずパラパラチャーハンが作れるというわけです。
お酒がお米をコーティング
マヨネーズやサラダ油と同様に、お酒をご飯に混ぜて炒めてもパラパラチャーハンができます。
こちらも同じ理由で、お酒が米粒の周りをコーティングしてくれるためです。
Note
パラパラチャーハンを作ってテーブルに出すと、家族みんなの感動した顔が目に浮かびます。
ただし家族が多い方は注意が必要です。
まとめて大量に作ろうとすると、ご飯が混ざらずパラパラのチャーハンになりません。
ここは手間でも少量ずつ作るほうが確実です。基本をしっかりマスターして中華料理店さながらのチャーハンを食卓に出しましょう。