日に日に暑くなってきています。
私が住む福岡では先日まで朝晩の風が心地よかったのですが、7月に入ったとたん蒸し蒸しして、何もしなくてもじわ~と汗がにじみでるような不快指数マックスな時期に突入しました。
こうなると、もはやエアコンなしでは過ごせない…
この時期の電気代が高くなるのは仕方ないとあきらめ、エアコンをつけているわけですが、
やっぱり気になる電気代…。
こまめに切って節約しながら回転させており、娘が自室のエアコンのタイマーをセットし忘れて朝までフル回転で過ごした日には小言のひとつやふたつ、いや剣幕で怒る次第でありまして…。
しかし
エアコンはこまめに切るより、つけっぱなしのほうがお得!という情報が…。
本当か嘘か、我が家のデータでは?検証してみます!
Contents
エアコンのフル稼働はおトクなのかの検証
親世帯のエアコン新調
昨年、いよいよこれから暑くなるぞ~というときに、突然同居する両親の部屋のエアコンがダウン。
もう10年以上使っているのでそろそろ寿命かと思いきや…突然壊れるとじっくり商品を選ぶという選択肢はなく即効工事してくれるところを探さなければならない。
ところが暑さとボーナスシーズンが重なり、業者もてんてこ舞い。
なんと3週間待ちといわれ、そんなに待たされると取り付けた頃には夏が終わるんじゃ?という感じ。
なんとか最短10日ほどの待ちで工事してくれる業者の手配が済み、やっと本格的に暑くなる前に取り付いてひと安心。
それにしても年をとっていくと暑さもあまり感じないようで、十分暑いのに暑くない…という両親。
これは絶対危ないので、我慢はしてはいけない、必ずエアコンをつけるようにと言っているのですが、昭和の戦時中を経験してきた世代はなかなか節約意識が強く、我慢してしまいがち…。
そんな中、しきりに話題になっているのが、エアコンは24時間つけっぽなしの方が電気代が安いと言う内容。
SNSでよく取り上げられており、その根拠としては、
エアコンは室温を設定温度まで下げるためにフル稼働するため電源を入れたときが一番電力を消費し、その後は安定運転になり温度を保つだけなのでそんなに電気代はかからない。
スイッチをONにしたときにかかる消費電力は安定時の10~13倍も違うこともあるらしく、節約しようとオンオフを繰り返すと却って電気代を高くしてしまう原因になるとか…。
なるほど!
データで検証してみた
我が家は完全同居型の2世帯住宅。
昼間は夫、私は会社、子どもたちは学校と家に居るのは両親のみ。
熱中症になるから、我慢せずに昼間でもエアコンをつけるように再三言っておりまして、それに従いつけて過ごしているようで、エアコンを新調した昨年と一昨年、その前の年は条件は同じ。
私たちが帰宅した夜は各部屋フル回転でエアコン作動させています。
使っている頻度はだいたい同じ。
違うのは一昨年までは頻繁にスイッチON、OFFを繰り返しての使用でしたが、昨年は一度つけたら比較的つけっぱなしを意識しました。
その結果、我が家のデータはこのようになっています。
7月 | 8月 | 9月 | ||||
kwh | 電気代 | kwh | 電気代 | kwh | 電気代 | |
2016年 | 856 | 22,001 | 1,547 | 39,299 | 980 | 24,864 |
2015年 | 582 | 15,897 | 1,199 | 32,172 | 661 | 17,604 |
2014年 | 595 | 16,688 | 948 | 26,399 | 779 | 21,660 |
これだけみると、電気代高くなってないか?となりますが、つけっぱなしにすることで使用量も増えるわけで…。
いまいち、安くなったよ!とこれだけでは読み取ることができません。(残念…)
しかし単価が安くなっている模様。
2014年、2015年は節約意識から頻繁にエアコンのスイッチON、OFFを繰り返し、瞬間電力も上がっていたはず。
ところが2016年8月からはエアコンを比較的つけたままにしていたのでKwhは多くても電気代が安定したのかな…と読み取る。(少し無理やりですが…)
いろんなところからの情報収集
我が家のデータでは立証することができないため、いろいろと検証してみました。
メーカーの「DAIKIN(ダイキン)」がエアコンのつけっぱなしがお得なのかデータで検証しています。
これを見ると、つけっぱなしにしておくほうが、こまめに入り切りするよりも電気代が安いと思っている方が多いというアンケート結果がでています。
外出時はどうでしょうか?
不在時は常に切ったほうがいいという回答が全体の30%ほどで、30分~1時間以内の外出であればつけっぱなしのほうがお得と答えた方が20%。
さて軍配は?
日中の9:00~18:00の時間帯で30分~1時間程度の外出ならつけっぱなしのほうが消費電力は少ないと言うデータがでています。
また、他のサイトでは
- エアコン立ち上がりから1時間のコスト:約29円
- エアコンの運転が安定してからの1時間あたりのコスト:約3円
やはりスイッチを入れたときが消費電力はあがるみたいです。
これらのデータから言えるのは、
つけっぱなしがお得と言っても、ずっと24時間つけっぱなしがお得というわけではないということ。
外との温度差にもよるし、外出する時間にもよります。
要は頻繁にスイッチのON、OFFを繰り返す状況が一番電気代が上がるようなので、一度つけたら長時間の外出以外はつけっぱなしのほうがお得なようです。
ここでポイント
いくらつけっぱなしお得と言っても、24時間フルに作動させる勇気はありません。
日中人がいない部屋のエアコンをガンガンつけておくなんて、環境的にも問題ありですよね?
でもこれは上記のデータから決してお得ではないことが判明しました。
なのでつけっぱなしと言っても帰宅後、その部屋のエアコンを一度つけたら寝るまでそのままにしておき、夜はタイマーにする。(朝までつけっぱなしだと健康面でよくないため)
中には夜もタイマーにするよりつけっぱなしのほうがお得だし、エアコンが切れて夜中に不快で目が覚めるよりずっと熟睡できるという意見もあるようですが、それをすると体がだるくなるので、我が家では切っております。
そして設定温度はなるだけ27度くらいにする。エアコンは1℃あげると10%もの節電につながるようです。
つけっぱなしが有効なのは最近のエアコンのみ
ただしこの方法が有効なのは最近のエアコンのみ。
1995年以前のモデルだと最新のものと比べ1.5倍以上電気代が高いため、つけっぱなしにすると逆に高くなる可能性も…。
ま、1995年といえば22年前。幸い我が家のモデルはそれ以降のものなので、ある程度つけっぱなしでもいいのかと推察。
ほかの電化製品もお得なものがあり
冷蔵庫はまさかスイッチON、OFFを繰り返すわけにもいかず、ずっとつけっぱなしの家電ですがそのほかの電化製品はどうでしょうか?
興味があり、いろいろ調べていくと、パソコンも頻繁にシャットダウンして立ち上げるよりもつけっぱなしのほうが電気代が節約できることがわかりました。
起動時とシャットダウンだけで2~3時間パソコンを使用したのと同じ電力を消費するらしいです。
ただし、つけっぱなしにし過ぎるとフリーズすることも多いので、90分を目安に考えたほうがよいようです。
離席の場合、90分以内に戻ってくるならスリープモードにするほうがおトクのようですね。
Note
エアコンは、一概につけっぱなしがおトクというわけではないようですね。
個々の家庭の状況に応じて、どうすれば一番おトクなのか検証してみるのも大切です。
今年は猛暑になりそうなので、快適にお得に夏を過ごしましょう。