ランチクロスと言っても作り方は実にさまざま。
今回は基本の作り方と私がこんなものあればいいのに…と思いつきで作ったらなかなか使える!と思ったレシピの作り方を基礎編とあわせて公開します。
春になると入園、入学などでいろいろと揃えなければならないひとつに給食用のナフキンがありますね。
学校や幼稚園、保育園の指定のサイズや作り方があればそれに従って作らないといけません。
ランチクロスの作り方もいろいろ。
まずは何種類かの基本の作り方を知っておくと便利です。
さぁ、一緒に作ってみましょう。
まずは超簡単なナフキンの作り方
1)三つ折りにする方法
レシピを載せるまでもない、超簡単な作り方は、
指定の大きさのサイズから2cm大きく生地を裁断し、四隅を三つ折にして縫っていくだけ。
仕上がりサイズが36cm×52cmならば、縫い代分をプラスした38cm×54cmに布を裁断すればOK。
生地の横幅は110cmのものが多いので、それだと半分に折って裁断すればいいので計測も楽ですね。
ただし、角の部分が重なるのでごわついてしまいます。布が薄いとそれほど気になりませんが、ランチクロスの場合、少し厚手の布で縫うのでごわつきがでてきます。
そんなときはあらかじめ角を三角にカットして縫うようにしましょう。
あとは1周ぐるりと縫うだけです。
私が小学校の給食準備品として作ったナフキンはこの作り方です。学校によって大きさの指定があるところはそれに従って縫いましょう。
2)リバーシブルタイプ
リバーシブルも簡単ですね。
1.好きな柄の生地を2枚用意します。
2.所定のサイズから四隅それぞれ縫い代分1cm余分にとり裁断します。
3.中表にあわせて1周ぐるりと縫いますが、そのときに返し口を5~7cmほどあけて縫います。
4.縫い終わったら四隅の角を三角に切ります。
※三角にカットすることによってひっくり返したときに角がごわつかずにすっきりと仕上がります。
5.縫い代を折ってアイロンで型をつける。
ひっくり返す前に縫い代を割ってアイロンで型をつけます。
アイロンで型をつけることによってひっくり返したときにきれいな仕上がりになります。面倒ですが、このひと手間がさらにきれいに作るコツです。
6.返し口からひっくり返したら角を目打ちで整えてアイロンをかけます。
7.仕上げにステッチをします。ここで目を落とすと残念…てなことに。慎重に0.1~0.2cmくらいのところをステッチします。
慣れないうちはミシンの速度をゆっくりモードに切り替えて慎重にやりましょう。
額縁のあるタイプの作り方
額縁の作り方
ホテルなどのレストランに出てくるようなランチクロスはよくみると額縁タイプになっているような…
なんだか高級感を感じませんか?
この縫い方を知っているとランチクロスだけでなくテーブルクロスなどにも使えます。
さっそく作り方をみてみましょう。
Step1:生地を裁断する
作りたいサイズから縫い代各2cmを取って生地を裁断します。わかりやすいようにチャコペンシルなどで線を書いておきます。
Step2:アイロンで折りまげる
線を引いたら線に沿って折り目をつけ、アイロンで型をつけます。
最初に1cm折って、さらに1cm折り返してアイロンをするよりも、2cmのところに引いた線(内側)のほうから折ってアイロンをかけ、一旦開きそれを半分に折り曲げると1cmになると思いますが、そこにアイロンをかけるとやりやすいです。
私が不器用なせいか1cmずつ折り曲げるとガタガタになってしまいますが、こちらの方法で折ってアイロンで型をつけるとピシッとなります。
Step3:四隅をカットする
1周ぐるりとアイロンで型をつけたら、広げて四隅の線を引いたところを対角線上にカットします。
Step4:右側を1回折り曲げる
最初に右側を1回左へ折り曲げます。
Step5:さらに1回折る
そのままもう1回折り曲げます。
Step6:三角を作る
下の角を三角に折ります。
Step7:下側を折り曲げる
今度は下側を1cm折り曲げます。画像のように三角に折ったところがかぶさってもたついたような感じになりますが、きれいになるので気にしなくて大丈夫です。
Step8:さらに1cm折る
さらにもう1回折り曲げます。そうすると、あら不思議!きれいにかぶさりました。
Step9:直線縫いをする
ずれないようにまち針でとめます。そのまま1周ぐるりと縫います。
できあがり
このようになりました。斜めになっているところは縫わなくても大丈夫です。
家庭で使うテーブルマットはこの縫い方がおすすめです。給食用の三つ折りにしただけのものより断然高級感があります。普段使いや来客用として作っておくといいですね。
持ち運びできるランチクロス
こんなのあればいいな…と思って試作
毎日お弁当持参で通勤している私にとってお弁当袋は欠かせないもの。巾着でもいいけど、せっかくならランチクロスを兼ねているものがいいと、ランチクロスに持ち手をつけてみました!
冒頭タイトルで「アイデアあふれる~」なんて書いちゃってますが、大したものではないですね( ´艸`)
でもまぁ結構使えるのです、これが…。
りぼん結びでかわいく
普通にリボン結び(?)かた結びして使います。お弁当箱のサイズによって布の大きさは違ってくるので、まずはディリー使いのお弁当箱の採寸からはじめましょう。
材料
- 好きな布…作りたいサイズによって変わります
- アクリルテープ
- ファスナーテープ(縫い付けタイプにマジックテープ)
私はいづれも100均(ダイソー)で揃えました。300円です!
Step1:計測する
包みたいお弁当箱が入る大きさで作ります。私のお弁当箱は16.5cm×13cm×4.5cm。バンダナサイズの50cm×50cm布で大丈夫そうです。
2段重ねタイプの細長いお弁当箱や、男子用の1Lサイズのお弁当箱もこの大きさでいけると思います。(我が家の数種類の弁当箱には対応)
Step2:角を折り曲げる
先ほど紹介した『額縁のあるタイプの作り方』の要領で、1周縫います。
対角線上になった角を直角に10cm折り曲げて、画像のようにミシンをかけます。
Step3:持ち手の位置を定める
対角線上に10cm折り曲げたところから延長線上に持ち手をつけます。
私の場合、左右18cmくらいの位置がちょうどいいようなのでそこに持ち手をつけます。まち針でしっかりとめてミシンで縫いつけます。
持ち手の位置はお手持ちの弁当箱と照らし合わせて決めてくださいね。
Step4:マジックテープをつける
さきほど10cm折り曲げたところにマジックテープを縫いつけます。
マジックテープも上下があります。上面を生地の表側、下面を生地の裏側に取りつけましょう。(間違って取りつけても問題なし!)
お弁当箱の包み方
まずこのようにセットします。
左右に倒す
ぱたん、ぱたんと倒してお弁当箱をくるみます。
マジックテープで止める
マジックテープで閉じたら、反対側は普通通り結びます。
できあがり
取っ手のついたランチクロスのできあがりです。お弁当ケースになり、開けばそのままランチクロスになる優れものです。
透湿防水布を使うと汁もれの心配なし
少しアレンジして汁もれしないランチクロスを作ってみました。
最初検討したのが、100均で揃う薄地の保冷シートと一緒に縫うことでした。作りながらピリピリ破れ、布ともうまくかみ合わなかったので却下しました。
次に考えたのが、「透湿防水布」。実はこの布、布ナプキンを作るときに仕入れたもの。布ナプキンにして漏れないのだし、肌に触れても優しい素材なので使いやすいだろう…と早速試作。
生地 布【透湿防水布】水を通さずに湿気を逃がす 布ナプキンの手作りにもおすすめ
Step1:生地の裁断
透湿防水布は表布より2cmほど小さく裁断します。
Step2:アイロンで型をつける
『額縁のあるタイプの作り方』の要領で、布を折り曲げますが、ここではまだ縫いません。先にアイロンでしっかり折り目をつけておきましょう。
Step3:持ち手をつける
先に持ち手をつけます。持ち手のつけ方は、「りぼん結びでかわいく」と同じ要領です。
Step4:透湿防水布をはめ込んで縫う
額縁に透湿防水布をはめこんで縫っていきます。
Step5:マジックテープをつける
マジックテープを対角線上2ヵ所につけます。
今回は防水布をつけているので結べませんでした。薄手の布なので大丈夫かな?と思いきや結ぶのは厳しいです。
急きょ結ばずに持ち運びするスタイルに変えました。結果、結ばなくてもかわいい感じにできました。
先にマジックテープのない対角線上を折り曲げて、マジックテープで閉じる形です。
コンパクトに収納
これは全くの計算外でしたが、使わないときはこんな風に折り曲げてコンパクトに収納できました。エコバッグみたいにならないかな…とたたんでいたら偶然発見。(それほどたいそうなことでもありませんが…)
Note
お子さん用のランチクロスにしても、家庭でつかうランチクロスにしてもハンドメイドのものだと一層愛着が湧きますね。
毎日お弁当を出すときに手作りのものだとほっこりします。私の子どもは「ママの手づくり~」なんて自慢してくれていたみたいですが、やはり手作りだとお子さんも嬉しい!!お子さんの好きな布で作ってあげてくださいね。