我が娘は受験勉強に励む傍ら、ダイエットにも取り組んでおり、徹底的は食事管理をしている最中です。
ダイエット決意表明と、食べ物の管理などリビングの壁に貼り、
「どう?凄いやろ」
と、見せてきましたが、私に言わせれば
そんなことしている暇あれば勉強せい。
むしろ、受験に向けての意気込みや計画表を壁に貼るべきやろ…と突っ込みどころ満載。
受験勉強とダイエット。
あまりストイックにやるとどちらも燃料切れをおこしてしまうことが予想され、ゆるくやることを薦めていますが、
ダイエットを掲げる人は、まず
間食をしない
お菓子を食べない
甘いものを食べない
ことが正論と思いがち。
果たしてそうか…?
Contents
ダイエット中でもチョコレートが食べたい!
チョコレートを食べると太るのか?ダイエット中にチョコレートは食べてはいけないのか?
という問いに対して、
結論から言えば、 NO!
ダイエット中でも、チョコレートは食べれます。いや、ダイエットを長続きさせるためにぜひ摂っていただきたい。
ただし ある条件を満たしたチョコレートに限る。
ということ。
つまり、チョコレートなら何でもいいわけではなく、ダイエットに効果的なチョコレートを選ぶ目を養い、適量、適正な時間に摂ることによって効果を発揮します。
詳しく見てみましょう。
チョコレートの成分表示をチェックする
市販のチョコレートを選ぶときに、見るべきは原材料名。
食品はなんでも原材料名の表示は一番多いものから明記するというルールがあります。
コンビニやスーパーに置いてある某有名製菓メーカーの代表的なミルクチョコレート。
原材料名を見てみると、一番最初に「砂糖」と書かれています。これは、砂糖をチョコレートテイストに仕上げたもので、
言わばチョコレート味の砂糖を食べているようなもの。
残念ながら、市販のチョコレートは本当のチョコレートではなく、チョコレートの味をした砂糖菓子なんですね。
これを選ぶな!と言っているわけではありません。
ダイエット中にイライラするのは、空腹によって血糖が下がるのが原因。
その血糖値を上げるためには、砂糖を摂るしかありません。砂糖以外だと脳が納得してくれないんですね。
なので空腹で辛いときは、チョコレートを食べて落ち着くことも大切。脳が納得し、次の食事の過食を防いでくれます。
ただダイエット中は、できるだけ砂糖の摂取は控えたいもの。
空腹でイライラしてしまう前に甘いものを口にして、脳をごまかすと、無理なくダイエットを成功させることができます。
ついては、砂糖が一番最初に明記されているものではなく、
「 カカオ」または「 カカオマス」と最初に表記されているものを選ぶようにしましょう。
カカオポリフェノールに注目
チョコレートは、カカオ豆を発酵・乾燥させてローストし、すりつぶしてペースト状にしたカカオマスと、カカオマスから搾ったカカオバターでできています。
カカオ豆には体にいいさまざまな成分が含まれています。
- カカオポリフェノール
- テオブロミン
- ブドウ糖
- 食物繊維
- ビタミン
- ミネラル類
- タンパク質
- アミノ酸
- 脂質
- 炭水化物
- 糖分
カカオ豆の成分で注目したいのは、「カカオポリフェノール」
ポリフェノールは、赤ワインに多く含まれていることが知られていますが、実はチョコレートのほうが赤ワインよりも豊富なポリフェノールが含まれていることはあまり知られていません。
カカオポリフェノールの持つ抗酸化作用には、血圧低下や動脈硬化リスク低減、老化やがん、生活習慣病などの要因となる活性酸素から体を守る働きがあります。
食べ過ぎないようにする
チョコレートを食べるなら、優れた抗酸化作用をもつカカオポリフェノールが含まれた 高カカオチョコレートがおすすめ。
高カカオチョコレートとは、カカオ粉末を70%以上含んだチョコレートのことで、ダーク(ビター、ブラック)チョコレートとも呼ばれます。
GLOBAL JOURNALSの論文では、低炭水化物ダイエットと併行して81%のカカオ含有量のチョコレートを42gずつ食べ続けたところ、3週間で体重減少が確認されたというデータが出ています。
また、カカオ含有量72%のチョコレートを毎日25g4週間摂取したところ、血圧低下や、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の上昇、動脈硬化の要因となる血管の炎症や酸化ストレスの数値の低下、たんぱく質の増加が見られ、健康状態がよくなったという報告がされています。
参考資料https://medicalresearchjournal.org/index.php/GJMR/article/view/922
しかしいくら体にいいからといって食べすぎは禁物。脂肪分も含まれているため、食べすぎれば太ります。
カカオ 72%含有のチョコレートなら1日25g、
カカオ 81%含有のチョコレートなら1日42gほどの摂取であれば、ダイエット効果が期待できるのではないでしょうか?
受験生の次女。壁に決意表明を貼出し「見て!」という。そこにはダイエットについての決意と食事管理表…。あんたねぇ…
甘いものは口にしない!とストイックにやってるが、反動が来るのは目に見えてる。高カカオチョコレートはダイエットの助っ人役になるよ
カカオ72%なら1日25g、81%なら42gOK! pic.twitter.com/u8hfiTIfrW— ahmiosho (@ahmiosho) June 28, 2020
チョコレートの効果
ダイエットの敵と思われがちなチョコレートが、実はダイエットに貢献している食べ物だったのですね。その他にもチョコレートには嬉しい効果がたくさんあります。
食事の前にチョコレートを食べて血糖値を上げておけば、脳の満腹中枢が刺激され食欲を抑える効果が期待できます。
チョコレートに含まれる必須アミノ酸トリプトファンには、脳内のセロトニンを増やす作用があり、チョコレートを食べることでストレス軽減することができます。
コレステロール値が下がると血液がサラサラになり、脂肪を燃焼させるための酸素が十分に運ばれるため、基礎代謝アップの効果が期待できます。
小腸で消化吸収されず大腸に届くため、便の基材となってかさを増し効果があります。
また腸内細菌のえさとなり腸内フローラを変化させることによって整腸作用を及ぼし、腸内環境を整え便通改善となります。
血行不良からなるむくみを防止してくれる効果が期待できます。
特に食事制限ダイエットは、肌を作るための栄養が不足することが多く、また食べることを我慢することでストレスが倍増し肌荒れを引き起こす原因になります。
高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、抗酸化作用があります。
肌の老化を促進する活性酸素を取り除く働きがあるので、ダイエット中に高カカオのチョコレートを食べれば、しみやしわの改善、美肌効果が期待できます。
ダイエットを成功させる鍵
- 高カカオチョコレートを選ぶ
- 食べ過ぎに注意する
- 低炭水化物の食事(糖質制限)と並行して行う
- 適度な運動を心がける
食べる時間でベストなのは?
一度に大量に食べず、基本的にはこまめに摂取すれば、自分の好きなときにいつでも食べてOKです。
しかしダイエットを成功させるためには、魔法の時間に食べるとさらに効果的。
体の中には、脂肪をため込む働きがある「BMAL1(ビーマルワン)」というタンパク質があります。
そしてこのたんぱく質は、午後2時から4時にかけてピーク時の80分の1に減るというのがわかっています。この時間は”太りにくい時間”として近年注目を集めています。
体重が気になる方はこの時間に食べるとベスト。
また食事の前に摂るのもダイエットを成功させるコツ。
カカオポリフェノールには、空腹感を抑制する働きがあるため、食事の前に食べることで満足感が得られ、食欲も低下して食べすぎを抑えてくれます。
自分にあったチョコレートを選ぶ
ダイエット中に食べるなら、ミルクチョコレートよりも、高カカオチョコレートにすべきというのは理解できましたね。
だたし普段ミルクチョコレートの味に馴染んでいる方は、高カカオチョコレートは苦味が先にきて食べづらいと思うこともあります。
これは馴れもあるかと思いますが、無理をせず含有量が低いものからはじめていくといいでしょう。
以前
この記事を書いたときに、我が家の子どもたちに全種類食べさせ感想を聞きました。
やはり、70%のものは苦いという意見。
カカオの含有量が多くなるにつれ、甘味よりも苦味を強く感じてしまうので、まずは70%からはじめてみるといいでしょう。
Note
高カカオチョコレートがダイエットに効果があるといっても、食べすぎれば太ります。
だけどストイックなダイエットもこれまた成功してもリバウンドしてしまうのでオススメできません。
ゆるく行うダイエットが遠回りでも成功するコツ。
その中でリラックスできるほっこり時間を持つことも大切。高カカオチョコレートがあなたのダイエットの助っ人になってくれますよ。