家計簿をつけていますか?
私は19歳のころからつけており、現在に至っています。(●十年以上)結婚前は家計簿ではなく、お小遣い帳でしたが…(笑)
だんだんとパソコンが普及し始め、自分のパソコンを所有するようになってからはもっぱらパソコンで家計簿管理をしております。
かといって、銀行のように1円単位できっちり管理しているかと言えばそうでもなく、アバウトな部分ときっちり記録しておきたい部分のメリハリをつけて、長年の試行錯誤の末、現在に至っているわけです。
子どもたちもだんだん成長し、必要なときに渡す方法からお小遣い制に変えました。毎月お小遣いを渡すわけですが、そこでひとつ条件をつけています。
それは、お小遣い帳の提出と引き換えにお小遣いを渡すということ。
子どもたちはこれが苦でしょうがないようです。毎月1日のお小遣い日には、記帳してなければ記憶を辿り何に遣ったのかああでもない、こうでもない…と思い出しながらつけています。
でもこの作業こそ将来役に立つのだと、このルールを緩めるつもりはありません。
そこで今一度、家計簿の必要性や、つける意義、つけかたのコツなどお話できたらと思います。
Contents
家計簿のつけ方
家計簿とは
家計簿という言葉は110年前の明治時代に生まれました。
そのコンセプトは、毎日の収支を記録して無駄遣いがないかを検討し、お金を大切に遣うことによって、自身の生活姿勢を定着させるというもの。
さらには、それを繰り返し行うことによって、自然とお金の遣いかたが上手になることを目標としていました。
家計簿をつけるメリット
家計簿をつけることによって、その家の収支が時系列で分かります。
実はこの効果はとても大きく、特に 赤字家計を抱えて悩んでいる方はその原因を追及できます。
原因がわかれば対処方法を検討することができます。家計簿はそのためのデータ作りには欠かせないものです。
継続するための心構え
家計簿をつける必要性はわかっていても、いざつけだすと、あまり楽しいものではありません。むしろつまらない…。
なぜ、つまらないかというと、
最初は「家計簿をつけなきゃ」という義務感に駆られ、数日はつけたとしても途中でつけない日があると正確な記録が途切れてしまいます。
日にちがあいたことへの焦燥感に駆られ、再開するのが億劫になり、挙句の果てに「もういいや。どうせお給料も少ないし…」と無力感を味わいながら家計簿を放り出してしまうのです。
しかし、考えてみましょう。
そもそも家計簿をつけよう!と決心したのはどうしてでしょう?
毎月の収支が赤字になるなど家計に何らかの問題があるから、その原因を見極めるために始めようとしたのでは?
継続させるためのモチベーションアップ
ある家計簿に関するアンケート調査の結果
「家計簿に挫折したことはありますか?」という問いに対して、
ある…57.5%、
ない…33.2%、
わからない…9.3%という回答が寄せられました。
実に半数超の方が家計簿をつけることに挫折しています。
これを男女別にみてみると、
男性…52.1%、
女性…72.1%と女性のほうが多いというデータが出ました。
一体、どうしてでしょうか?
恐らく男性は、分析するのが好きなので、ゲーム感覚で続けることができ、結果的に挫折者の数も少なくて済むのではないかと思います。
一方、女性は一般的に物事の分析が好きではないので、ただ単にノートなどに数字をつけているだけに止まってしまいがち。
これでは面白くもなんともないですよね。
では、どうすれば家計簿をつける習慣が身につくのでしょうか?
それは、ダイエットと同じです。
家計簿を継続するなかで効果が見えてくれば、家計簿をつけ続けるモチベーションを維持できるということです。
家計簿をつけるときに何か効果がみえるようにしなければなりません。
例えば先月と比較して、3000円多く貯蓄に回すことができたら、励みになり来月も頑張ってみよう!
さらにはどうしてこの3000円は浮いたのか?との分析も楽しくなりますよね。
そうなれば、家計簿をつけるモチベーションは断然にアップしていきます。
代表的な項目
家計簿の代表的な費目を挙げます。
- 食費(食べ物、飲み物代)
- 雑費(洗剤、トイレットペーパーなどの消耗品代)
- 衣料費(靴、カバンなど身に着けるもの全般)
- 美容費(美容院代、化粧品代など)
- 交際費(飲み代、友達とのランチ代、お祝いなど)
- レジャー費(休日の外出、趣味に使うお金など)
- 交通費(ICカードチャージ代、タクシー代など)
- 光熱費(水道、電気、ガス代)
- 通信費(電話代、携帯・インターネット使用料など)
- 保険料(生命保険、損害保険)
- 税金(住民税、固定資産税)
- 住居費(住宅ローン返済、家賃、マンション管理費など)
最初は長続きさせることが大切です。
気合を入れすぎてあまり細かく分類してしまうと、あとから家計簿をつけるのが面倒になってしまいます。
慣れないうちは、
「食費」「雑費」「光熱費」「その他」と大雑把にわけてしまっても構いません。
最初のうちは、ほとんどの項目が「雑費」と「その他」に分かれてしまうかもしれませんが、少なくとも食費と光熱費だけはしっかりと把握することができます。
雑費の項目については、生活に必要なものは「雑費」として、必要ではないけれど買ったものは「その他」にすると、日用品や洗剤などの生活用品にいくら使ったのか把握できます。
さらに慣れてきたら、項目を増やして管理すれば、継続してスムーズに家計簿を続けることができるようになります。
家計簿をつける頻度
家計簿は毎日つけなくても大丈夫です。家計簿で大切なのは「収支の把握」です。
一番記入もれがない方法はレシートをもらうことです。
コンビニなどレシートをくれないところもあるので、一言「レシートを下さい」と言って、必ずもらうようにしましょう。
また、八百屋さんや町の商店街などではそもそもレシートを発行していない個人商店もあるので、その場合は簡単にメモを残しておきましょう。
レシートには日付や店舗名が書かれています。
まとめて記入してもよいですが、あまり溜め過ぎると嫌気がさしてしまうので、だいたい1週間に1度くらいは家計簿に転記するようにしましょう。
転記する場合は「卵180円、鶏肉500円…」など細かく書かなくても、ざっくり「食材:680円」でOK。
また 1日単位でなくても、1週間の食費の合計を転記してもOKです。
ここでつけ方のコツとして、
同じスーパーで買ったからといってティッシュペーパーなどの日用品やお鍋などの耐久品を食費に含めると、実態とはかなりかけ離れてしまいます。
鍋のようなたまにしか買わないものは雑費に入れたうえで、備考欄に「鍋2980円」など書いておくと、あとからこの鍋いくらだっけ?というときに役に立ちます。
また日用品などはどこのスーパーが最安値なのか比較することもできます。
月単位・年単位での管理
家計簿は、月の半ばで一度締めてみるとお財布が引きしまっていいですね。
たとえば、毎月15日や20日頃に一度集計するように決めておきます。すると使い過ぎている項目については、自然と節約意識が働きます。
何ヶ月かつけていくと、費目ごとの平均額がわかるようになり、あとどれくらい使っていいかを把握でき、さらには節約意識も高まります。
1年経過したら、年単位で項目ごとの集計をしてみましょう。なにをどれだけ使ったかしっかり把握することができます。
家計簿が長続きするコツ
項目はしぼって
項目が多すぎると、買ったもの、使ったものがどの項目なのか悩んでしまい、ついには面倒になってしまいます。
わからなければ雑費に入れて、備考に品目を書けば、慣れていくうちに自然と分類わけができるようになります。
結局買うもの使うものは日常的にそう変わりはないので、一度分類してしまえばあとが楽になりますよ。
パソコンで家計簿をつけてみようとトライするなら、エクセルだと分類項目で探すことも簡単にでき、一度入力すると履歴が残るので探しやすくなります。
大まかなお金の流れを把握
家計簿を長く続けるコツは、適当につけることです。
いい加減が「よい加減」。
細かくつけようとするとブランクができたとき把握できなくなり、空白の期間がモチベーションを下げてしまい、人によっては気持ちが萎えてしまいます。
つけかたはざっくりでいいでしょう。
たとえば、198円のナスと290円のトマトだったら、本来は食費の欄には488円と記入するのですが、そうではなくざっくり500円と書いてしまいます。
なかには忘れてしまうものもあるのだから、あまり細かく書いても意味がありません。
1,150円だったら1,200円と端数は切り上げて書くと楽だし、面倒臭さが減るためストレスにもなりません。
『いい加減家計簿』は、 長続きの秘訣なのです。
慣れてきたら自分なりのこだわりの家計簿をつけていけばいいのです。
家計簿はこうあるべき!と言うものはありません。自分がつけやすい、自分が把握しやすい…それでいいのです。
まずは続けることが大切です。1ヶ月続いたら、半年、1年。
1年続けれたら、2年、3年はあっという間。気がつけば自然と生活の中で家計簿をつけている自分がいるはずです。
さぁ、気合入れずに頑張りましょう!