麻ひもで簡単な円のコースターを編んでみましょう。
以前、
こちらの記事で、シンプルなコースターの作り方を説明しておりました。
そこで作ったコースターを3年ほど使っておりまして、さすがに汚れてきたので今回改めて編み直すことにしました。
そのときの記事では編み方をざっくりとしか説明してなくて、改めてみるともう少しじっくりガイダンスしたほうが親切かな…と思いまして…、しかも重大なミスを犯しておりました。そこも踏まえてじっくり説明していきます。
ちょっと戯言も入っておりますが、どうぞお付き合いくださいませ。
麻ひもで編む円のコースター
まず使用する麻ひもですが、100均にある3玉セットになった麻ひも。これは編めなくはないけど、編みにくいです。
編むうち、手の水分が取られパサパサ…。
ちょっと大げさですが、ほんと編みにくい。
そこで今回使ったのが、無印良品の麻ひも。糸が少し細いように思いましたが、編んでみるとそれほど違和感はありませんでした。
直径9~10cmくらいのものであれば、6/0号のかぎ針で編めます。
編み方によって1cmほどの誤差は出てくるので、大き目にしたいならゆったり編むといいでしょう。キツキツに編むと直径9cmくらいになります。
7.5のかぎ針で編んだところ、これは鍋しきか?というくらいの大きさになりました。(笑)
何段も編みたくないなら、7.5の針で4段程度編めばいいのかな…とも思います。
見た目に問題なければ、それでもいいかと…。
また100均で麻ひもを買うなら、荷造り用の麻ひもではなく、手芸用のリネン糸だと編みやすいと思います。
編み図の話
前回アップした記事かぎ編みで作るコースター【シンプル基礎編】編み図ありで、紹介した編み図はこちらでした。↓↓
1段目…6目細編み
2段目…すべて増し目
3段目…1目細編み、増し目を6回くり返す
4段目…2目細編み、増し目を6回くり返す
5段目…3目細編み、増し目を6回くり返す
という具合に増えております。
段を増やすごとに細編みの回数を増やせばいいだけです。
もっとわかりやすく表にするならこんな感じ。
これが一番わかりやすく、シンプルで編みやすいのですが、唯一の欠点が…。
同じところで増し目をしているため、段が増えるごとに角ばってしまうんですね。
つまり六角形になってしまうという…。( ゚Д゚)
唯一すくいなのは、段数が5段程度だったため、六角形が顕著にわかる感じではなく、言われてみれば角ばってるな…程度の見え方。
しかし段数を増やしていくと明らかに六角形になってしまいます。
画像左は同じ位置で増し目をし続けたもの。(前回の編み図)
画像右は増し目の位置をずらして編んだもの
円形に編むには、増し目の位置をずらしてやればいいんですね。
今回採用した編み図
そして今回の編み図はこちら。
増し目する箇所が微妙にずれているため段数が増えても角ばらずに丸く編めます。
編み図ではイマイチわからないという場合、表にすればわかりやすいかと思います。
この編み図を表にすると、
このようになります。(スマホなどで見た場合見にくいと思いますが、ざっくり見てください。あとから詳しい表がでてきます。)
1段目6目の細編み、2段目すべての目に増し目、3段目は細編みと増し目を交互に6回というところまでは、前回の編み図と同じ。
しかし4段目から増し目の箇所がずれています。
規則正しく編むなら、4段目は細編み2回編んで増し目、5段目は細編み3回編んで増し目としていきたいところですが、ちょっとずつずれているのがおわかりでしょうか?
この規則性を理解して編んでいくと、段を増やしても角ばらずに丸い円を編むことができます。
とは言え
頭で理解していても、いざ針を持って編もうとしたら、はて?どうたっけ?と混乱してしまいますよね。
私も編み図を横目に編んでいて途中で気がそれたりすると、どこまで編んだのかわからなくなることが多々あります。
そこで編み図を「表」にしてみました。
編み図を目で追っていくよりも、一覧表になっていたほうが追いやすい。また編むときに、1、2、3…とカウントしながら表を目で追って編んでいけば、すんなり編めるし、途中で中断するときも数字を覚えておくと、再開するときも編み目を数えることなく進めることができます。
以前の記事にもあるように、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11…と書き、増し目のところを赤字にするか、○で囲んでもいいと思います。
要は編むときに、1、2、3…と念仏を唱えるように編み表を見ながら編めば、編み図を見ずとも編めるというわけです。簡単!!
編み順
編む順番はこの図のようになります。編み終わりは引き抜き編みをし、一段立ち上がったときには、立ち上がりの目を1目編んでスタートします。
以下で出てくる編み表には、立ち上がりの目はカウントされていません。
立ち上がりの目を1目編んでスタートです。
一緒に編んでみましょう
では、一緒に編んでいきましょう。
かぎ針と麻ひもの準備はお済みですか?
30分ほどで編みあがります。動画をみながら一緒に編んでいきましょう。音声にてガイダンスします。
※よろしければチャンネル登録お願いします♪
お見苦しい動画ですみません。
マイペースで編みたい方は、こちらをどうぞ↓↓
1段目
編み図が読めなくても大丈夫。この表をみてください。↑↑
表の見方は、数字の下の✖は細編みの記号です。6目細編みするという意味になります。
立ち上がりの目はカウントしていないので、立ち上がりの目、1目編んだあとこの表を参考に編んでみてください。
1段目は6目細編みですね。6目編んだら最初の立ち上がりの目に針を通して、そのまま糸を引き出し、引き抜きます。(引き抜き編み)
※立ち上がりの目、引き抜き編みのしかたがわからない方は、こちらの記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
2段目
2段目は全ての目に2回ずつ細編みします。(増し目)そうすると6目が倍に増えるので12目になります。
増し目は「V」の記号です。増し目をするところは数字を赤色にしました。直観的にみて増し目というのがわかります。
またマスが2マス分になっています。これは前段から増し目をしたことによって増えた目数です。
編み終わったら前段の立ち上がりの目に針を刺し、糸を引き抜いて引き抜き編みをします。
3段目
3段目は細編みと増し目を交互に行います。増し目を6回するので6目増えて18目になります。
4段目
4段目は細編み2目と増し目のくり返しですが、増し目からスタートします。
増し目、細編み2目、増し目、細編み2目を6回くり返します。この段でも増し目を6回するので6目増えて24目になります。
5段目
5段目は細編み3目+増し目ですが、細編み2目からはじまり、細編み1目で終わります。
細編み3目+増し目を6回くり返したものと同じになりますが、編みはじめの順番が違うだけです。ここでずらずことで増し目が同じ列にならず、角ばったりしません。
理屈ではわかってもいざ編み図をみると混乱しますね。この表を見ながら編めば何も考えずにスラスラ編めます。(よね?)笑
6段目
いよいよ最終段
6段目は、細編み4目+増し目を6回くり返しです。こちらも5段目同様、増し目をずらすために細編み1目からのスタートです。あとは増し目、細編み4目をくり返し、細編み3目で終わります。
これ以上段を増やして鍋敷きなど作りたい方は、このずらしのテクニックを使って編んでいってください。
1段増えるごとに細編みの回数が増え、位置をずらして増し目を6回していきます。
最後に引き抜き編みをし、糸はしの始末をしてできあがりです。お好みでタグをつけてもカワイイ♪
余談
前回のかぎ編みでつくるコースターの記事を執筆したときは、画像だけで説明していたので伝わりにくいところもありました。
そこでYouTubeに動画をアップして補足説明することにしたのはいいのですが、いや~~、動画って大変ですね~。
ごまかしがきかないという…
しかし、やっぱり動画のほうがわかりやすい…と思うので、なんとか工夫して制作しております。
基本的に顔出しなし、声出しなしの「手元ユーチューバー」(そう呼ぶらしい)として動画制作しています。
BGMとテロップで仕上げているのですが、編み物って耳で聞きながらやったほうがわかりやすいのかな…???
そう思い、お聞き苦しい声でガイダンスした動画を作ったわけですが…。
これが編集がかなり困難で、動画を撮っている最中に末娘の歌声は入るわ、夫から電話がかかってくるわ…、なんど中断して撮り直したことか…。
おまけに思わず口走った音声がどうしても編集で消せずそのまま残っているという…。
動画編集する私の横でスマホをいじっていた長女がクスクス笑いながら、これ、本当に公開するつもり?と聞いてきました。
はい、公開します。
正直、ハチャメチャですが場数を踏まないとこればかりはうまくならないし。
こんな動画ですが、お付き合いありがとうございます。
も、1回(笑)