リネンの生地で作る定番スタイルのシャツの作り方です。
ソーイング本を探し求めて、自分にピッタリな型紙をついに見つけました。
ベーシックなシャツの作り方
クールクラッシュワッシャーのオールドモーヴという色(ラベンダーに近い色目)のリネン生地を入手したので何を作ろうか思案…。
一度ちゃんとしたシャツを縫ってみたいと思っていたので、定番スタイルのシャツに挑戦。
この色目のリネン、きっとシャツに似合う!
いろいろとソーイング本を探してみたけど、けっこうダボっと着るスタイルのものが多く、ちゃんとしたシャツの型紙があまりない状態。
そのなかで見つけたのがこのスタイル。
適度にダーツが前後ろに入っているため着てみると、ダボっとした印象はなく、むしろスレンダーに見えるところが気に入りました。
この型紙は永久保存版です。(私が太らなければ…)
いろいろなモノを縫っているうちに欲が出て、子ども服にチャレンジ。なんとまぁサイズが小さいのですぐにできるのは嬉しいところ。
何着か縫ううちに大人服にもチャレンジしたくなりました。
そうやってソーイングに慣れてきたらトライしてみたいのが正統派のシャツ。ベーシックなシャツを1枚作ることができたらそれからバリエーションが広がっていきます。
前置きが長くなってしまいました。では早速シャツの作り方をみてみましょう。
型紙
まずは型紙をおこすところから。
真ん中の型紙は袖の部分です。こちらが左右合わせて2枚必要になります。
意外と袖は布を取りますね。
前身頃(画像右上)よりも大きいのが印象的です。
作ってみるとなるほど…と思うこともありますね。
私にぴったりな、ブラウス、スカート、パンツのパターンがあれば…
ここで紹介するのは定番シャツの作り方ですが、実はこの本通りに作っていません。
自分に似合うように適当にアレンジを加えて作っています。
ここでみてもらいたいのは、シャツを縫う手順です。どういう流れでシャツが縫えるのかということをざっくりと説明したいと思います。
もちろんこれを見て作品ができることを望んでいますが、
作るためには紹介した書籍を購入しなければ作れない…ということが問題。
そうではなく、もし自分が作りたいシャツがあって、その型紙をもっているならこの手順でできますよ!というのを見て参考にして欲しいと思います。
アバウトでごめんなさい。
でもおそらく画像の通りのシャツを作るならこの型紙は必須なのです。
自分の作りたいシャツにダーツがなければその部分は飛ばしてもらっていいし、短冊がなくギャザーでしぼったタイプなら短冊の作り方も飛ばして、必要箇所だけ見てくださいね。
開襟シャツの作り方
1布を裁ち、接着芯をはります。画像青のところが接着芯を貼る箇所です。
上衿、台衿、カフス、袖口の短冊に接着芯をはります。
2
見返しの縫い代にロックミシンまたはジグザグミシンをかけ、二つ折りにして縫います。
3
見返しを前端で中表に折って裾を縫い、表に返します。前端にステッチをかけます。肩の縫い代は仮止めしておきます。
4
ダーツを縫います。前ダーツは上側に、後ろダーツは中心側に片返します。
5
前後身頃は中表に合わせて、肩を縫います。縫い代は2枚一緒にロックミシン(またはジグザグミシン)をかけて後ろ側に片返します。
6
袖のあきに、短冊をつけます。(短冊のつけ方については下記で説明しております)
短冊の処理のしかた
この部分の作り方の説明です。
こちらが袖の部分です。ここに短冊と持出しをつけていきます。
短冊と持出しにはあらかじめ接着芯をつけて、アイロンでできあがり線に沿って形をつけておきます。
このようにつけます。詳しくみてみましょう。
先ほどの画像の拡大図です。
持出しの上の部分はできあがったとき、シャツを裏返したら表に見える部分です。私は気になったのでここにあらかじめロックミシンをしました。
短冊と持出しを袖に重ねて、あき位置に合わせて縫い合わせます。あき止りまでハサミでカットします。
持出しを袖布の裏側に返して、縫い代をくるみます。
同じように短冊も袖布の裏側に返して、縫い代をくるみます。
持出しに0.1~0.2cm幅でステッチをかけます。
(画像を撮り忘れたので線を描いて説明していますが、厳密に言うとこの時点では短冊はまた縫っていないので画像の短冊部分のミシンはない状態です。悪しからず…)
持出しをよけて、短冊布に0.1~0.2cmであき止りまでステッチをかけます。(ピンク①)、
続けてあき止りまで四角くステッチをかけて(青②)押さえます。あき止りは補強のために2度縫います。
短冊ができました。
7
袖山と身頃の袖ぐりを中表に合わせて縫います。
縫い代は2枚一緒にロックミシン(またはジグザグミシン)をかけ身頃側に片返します。
8
袖下から身頃の脇まで続けて縫います。縫い代は2枚一緒にロックミシン(またはジグザグミシン)をかけて後ろ側に片返します。
9
上衿をつくり台衿と縫い合わせます。
10
台衿を身頃の衿ぐりにつけます。
カフス部分にも接着芯をつけて折りたたんでおきます。
11
カフスを作り、袖口につけます。
12
裾の縫い代を三つ折りにしてステッチをかけます。
13
台衿と前端、カフスに横方向のボタン穴をあけて、ボタンをつけてできあがりです。
オーソドックスなシャツのできあがり
きちんとタックが入っており、本格派シャツ(ブラウス)の完成です。
Note
衿や短冊など少し手間はかかりますが、できあがったときは感激もひとしおです。
市販のようなシャツをハンドメイドできるなんてなんかプロっぽくてうれしくなってしまいます。
自分にぴったりな型紙と出会えたら何枚も作りたくなりますよね。かく言う私もこれにアレンジを加えてさまざまなブラウスにチャレンジしてみました。
ソーイングは一つ作品ができると自信につながり、次々と縫いたくなるから不思議。
気づいたら子育ての合間に縫うはずが自分中心の服作りに没頭していたなんてことになってしまいました。ほどほどに楽しみましょう。