この暮れも押し迫ったときに、夫がいきなり
「今年(来年)は、おせちはこだわらんけど、年越しそばだけはこだわりたい。日本の三大そばって言える?ちょっと調べたんだけど…」
と言ってきた。
年賀状作成や、大掃除、おせちの準備、お年玉の用意などで、正直年越しそばまで気が回っておらず、スーパーで買ったものでいいや…的に思っていたのですが、
熱心に訴える夫の話を聞いてみると少し興味が湧いてきました。
今年は日本三大そばのひとつを試してみようかと調べてみました。
日本三大そば
日本三大そばとは
- 長野県の戸隠(とがくし)そば
- 島根県の出雲(いずも)そば
- 岩手県のわんこそば
お恥ずかしながら、この中で岩手県のわんこそばしか知りませんでした。それも早食い競争のイメージしかない。出雲と言えば出雲大社しか思いつかない、その程度の認識でした。
それぞれについてみてみましょう。
長野県の戸隠(とがくし)そば
信州(長野県)の深い山々に囲まれた土地はそばの栽培に適しています。そのため信州では各地でそばの栽培が行われており、信州の人々にとってそばはなくてはならない存在だとか…。
戸隠そばは信州のミネラルがたっぷり含まれた清らかな高原水でそば打ちされて作られており、引き締まってもちっとした歯ごたえのある麺が特徴です。
戸隠そばの定義とは、
- 挽きぐるみ
- 根曲がり竹の円形のざる
- ぼっち盛り
で、信州で作られる「信州そば」とは区別されているようです。
「挽きぐるみ」とは、そばの甘皮を取らずに挽いたそば粉を使用すること。そして延ばすときも麺棒1本で四角く伸ばさず(四つ出し)丸延ばしをする作り方です。
提供するときも、ざるにほとんど水を切らずにぼっち盛りと呼ばれる盛り方で出します。このとき根曲がり竹で編まれた円形のざるに盛ることが本来の出し方のようです。
そして、海苔はかけません。
薬味は信州の伝統野菜である「戸隠大根」という辛味大根を使うことと言うことでした。
夫はこの戸隠に興味を示していました。信州の空気のいい土壌で作られたそばはぜひ賞味したいものです。
島根県の出雲(いずも)そば
そば粉を挽くときに、そばの実を皮ごと挽くため通常のそばより色が黒く、香り高く、コシがあるのが特徴です。
食べ方は、割子と呼ばれる3段の丸い器にそばを盛り、そばつゆをかけて頂く「割子そば」、
茹でたそばを水洗いせずに茹で汁(そば湯)と一緒に器に盛ってそばつゆを器に入れて頂く「釜揚げそば」があります。
出雲大社参りに行く機会があれば、出雲そばもぜひ堪能したいですね!
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岩手県のわんこそば
わんこそばは早食い競争のときに次々と椀にそばが盛られていき、せっせと食べるイメージがありますが、そもそも一口サイズになったのは言われがあるようです。
お殿さまに出すときに失礼がないよう一口サイズで出したという説と、大勢の人に振舞えるように小分けして出したという説。
わんこと言うのも、犬のことではありません。岩手の方言でお椀のことを椀子(わんこ)と呼ぶので、一口サイズのお椀に入ったそばと言うことで「わんこそば」と呼ばれるようになったようです。
そしてこの「わんこそば」、本来はゆっくりと味わって食べるそばらしいです。とは言え名物の掛け声を掛けられるとどんどん食べたくなりますが…。
年越しそばはいつ食べる?
大晦日の行事
一度名の知れたうどん屋さんから年越しそばを買ってきて家で茹でて食べたことがあります。
そのとき普通に湯通ししただけなのに、麺がプチプチ切れて「何だ、これ?」と思った記憶が…。
でもこれってそば粉の割合が多いからというのは後から知った話。
そばは他の麺と比べて切れやすいから、大晦日にそばを食べることで、
「今年1年の厄を断ち切る」
と言う意味があるそうです。
時間帯は?
我が家では大晦日は普通に夕食を済ませ、紅白を見ながら深夜にもう1度、そばを食べておりました。
ところが子どもたちが小さい頃は、一度寝てしまうと起きてくれず、ただでさえ忙しいときに片付けを2回やらなくてはいけないのは非効率と、数年前から大晦日の夕食にそばを食べるようにしました。
一般的に年越しあたりでそばを食べるのが多いようで、なかには年を越してから食べるのは縁起がよくないとするものもありますが、地方によってさまざまなようです。
なので気にせず、今後も家事効率も考えて夕食時に食べるようにします。
KALDIのそば
夫がすかさずリサーチ。KALDIに出雲そばがありました。
しかもそば粉100%使用!今年の年越しそばは「出雲そば」にしたいと思います。