この度、セリアのグッズを組み合わせて移動式のコスメボックスにチャレンジ。
ほぼほぼDIYは初心者の私。
普段使っているメイクボックスにこんなのがあればいいな~と、便利を詰め込んで設計してみたのですが、これがなかなかいい具合にならない。
そりゃ、そうですよね。単体は組み合わせて使うことを前提としていないそれぞれの商品なのですから…。
試行錯誤しながら、数々の過ちを犯し、半ば心が折れかかるも、できるはず…と信じ、努力の結晶が形になりました。
今回は私が犯した数々の失敗談を披露。初心者でこれからDIYに取り組もうという方の参考になればいいかな…。(いや、こんな失敗するのは私くらいかもしれないので、まったく参考にならないかもしれませんが…)
Seriaのグッズでシャビーシックなコスメボックス
まずは素材選び。
100均もいろいろショップはありますが、DIYするなら、雑貨、小物がおしゃれなセリア。
そこで近所のセリアでさっそく物色。
組み合わせてきちんと収まる形にならないといけないので、使うグッズも慎重にセレクト。
我が家では、洗面所で朝の身支度&メイクを行っておりますが、ティッシュペーパーは必需品。でもボックスがむき出しだとおしゃれではない。
今回作るコスメボックスに真っ先に取り入れたいと思ったのが、ティッシュボックス。
ありました。ぴしゃりなもの。
これをベースに組み合わせていきます。
その次に外せないのは、引き出し。
アンティークなネームプレートをつけておされにしたい。
そして鏡は絶対外せない。
セリアには木製フレームの鏡がありました。どうやら定番商品のようですね。
鏡をどう配置するか…、ここが争点。
よくあるコスメボックスのようにフタを開けると鏡がフタの裏側についているふたつきカゴのような形にするか、棚の扉のように扉の表に鏡を貼って片開きのようにするか…
でもお化粧するときに鏡って斜めの角度で使いますよね?扉に貼り付けて直角にしたら見にくい。
ここは角度をつけたいところ…
そんな私の要望に応えるべく、セリアの木製フレームの裏側にはつい立てがちゃんとついている!
これを利用することにしよう…。
そして、この木製フレームの鏡とサイズがほぼ一緒の木製トレイMを鏡の後ろに蝶番で取りつけるアイデアが沸き上がった。
重ねてみるとばっちりフィット。
でもティッシュケースと並べると奥行が合わない。薄すぎる…。
そだ!2枚重ねればいいんだ!
そしてその裏も有効活用すれば…ふふふ(これは後ほどご紹介)
メイクするときって基礎化粧から始めるよね。やっぱり化粧水は一緒にあったほうがいい。
ここで化粧水の定置を設けよう。
せっかくなら見た目も統一したいので、専用ボトルに詰め替えちゃえ!
この段階で、ペイントの色は白にしようとほぼイメージを固めました。
でも、このボトルをどう置くか…
そのまま置いたのでは何のインパクトもない…
ここは専用ブースを設けよう…
で、いろいろなコーナーでボトルが収納できる木箱を探したのですが、なかなかフィットするのがないなか、ボトルのポンプを外せはぴしゃり入る木箱をガーデニングコーナーで発見!
この側面をくり抜けばいいんだ(電球マーク)
(安易に考えているけど、そう簡単ではないと後から後悔することになるのだが…)
とりあえずのベースは決まった。これを決めるのに1時間以上滞在しただろうか…
あとは蝶番や、引き出しの取っ手を見つくろって買ってみた。
そしてホームセンターへGO!
向かったのは近所のグッディ。木材購入の場合、2カットまでは無料でしてくれます。それ以降は1カット50円。
ちょっと割高ですが、工作用の木材なら表面にやすりをかけたりなどの下処理が不要で手軽です。購入したのは、450×9×200。
10cm幅にしたいので、半分にカットしてもらい、底面の長さと両サイドの板の長さに切り分けてもらう。
そして今回選んだのが、ミルクペイントのスノーホワイト。
刷毛はセリアで購入しましたが、そのあとホームセンターをチェックすると、100円以下で置いてありました。(-.-)
なにはともあれ、道具もそろったし、準備は万端!
移動式コスメボックスを作ろう
最初に組み立てて色を塗るべきか、ペイントして組み立てるべきか…。これって悩みません?
組み立ててペイントすると、細部まできれいに塗ることができないし、ペイントから先にすると、釘の色はブロンズ色のままになるし、どっちにしたものか…
ホームセンターの方に尋ねると、どっちが正解ということはないようです。
ただ、やはり組み立てて塗ると細部が塗れず、色むらが出るとのこと。色を塗って組み立てたあと、釘の色との違いが気になるなら二度塗りすればいい。(私はしませんが…)
なので先にペイントをすることに。
そのまえにカット作業が必要なものはカットしておきます。
ここでボトルを納めるケースの頭をくり抜く作業。
軽く鉛筆で線を描き、それをなぞってノコギリで切るだけやん。…と安易に考えていたら、これがどうしてなかなかうまくいかない。
そもそも曲線をド素人がノコギリで切ろうなんざ甘すぎ。直線すら斜めに進んでいき、うまく切れない…。
のっけから父にSOS。
父は直線をノコギリで切ったあと、曲線はドリルで穴をあけてほがし、それを押さえつけて剥がす荒技。
電動ノコがあれば便利です。ひんぱんにDIYをするなら揃えておくといいですね。
あとはサンドペーパーで形を整えて仕上げます。少しいびつな形ですが、ボトルがすっぱり収まりいい感じ。
そしてやっとペイントタイム!
工作用の木材を購入したので、やすりで表面を削る必要なく、そのまますぐに色塗りから始められます。
ペイントなんて面倒くさいと思っていたら、意外と楽しい!高校生の娘にも手伝ってもらいながらの作業です。
ペンキが手につくのでビニール手袋を着用したほうがいいです。
水性なので万が一服や手についても、すぐに洗えば落ち、スーッとひと塗りでしっかり塗りこめるので、素人でも簡単。
塗るときは薄く塗るのがポイント。厚塗りすると、塊ができて乾く時間も長くなってしまいます。
一通りペイントが終わったら、乾くまで1~2時間ほど触らずじっと我慢。
そしてこの後最初のミス。
さあ、乾いたかな…と板を乗せておいた新聞紙から持ち上げると、
…ビリビリビリビリ
新聞紙が持ち上げた板に引っ付いて敗れる音
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
やってしまった…
ほぼ初めてに近いDIYだったので、よく考えずに板の両面を一度にペイントしてしまい、そのまま新聞紙に置いた結果がコレ。
ちょっと考えればわかることですが…。(トホホ)
ペイントするときは片面ずつ。片面を塗って乾かし、乾いたら裏側を塗りましょう。
さて、これをどうするか…
手でひとつひとつ新聞紙を剥がすものの完ぺきには剥がれません。そこで新聞紙がこびりついた板面をサンドペーパーで擦り、ある程度フラットになったら、その上から再度ペイントしました。
意外とこれで目立たなくなります。
そして、もう一つミスが…。
ティッシュケースに色を塗るときにフタをしたまま塗ったものだから、乾いたときにペンキが張り付いてフタが開かない…。
力ずくで開けようとしても、うんともすんとも言わない。カッターでその部分に切り込みを入れても開かない。
これは仕方ない。セリアに走り買いなおしました。ペンキを塗るときはバラして塗りましょう。
さて、いよいよ組み立てです。
シュミレーションで配置してみます。
…ところが、なんか足りない。
そう、支柱の板を1本買うのを忘れていました。
なんと、なんと…
ホームセンターに1本だけ板を買いに走り、ペイントを済ませ
リベンジ!
予定では今日中に終わらせるはずだったのだが、この時点で午後4時。
さて、気を取り直して再開…
ところが、またもやなんか合わない。
そう、計測する場所を間違えてフリーハンドで設計図を書いていました。
引き出しは木製トレイのロングの長いところを測らないといけないのに、何を勘違いしたのか、鏡の裏に配置する木製トレイMを計測していました。
これは完全初歩的ミス。
またもやホームセンターへ。
本日3回目。そのたびに木材カットをお願いするものだから、店員から失敗したな、コイツ…と密かに思われたろうか…。
そしてこの日、このホームセンターに陳列してある450×90×200の木材は私ひとりで買い占める結果となってしまい、在庫0。もう失敗は許されぬ…。
こんなんではいつまで経っても完成しない。
ちゃんと設計図は作るべき!とフリーハンドではなく、エクセルで作成することに…。
図を描いてみると、なるほど。細部の曖昧だったところがクリアになった。
急がば回れで、最初からエクセルで設計図を書いていればよかった。反省、反省…。
翌日に持ち越したものの、さっそく設計図通り組み立て開始。
ところが
机上の空論とはよく言ったものだ。
計測上はぴったり合うのだが、いざ組み立ててみると、ティッシュケースが入らん。
もうさすがに嫌気がさしてきた。
そう言えば、木材をカットするときにホームセンターの店員さんから1~2mmの誤差は出ますと何度も釘をさされた。それをさして重要と思わずにふん、ふん…と聞き流し、エクセルで図面を引くときはミリ単位で計測してしまったという間違い。
今度は間違わないように、カットした板のパーツを測り仮で組み立ててみて、計測。
大工仕事は、几帳面で尚且つ計算力が求められ、手先の器用さも関係してきます。布みたいにアバウトでもどうにかなるものではなく、1ミリの違いで入らない。
数ミリ足りない木材を買いなおすべきか?
いや、1~2cmの誤差であれば既存の木材でできる方法があります。
それは組み立てかたを変えるというもの。
底の板面の上に側面の板を乗せるのか、底の板面を挟むような形で側面の板を置くのかで1~2cmほどの差がでてきます。
どちらが正しい方法か?
これもホームセンターの店員さんにお尋ねしたところ、決まりはないようです。
もう一つ、長い場合であればサンドペーパーなどで削っていく方法もアリだということです。結構労力はいるけど…。
木箱ケースなんて、ちゃっちゃっとできると思っていたら大間違いでした。
DIYの作り方のブログやサイトはたくさんあれど、ここまでの失敗談はあまりないようなので、初めて取り組む方の参考になればと思い、無茶苦茶な失敗談をお伝えしました。
では、成功事例をもとに改めてお品書き。
材料
画像はすでにペイントしております。
【セリア】
- ウッドティッシュケース(約13(縦)×26(横)×7(高さ)cm以下)…1個
- 木製トレイM(約14.8×19.8×3.5cm)…2個
- 木製トレイロング(約25.7×9.7×3.5cm)…2個
- ウッドフレームスタンドミラー(約20(縦)×15(横)cm)…1個
- ガーデンプランターBOX(約19×9.8×7.5cm)…1個
- ソープボトル縦長500ml(約縦6.5×横6.5×高さ23.5cm)…1個
- 蝶番 Himge 25mm 4P…1個
- インテリアネームプレート小2P…1個
- ハンドル93mm古色仕上げ…1個
- ミニミニフック6P古色仕上げ…1個
- コルクシート粘着付…1枚
- インテリアトレイ(深型・亜鉛メッキ)(長さ8×奥行5.3×高さ3cm)…1個
- フェイクグリーン…1個
【ホームセンター】
木材(幅10cm、厚さ0.9cm)
- 30cm長さ(支柱)…3本
- 42.7cm長さ(底面)…1本
- 27cm長さ(引き出しの棚板)…2本
- ミルクペイント
- 刷毛
- 紙コップ(使い捨てプラコップ)
- 新聞紙
- 養生テープ
- のこぎり(あれば電動のこぎり)
- ドライバー(あれば電動ドリル)
- ブロンズ木ねじ(太さ2.7×長さ20mm)…14本
- 木工用ボンド…適量
- スケール
設計図
計測はこのようになります。
当初棚板の長さを木製トレイロングの長さと同じ25.7cmに設定しておりましたが、これだときちきちで出し入れがしにくい。両端にゆとりを持たせた27cm程度がいいです。
組み立て手順
【準備】
- カトラリーケースに穴をあけます。
- ミラーに養生テープを貼ります。(新聞紙をミラーより小さくカットし、周りを養生テープで囲ってミラーに貼り付けます。)
- 素材にペイントします。(乾くまで触りません)
- ミラー用の木製トレイとミラーをボンドでくっつけ、乾いたら木製トレイの背面に背中合わせになるようにもう1枚の木製トレイをボンドでくっつけます。
- 乾いたら、裏面の木製トレイの中にコルクシートを貼り、ミニミニフックを3本取り付けます。
【手順】
- 下の段の引き出しの棚板と真ん中の支柱を釘打ちします。高さ5cmのところに棚板を取り付けるので、釘は4.5cmのところに打ちます。
- 上の段の引き出しの棚板と真ん中の支柱を釘打ちします。高さ10cmのところに棚を取り付けます。
- 底面と右端の支柱を釘打ちします。
- 左側の底面と支柱を釘打ちします。
- 1.2で棚板をつけた支柱を合わせ真ん中の底面を釘打ちします。
- 棚板の左側の面の上下にそれぞれ釘打ちをします。
- ミラー台と真ん中の支柱にそれぞれ下に釘打ちします。
- ミラー台と真ん中の支柱にそれぞれ上に釘打ちします。
- ボトル入れをボンドで固定させます。
- ティッシュケースをボンドで固定させます。
- ミラー裏の木製トレイの上にハンドルを取り付けます。
- ティッシュケースの上に亜鉛メッキのインテリアトレイとフェイクグリーンをボンドで取りつけます。
トピック
ペイントが乾いたら、ミラースタンドと木製トレイMを蝶番でくっつけます。
蝶番は左右2cmのところに取り付けました。
次にトレイを背中合わせにしてボンドでくっつけます。
背面のトレイにコルクシートを貼ります。セリアのコルクシートは粘着付なので、適正サイズにカットしたらそのまま貼りつけるだけ。
フックを3等間隔で取り付けます。
とは言っても、定規やスケールで計測しにくい。そんなときは付箋に印をつけて、木製トレイ内に貼って、フックをつけると簡単。(画像のピンクの紙は付箋です)
先に木製トレイにコルクシートを貼り、フックをつけてからトレイ同士をくっつけるほうがやりやすいように思いますが、フックについているビスが裏に突き出てしまいます。
どのみち貼り合わせるので問題はないですが、ここで強度を少しでも強くするために、トレイ同士をボンドで固定したあと、突き出たビスでさらに固定すると一石二鳥。
セットできました。裏面を返せばフックがついて、鍵やネックレスなどを引っかけておけます。
下ごしらえが済んだら、シュミレーションしてみます。
全体の形をみるために床において組み立ててみます。
画像は一瞬の立った隙を狙ってシャッターを切ってますが、普通はサイドの支柱や、底面の板が倒れてしまうので、辞典や分厚い本を両脇にセットして形を確認しましょう。
釘打ちするところに電動ドリルで穴を開けておきます。(貫通しなくても大丈夫)
釘打ちのコツ・ポイント
下地になる木にしっかりと固定され、突き抜けていないことが重要です。目安は、取り付けたい板・物の厚みの2~3倍程度の長さであるか、下地になる木に20mm以上ねじが食い込んでいる長さであれば十分です。
DIY FACTORY ONLINE SHOPより
穴をあけただけでは、なかなか分かりづらいので、鉛筆で側面に印をつけておきます。印は棚板の下になる位置につけるとわかりやすいです。…ということは、その2~3mm上に釘穴を開けます。
最初、穴だけあけて取り付けましたが、初心者は微妙にズレてしまいます。ここは手間でもマーキングすることをおすすめします。
移動式メイクボックスのできあがり
トップにハンドルを取り付けることによって、好きなところに持ち運びすることができます。
移動式メイクボックスの完成。
鏡は角度調整が可能。どんな座高の方にも対応できます!
今回は私自身が初心者ということもあり、無駄に長いレシピとなってしまいました。
しかし、この間抜けな体験をお伝えすることによって教訓となり、私のようにトライしたいという方が少しでもスムーズに作れるようになればと思い記事にしました。
次回はもっとスムーズにご紹介できそうです。乞うご期待!…かな。