自分の家では気づかないけれど、他人の家に遊びに行ったとき、
「ん???何、この臭い・・・」と思わず鼻をつまみたくなることってありませんか?
逆に友人や恋人を家に招いたときに「部屋の臭いが気になる」と言われたらショックですよね。
家の中ではさまざまな臭いが混じって「複合臭」が発生します。強い香りでごまかすよりも、臭いの成分自体に作用して発生を抑える方法が効果的です。
エコな方法、重曹やクエン酸、エタノールなどを使った臭いに応じた対処法のご紹介です。
Contents
臭い対策には中和・殺菌・吸着が基本
臭いを抑えるポイントは、臭い物質と反対の成分を持つもので中和すること。アイテム別にみてみましょう。
ペット
犬や猫、ウサギやハムスターなどのペット。動物の種類によって臭いの原因物質は違いますが、特に強烈なのはペットの排泄臭です。
尿にはアンモニアや、魚臭と同じトリメチルアミンなど、アルカリ性の悪臭物質が含まれています。
また糞(フン)には硫化水素など、酸性の悪臭物質が含まれています。
対処法:クエン酸・重曹などで中和する
アルカリ性の尿の臭いは水で薄めたクエン酸をスプレーすることで中和します。
また酸性の糞の臭いはアルカリ性の重曹を容器に入れておくことで中和されます。この2つは誤ってペットが口に入れても害はなく安全です。さらに活性炭を置くと他の臭いも吸着してくれます。
残飯
さまざまな食材を扱うキッチンは、もっとも複合臭が発生しやすい場所です。
魚や肉のほか、タマネギ、ニンニク、ニラ、ネギなど香り野菜は、放っておくと不快な臭いの原因となります。
また排水口にたまったキャベツなどの野菜くずも、雑菌によって腐り、ぬめりと悪臭が発生します。
対象法:魚の臭いは酸やレモンで中和
調理につかったまな板やボウルなどは早めに洗い流すのが鉄則です。取れにくい魚や肉の臭いは、クエン酸やミョウバンを水で薄めてスプレーボトルに入れておき、シュシュっとスプレーすると中和されます。
クエン酸がない場合は、レモンで代用することもできます。
排水口の生ゴミは、キッチンを使うたびに捨てるようにしましょう。
バスルーム・トイレ
トイレの悪臭は、尿が雑菌によって分解されるときに発生するアンモニアがおもな原因です。
特に男性が立って使用するトイレは、床や壁、便座などに尿が飛び散っています。(最近ではこれがイヤで、奥さまから座るよう指示されている男性も増えつつあるようですが…)
バスルームで気になる排水口の臭いは、雑菌が脂肪やたんぱく質などを分解するときに発生するアンモニアや硫化水素です。
対処法:除菌で元を断ち、臭いは中和
トイレの床や壁は、エタノールをスプレーして拭き掃除をすると除菌できます。
尿のアンモニア臭はアルカリ性なので、クエン酸をスプレーします。便の臭いは酸性物質が主体なので、重曹を入れた容器をおきましょう。
バスルームの排水口は、熱湯を1リットル以上沸かして注ぐか、薄めた漂白剤をコップ1杯分流して除菌します。
ゴミ箱
キッチンの生ゴミ入れはもちろんのこと、各部屋のゴミ箱からもさまざまな臭いが混じって複合臭が発生します。
特にゴミに水分が含まれていると、雑菌が繁殖し、悪臭を発生しやすくなります。
一般に使われている炭酸カルシウム入りのゴミ袋は、微細な穴が開いているので臭いが漏れてきます。
対処法:水気を切って密封する
シンクの角に置いた三角コーナーの中にセットするゴミ袋は穴あきのものがいいですが、そうそうお金をかけていられません。
スーパーの小さいサイズのレジ袋や、肉などを入れるときにつかうポリ袋を生ゴミ入れとして利用している人も多いと思います。
しかし穴が空いていないので、水がたまるのが難点。
面倒ですが、袋の底の角を切って、手で絞り余分な水分を出してから、新聞紙で包み、ポリ袋で密封しましょう。
炭酸カルシウム入りのゴミ袋は、臭いが漏れないように袋を2重にして使います。
各部屋のゴミ箱にもレジ袋などをセットしておきます。ゴミ回収日ごとに取り替えるといいでしょう。
美観を損なうのがイヤでビニール袋をセットしない場合、ゴミ箱が洗えるタイプなら、こまめに洗うようにしましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫の中にはありとあらゆる食品が保存されています。
漬物などから発する酸性の臭いや、納豆や魚からでるアルカリ性の臭いなど性質の違う臭いが入り混じって複合臭を発します。
なんか最近変な臭いがする…と思ったら、奥にしまい込んで忘れていた食品からの腐敗臭。低温でもカビ菌は発生するので、臭うのです。
対処法:拭き掃除で除菌し、活性炭で脱臭を
冷蔵庫に食品を保存するときには、密閉容器やラップを使ってきっちりと密閉させて保存しましょう。ビニール袋にクリップで止めてもいいです。要は隙間がでないようにすること。
また、冷蔵庫に食品のこぼれた汁などがつくと臭いの原因になるので、雑菌の繁殖を防ぐためにもエタノールなどで拭き、常に清潔にしておきましょう。エタノールの代わりにクエン酸水を使っても殺菌効果はあります。
また、冷蔵庫の隅に備長炭などの活性炭をおくと臭いを吸着してくれます。
靴箱・クローゼット
扉付きの靴箱に靴を保管している人は経験があると思いますが、扉を開けた瞬間プーンと靴の蒸れたような臭いがしませんか?
これは靴箱やクローゼットなどの密閉された空間は、湿気がこもりやすい上に、臭いの原因となるカビやバクテリアの温床となっているからです。
特に靴箱はカビの臭いに入り混じって、革靴やブーツなどから脂肪酸系の臭いがし、ツンと鼻をついた臭いが発生します。
対処法:通気をよくして、活性炭を置く
扉付きの靴箱はときどき扉を開け放して風を通し、湿気を取り除きましょう。
また物を詰め込みすぎないよう、通気性をよくすることもポイント。
押入れなどにつかう水分を含む消臭剤は不向きです。活性炭などを置いて湿気を取り除きましょう。
革靴やブーツにピカピカの10円玉を入れておくと、銅イオンによる消臭効果が期待できます。
履くときは忘れないように取り出して履きましょう。
たばこの臭い
たばこの臭いが不快に感じるのは、燃焼によって発生するアセドアルデヒド、脂肪酸系酢酸、アンモニアなどが衣類や壁、カーテンや髪の毛に染み付いてしまい、そこから拡散するためです。
対処法:換気と空気清浄機で対処
たばこの主な臭いはたばこそのものではなく、煙に含まれます。一番は部屋の中で吸わないことですが、そうもいかないときは、換気扇や空気清浄機を稼動させ、そのそばで喫煙するようにしましょう。
喫煙者には感じない臭いでも、たばこを吸っていない人には敏感に感じる不快な臭いなのでくれぐれも吸っていいか尋ねて吸うようにしましょう。
においがついてしまった壁は、住宅用潜在で拭いてから乾拭きします。カーテンは消臭剤をスプレーするよりも洗濯するのが一番。
食器洗浄機
食器に食べかすが付着したまま機内に入れて運転すると、乾燥時に食べかすから臭気が発生することがあります。排水パイプが排水口にしっかり設置されていない場合も、排水パイプから臭いがすることがあります。
また、長期間使用しない場合も雑菌が発生し、臭うことがあります。
対処法:食べかすを取り除き、こまめに除菌
食器を入れるときは食べかすや油分を取り除いて、あらかじめ水でさっとすすいでから入れるといいでしょう。
食洗機が作動中は蒸気も出るため、換気扇を回しながら運転するようにしましょう。
長期間使用しなかったときは、一度空のまま食洗機用洗剤を入れて1サイクル運転させ洗浄します。
また週に1度ほどエタノールで消毒すると雑菌の増殖を防ぐことができます。
(参考文献:REAL SIMPLE No.8 日経BP社発行)
空気清浄機を賢く使う
最近の空気洗浄機は進化しており、花粉や雑菌の除去はもちろん、たばこを換気扇の前で吸っても残る臭いや、染み付いた生活臭、ペットの排泄臭などを消してくれる脱臭機能の高いものも出てきております。
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Note
複合臭は強い香りでごまかすのではなく、臭いそのものを取り去る工夫が大切ですね。要所要所で異なる臭い対策。臭いがするということは雑菌が発生していることに他ならないので、しっかりと消臭し、健康管理にも気を配っていきたいものですね。
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