介護無知、介護初心者の私がまず手にとったのは、なんとも見過ごせないタイトルの介護本。
生真面目な入門書ではなく、おもしろおかしく読めて介護の全容がうすらぼんやりわかる本でした。
介護とは…から知識をつけたい方におススメの書籍です。
「親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」鳥居りんこ著
父が脳梗塞で緊急搬送。
右片麻痺、言語障害、嚥下障害が残る可能性が高いと言われ入院中。
コロナ禍で面会することもままならず、父の様子が伺えない日々は不安ばかり。
このままヨレヨレの状態で退院して、果たして介護ができるのだろうか?
まったく介護とは無縁の生活をしていた我が家。
私自身も介護の知識など微塵もなく、ママ友が介護職に就いていても大変なんだね~くらいの感覚。
ここにきてはじめて介護というものを勉強せねば…と書店に走りました。
そこでいくつか手に取ってみましたが、なんか専門用語が多くてわからん。
3行で爆睡しそうな小難しい本は避けたい…
介護無知、介護初心者でもわかるような本はないのかね?と眺めてみると、何とも気になる本のタイトル
「親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」
人間、根底に損をしたくないという意識があるじゃないですか。特に日本は知らぬが罪。お役所も自分から尋ねないとわざわざ向こうから教えてくれることなどありません。
やっぱり介護についても知識をつけなきゃ、受けれるサービスも受けれない。
知らぬは損…。
そんな思いで本を探していたものだから、私の壷にドンピシャハマったタイトルでした。
自分の親を毒親といい、親の介護はしたくないとピシャリ断言し、歯に衣着せぬ文章は受け入れがたいところもありましたが、きれいごと抜きで語っているところに共感しました。
なにより介護無知の私にとってフムフム…と納得しながら読めたのは良かった。
介護の全容がうすらぼんやり見えたような感じ。
まず在宅で介護しようとするなら、要介護者(介護される人、つまり父)が安全に過ごせるような配慮が必要となる。
例えば手すりをつけたり、段差をなくすスロープをつけたり。
工務店などに依頼して住宅改修することもあれば、レンタルでできるものもある。
しかしどれだけお金がかかるのよ~。( ゚Д゚)
そこでりんこさんの本で
介護保険を使うと20万円まで国の補助があり、負担するのはその1割なので2万円でできるということを知る。
介護保険制度、すげぇ~(≧▽≦)
しかしそれには*ケアマネさんを決めないといけない。
*ケアマネ…ケアマネージャーのこと。
要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じ、介護サービスを受けられるように介護サービス等の提供についての計画(ケアプラン)の作成や、市町村・サービス事業・施設、家族などとの連絡調整を行う人のことで、「介護支援専門員」が正式名称。
りんこさんがドタバタしながらケアマネさんを決めていくところは、
なるほど…なるほど…と読み進められました。
また、この本
介護本としてだけではなく、読み物としても面白い。
お母さまが進行性の難病でありながら、同居せず通いで介護をするなんて、これはこれで大変だわ。
我が家は約20年ずっと一緒に暮らしているので、その延長線上に介護というものが加わっただけで、この本とは違うけど、それでも大いに参考になるところはありました。
特に後半あたりからは介護の入門書ということを忘れ、物語としてのめり込んでいきました。
りんこさんのお母さまの容体が気になってしょうがない。
当初介護のことが知りたくて手に取ったはずが、今後の展開はどうなる?と物語を読んでいるかのうように引き込まれていきました。
違う意味で続編がみたい。
まとめ
父は最低でも3ヵ月以上は退院できないと言われ、その期間はもっぱら情報収集をしました。
といってもお医者さんのYouTube動画を見たり、「脳梗塞」とググって調べたり。
「脳梗塞」とググって表示されるサイトは医師が監修した専門用語満載のサイトばかり。
「介護」で調べると、どちらかというと介護職に就きたい方向けのサイトが多かった印象。
やっぱり書籍が早いと書店に走るも、小難しい入門書がずらり。
その中で鳥居りんこさんの本は、これから介護が始まるという介護初心者の私にとってわかりやすい本でした。
ある日突然脳梗塞で倒れた父。要介護4の認定を受け、約5ヵ月の入院を経て無事退院。
在宅で週2日デイケアに通いながらゆっくりと過ごすことにしました。
介護無知な私に降りかかる介護問題や、高齢の両親との暮らしを綴ります。