酸素系漂白剤をご存知ですか?
ナチュラルクリーニングが定着しつつある最近、続々と自然派の洗剤が注目されています。
その中でも優秀アイテムは「酸素系漂白剤」。
洗濯やしみ抜き、ふきんの漂白などに使いますが、中でも効果を発揮してくれるのが洗濯槽のカビ取りです。
一番最初に試したときは震撼しました。
1~2ヶ月に1回くらいは洗濯槽カビキラーをしていたにも拘わらず出るわ出るわ…
こんなにカビか…
今回紹介する「酸素系漂白剤」は効果抜群です。
洗濯槽カビキラーでは体感できなかったカビに遭遇します。
その方法の手順をわかりやすくまとめてみました。
※注意
少し面倒臭いですが、激落ちします。気合のあるときに実行しましょう。
Contents
洗濯槽のカビをごっぞり剥ぎとる「酸素系漂白剤」
手順
冒頭、まず最初に手順の紹介です。
- 洗濯機にお湯(50度前後)のお湯を高水位で溜める。
- 酸素系漂白剤を1袋(750g)入れる。
- 洗いコースで5分前後。これを2~3回繰り返し、都度ゴミ取りネットで汚れをすくいとる。(泡で見えなければ略して可)
- 一晩そのまま。
- 翌朝、浮いているカビをゴミ取りネットですくい取り、洗いで5分を2~3回(都度ゴミ取りネットで汚れをすくいとる)して排水・脱水コースまで終わらせる。
- 新しい水で洗濯~脱水(1クール回す)まで行って完了。
これが全過程です。ひとつひとつみていきましょう。
用意するもの
- 酸素系漂白剤
- バケツ
- ゴミ取りネット
ゴミ取りネットがない場合は、クリーニング屋さんでもらうワイヤータイプのハンガーにストッキングをつけて作ってもOK。
作業のしかた
1洗濯機にお湯(50度前後)のお湯を高水位で溜める。まず洗濯機の中のくず取りネットなどの備品は剥がれたカビが付着してしまうので一旦取り外しましょう。
溜める水の温度はカビが剥がれやすくなる45~50度前後にします。
その際に、お風呂のあとの残り湯を使うと節水になります。
日ごろから残り湯で洗濯している方はバスポンプを持っているかもしれませんね。あればそれを使うと便利です。
なければバケツを使って浴槽から洗濯槽に移さなければなりません。
結構これが重労働だったりします。腰を痛めないように気をつけて行いましょう。
我が家の冬場のお風呂は41度に設定しており、初めて試したときはその温度でしたが、カビがたくさん出てきました。
今回は45度まで上げてやりましたが、45度のお風呂って熱いのなんの…。ここは温泉か?というくらい、もう作業する前にのぼせてしまいました。
無駄口はさておき、結論を言えば41度程度でも問題なし!高温ならさらによし!ということでしょうか。
こだわるならお風呂のお湯と別に沸騰させたお湯を足して50度くらいになるようにしてもいいでしょう。
2酸素系漂白剤を1袋(750g)入れる。
我が家の洗濯機は7人家族なので特大サイズの10㎏です。1袋では足りないかな~と思いつつも毎回1袋で行ってますが、問題なくカビがごっそり取れます。
一人暮らし用の洗濯機ならさすがに750gは必要ないと思いますが、それなりの大きさの洗濯機であれば1袋は必要だと思います。ここはケチらず1袋全部使い切りましょう。
3洗いコースで5分前後。これを2~3回繰り返す。
洗いコースで5分回します。我が家の洗濯機には5分モードはないので7分に設定しました。
ここで通常の標準モードにすると、洗濯機から離れうっかりしていて全行程終わってしまった!という失敗があるので、自分流(洗濯機のメーカーによって呼び方は違います)で洗いのみを選択するようにしましょう。
5分洗いのあと、ふたを開けてみると………
ここ、衝撃です。
言い訳しておきますが、年末の大掃除のときに洗濯槽クリーナーで1晩つけ置き掃除をしています。とは言え2ヶ月ぶりですが…
お見せするのは恥ずかしいですが、こんな状態です。
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何なんでしょうね、これは…。
卵の殻のような固そうなものも混じってます。(触れないので見た感想です。殻のようなものは何なんでしょう?)
これを2~3回繰り返します。
3回目には茶色い物体も少し少なくなったような気がします。
4一晩そのままに
そのまま一晩おきます。おやすみなさい。
5翌朝洗いで5分を2~3回して排水・脱水コース
翌朝、浮いているカビをゴミとりネットで取り除きます。でもこの状態では最初のような浮遊物はあまり見られません。
3.の工程の5分洗いを2~3回繰り返します。だんだん浮遊物が少なくなっていきます。
その後洗濯機を排水・脱水コースにして回します。
6再度新しい水で洗濯~脱水まで行って完了。
最後の仕上げに、取り外していたくず取りネットを取り付け、標準モードで水量を最高位にして1回洗濯機を回します。
完璧!!
すごくピカピカ♪
市販の洗濯槽クリーナーっていまいちカビが落ちたかどうか実感が湧きませんよね。だって洗濯槽に浮遊物が目視できないですもの…。
つけ置きいらずとか書いてますが、気になるので2~3時間はつけ置きするようにしています。しかしカビをみたことがありません。
それに対して、この酸素系漂白剤で行うとこんなにもカビが目に見えて出てくるなんて…、なんか衝撃です。
今まで家族の洗濯をこんな汚い洗濯機でしていたのかと思うと申し訳ない~と思ってしまいます。
いろんな場面で使える酸素系漂白剤
酸素系漂白剤について
酸素系漂白剤の主な成分は過炭酸ナトリウムで弱アルカリ性。
漂白、除菌、消臭の効果があり、洗濯や掃除だけではなく、色柄ものの洗濯やしみ抜きに使うことができます。
通常、ふきんの漂白などに使用しているものは塩素系ものが多く、白物を漂白するときは効果を発揮しますが、逆に色柄ものに使用することはできません。
また、使用中にうっかり着ている衣類などに付着したらその部分だけ黄変してしまいます。
塩素系漂白剤の主な成分は次亜塩素酸ナトリウムでアルカリ性。
劇的に落ちるものの、その反面繊維を痛めやすく、酸性のものとうっかり混ぜてしまうと塩素ガスが発生して危険な場合もあります。
それに対して酸素系漂白剤は、
ふきんを漂白した場合、塩素系漂白剤に比べ劇的に白くなるということはなく、やや物足りなさを感じますが、手荒れのひどい私が直接触れてもトラブルにならないほどやさしい製品です。
なので小さなお子さんがいる家庭では安心して使える漂白剤ではないでしょうか?
酸素系漂白剤の使い方
洗濯
通常の洗濯に洗濯用せっけんと一緒に洗濯機に入れて使用すると、衣類の黄ばみや黒ずみを漂白してくれます。
水30リットルに対して15g(大さじ1杯半)を30度~50度くらいのお湯に溶かして使用します。
しみ抜き
コーヒー、紅茶、果物、調味料などによるしみの漂白や、赤ちゃんの肌着、スタイ、布おむつの漂白、除菌、消臭に使えます。
2リットルのお湯に10g(大さじ1杯)を溶かして、15分~30分ほど浸した後、水ですすぎます。
台所
ふきんやおしぼり、食器や調理器具(まな板、ボウル、ザルなど)の漂白、除菌、消臭に。
また茶しぶや哺乳ビン、ステンレスボトルの内側の漂白、除菌、消臭にも効果があります。
2リットルのお湯に対して8g(大さじ1杯弱)を溶かし、15分~30分ほど浸した後、水ですすぎます。
台所・洗面所・浴室の排水口
100g程度の酸素系漂白剤を排水口に流し、コップ1~2杯のお湯を注ぎ、しばらく置いたあと多量に水、またはお湯で一気に流します。
でもやっぱり効果をフルに発揮するのは「洗濯槽のカビ取り」ではないでしょうか…。
塩素系漂白剤のようにツーンとしたニオイがないのでとても使いやすいです。エコで汚れもちゃんと落ちてくれる優秀アイテム「酸素系漂白剤」はおすすめの一品です。
おまけの情報
アメリカ版・オキシクリーン 2.27kg(2270g) 酸素系漂白剤【oxi clean 原産国 アメリカ マルチ洗剤 洗濯洗剤 酵素 漂白 コストコ Costco COSTCO】
コストコユーザーなら「オキシクリーン」はすでに使っている方も多いのでは?
私も使ってますが、これもまた万能アイテムですよね!
「酸素系漂白剤」の代わりに「オキシクリーン」が使えます。500g ~750g(付属のスプーン6杯半)ほど入れればOKです。
Note
市販の塩素系の洗濯槽クリーナーは手軽で便利だけど、本当にカビが落ちているのかどうか疑問です。
以前、ハウスクリーンの業者に聞いたことがありますが、ほとんど落ちてないそうです。はっきり言って気休め。
ですがこの「酸素系漂白剤」は目に見えてカビがごっぞり剥がれ落ちているのが確認できます。
月1回程度が望ましいという意見も多いようですが、個人的には、2~3ヶ月に1回、いや半年に1回でもいいのかな…と思います。
だって、正直言って作業はちょっと面倒。
いや、かなり面倒臭い。
都度、ゴミ取りネットでカビを取る作業や、何回も洗濯機を回すのってけっこう苦痛…。時間も拘束されるし…。
実は、一番最初に行ったときは今回披露した画像よりももっと凄かったです。
しかし次回4ヶ月後に行ったときは、最初ほどのカビは感じませんでした。
なので、半年に1回でもOKか…??とずぼら主婦は思うわけです。
つけ置きする時間も3時間以上であればいいので、昼間ずっと在宅であれば、家事の合間に行ってもいいのでは?
今回施術する前に、面倒だったので市販の洗濯槽クリーナーでやり過ごしていましたが、久しぶりに「酸素系漂白剤」でカビ取りしたら、やはりごっそりとカビが剥がれ落ちていました。
やはりカビ取りはこれに限る!と改めて実証することができました。
心なしか洗濯機の臭いもなくなったような気がします。少し面倒ですが、時間のある週末や、気合の入ったときなどにぜひ試してみてください!