前回、麻ひもで編む円のコースターで編み図なしでサクサク編めるように、編み表を添付しておりました。
これで編み図を見ずとも編めるはず!とばかりアップした動画がこちら。
その応用編として、そのまま花瓶カバーを作ってみました。
麻ひものコースターを編むなかで、編み表をみれば難なく編めると思って作りましたが、さらに湧き出た疑問点。
それは、
- 立ち上がりの目とはなんぞや?
- いったいどこに針を入れて引き抜けばいいの?
- 編みはじめはどこから?
これについて、さらに深堀りしてお伝えします。そのついでに、ガイダンスだけでは楽しくないので、花瓶カバーを作りながら説明したいと思います。
また、細編みだけで作るより、うね編みを取り入れて編んだほうがかっこよくなったので、今回そちらでの作り方のご紹介です。といっても細編みと編み方は同じ。簡単です!
一緒に編んでみましょう。
Contents
麻ひもの花瓶カバー
まず編み方については、麻ひもで編む円のコースター|これをみれば編み図を見ずに編めるをご覧ください。
編み図
使用する編み図はこちら。
麻ひものコースターで使った編み図をまんま使います。
この編み図は花瓶の底にあたる部分。何段まで編むのかは使う瓶によって調整してください。
6段目まで編んだコースターの上に瓶を乗せてみました。
この瓶の大きさなら5段目まで編めばいいようです。
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では、一緒に編んでみましょう。編みながら湧き出る疑問をクリアしながら進めていきます。
1段目
編み方の説明は、麻ひものコースターで説明しているので省略します。
1段目の立ち上がりのくさり編み1目は必要?
円を編むとき、まず作り目の中に針を通して立ち上がりの目を作ります。編みかたによっては、1段目の立ち上がりの目のくさり編みを編まずにスタートするものもあります。
いろんな方の動画を確認してみましたが、1段目の立ち上がりのくさり編みを編んでいる方が圧倒的に多いですが、編まない方もおられました。(私も編まないほうが多い)
今回、この麻ひものコースターを編むときに最初は立ち上がりのくさり編みを編まずに作っておりました。
あとから立ち上がりのくさり編みを1目編んで作りましたが、どちらのパターンも間違えではないようです。
ただし圧倒的にくさり編み1目編む方が多いですが…。
個人的には編まないほうがスッキリ見えるような気がします。
これについてはまた別の機会にじっくり検証するとして、結論を言いますと、引き抜き編みをする目を間違えなければ、立ち上がりのくさり編み1目は編んでもあまなくてもどちらでもいいです。
1段目の引き抜き編みはどこ?
1段目の細編み6目を編み終わりました。さて、どこに糸を引き抜けばいいのでしょうか?
カウントしてみましょう。最初の目は立ち上がりの目なのでカウントしません。6目編めたのがわかります。
このまま糸はしを引いて、輪を引き締めましょう。
輪を引き締めるとこんな状態。
針に糸をかけて、引き抜き編みをします。引き抜く目はどこ?
針を通す目は、この画像の緑の囲みの部分です。細編みの頭(糸2本)に針を入れて引き抜きます。
これで1段目のできあがりです。
2段目
このままサクサク編めるように、編み図表は添付しておきます。
2段目の編みはじめはどこの目から?
では2段目を編んでみましょう。1段目の目数が6目。このすべてに増し目をします。
1つの目に2回細編みすることで目数が倍に増え、2段目は12目となります。
では、どこからスタートすればいいのでしょうか?
1段目の1目めに針を入れます。
立ち上がりのくさり編みをした隣の目ですね。ここから編みはじめです。
2段目が編み終わりました。12目になっていると思います。カウントしてみてください。(下に正解の画像があります)
2段目の引き抜き編みはどの目?
2段目の引き抜き編みをする目は、1目めになります。(緑の○)
我流ですが、引き抜く目がわからなくなったら、針を外して、編み終わりから1、2、3…とカウントしています。12目のところが、実際は1目めなので、そこに針を入れて引き抜き編みをすると間違えません。
本当は、12、11、10…と数えるのが正しいのでしょうが、こんがらがってしまうので私は1、2、3…とカウントしています。
そうすると12目のところが引き抜き編みをする目になります。実際は1目めのことですね。
3段目
ここまでくれば引き抜く目や、編みはじめの目はもうおわかりですね。
3段目は細編みと増し目を交互に行います。増し目を6回するので6目増えて18目になります。
3段目の引き抜き編みをする目
引き抜き編みをする目は、緑で囲んだところです。
4段目
4段目は細編み2目と増し目のくり返しですが、増し目からスタートします。
増し目、細編み2目、増し目、細編み2目を6回くり返します。この段でも増し目を6回するので6目増えて24目になります。
4段目の引き抜き編みをする目
麻ひもで編むと糸が硬いせいか、引き抜き編みをするところまで長いようにみえ、つい画像の白で書かれた引き抜き編みの目に針を入れたくなりますね。
しかも①まで距離が離れてみえるので、本当に①に針を入れて大丈夫?って思いますよね。
しかし①のところに針を入れて、引き抜くとちゃんとぎゅっとしまった円形になるので心配ご無用。
こんな疑問を持つのって、私だけ?ちゃんと検証したらスッキリしました。
5段目
5段目は細編み3目+増し目ですが、細編み2目からはじまり、細編み1目で終わります。
細編み3目+増し目を6回くり返したものと同じになりますが、編みはじめの順番が違うだけです。ここでずらずことで増し目が同じ列にならず、角ばったりしません。
理屈ではわかってもいざ編み図をみると混乱しますね。この表を見ながら編めば何も考えずにスラスラ編めます。(よね?)笑
6段目
おそらく6段目まで編むと大きな瓶が必要となりますが、念のため編み図を記しておきます。
側面の編み方
1段目は「うね編み」
円編みは、増し目をすることによって円が大きくなります。したがって次の段から増し目をせずに編んでいくと円が広がらず、そのまま自立するようになります。
このまま細編みのみで編み進めてもいいですが、底と側面の区別というか、区切りはここだよ~とメリハリをつけたかったので、側面の最初の編み方は「うね編み」を採用しました。
細編みだけで編むと底面と側面の区別がつきにくく、丸くぽってりした形状になります。うね編みすると丸みがなくなり、スッと直角に。
同じ段数を編んでいるのに、細編みだけで編むとなんだかぽっちゃりした感じ。底面も丸くなってしまってます。一方、うね編みを入れてアクセントにすると、直角に自立するので見た目もスタイリッシュ。
うね編みの編み方はとても簡単!
編み方自体は、細編みと同じ。
細編みを編む要領で、向こう側の半目を拾って編んでいくだけです。
側面の2段目からは細編みで編み進めていきます。
段数リングをつかう
増し目なしで段を編んでいくので、比較的編みやすいですが、それでも立ち上がりの段はどこだっけ?と悩むこともあります。
そんなときは、一旦糸から針を外して、編み終わりの目からカウントしていけばなん目編んだのかわかります。
でもいちいちカウントするのが面倒という方は段数リングを立ち上がりのくさり編みにつければ目印になります。
側面は瓶の高さによって調節
あとは編みながら、瓶をセットしてみてどこまで編むかを決めて編めばOK。今回は高さ約9cmの瓶で側面は12段編みました。
底面の糸の始末は最初に
細かいことですが、糸の始末は、底の部分を編み終わったときにやっておいたほうがいいです。
糸始末をしなくていいように、2段目を編むときに編みくるみながら編む方法もありますが、麻ひもの場合、ゴワゴワするので後から糸始末したほうがいいです。
動画をご覧になった方で、最後のほうに出てくる花瓶カバーの糸始末がされていないことに気づかれた方います?
さすがめざとい!
そうなんです。始末せずに編み進めて撮影したあとでやりにくいことが分かったので、急きょ円を編んでガイダンス動画を撮りました。
なのでちょっと矛盾した動画になりましたが、ご了承ください。
底面を編んだタイミングで糸しまつ。
全部編み終わって糸しまつしようとしたなら、ひっくり返してやらないといけなくなるので、(ひっくり返せないこともないけど、型崩れします)
側面を編む前に糸始末しておくといいでしょう。
余談
いや~、実に2年ぶりの編み物。久々にやると腱鞘炎になってしまいました。(笑)
しかも麻ひもで編んだものだから、固いのなんのって…。
手に力が入りすぎて、ワナワナなっています。それが動画に顕著に表れていて、恥ずかしい限り。
何度撮り直しても、ワナワナなるので、まあそれは仕方ないとそのままアップすることにしました。
声を入れるのはとても抵抗あったのですが、見ながら編むならテロップだけよりも、声でナビゲートしたほうがいいのかな…。
しかし、これが結構ムズカシイ。
しゃべりながら編むのって、自分がいまどこを編んでいるのかわからなくなるし、滑舌(かつぜつ)が悪いと、せっかく編み方がうまくいっても納得できず撮り直し…。
そんなこんなの動画ですが、場数を踏んでわかりやすい動画づくりに努めてまいります。