トートバックの作り方の基本形に少しアレンジを加えて、汁もれしないお弁当用トートバッグを作ってみましょう。
100均にある保冷シートを使えば汁もれだけではなく、保温保冷効果もあり一石二鳥です。
作り方をできるだけていねいに画像つきで説明します。
Contents
基本の巾着つきトートバッグの作り方
まず型紙をおこすところから
毎日のランチタイムを手作りの弁当袋で楽しんでみませんか?
トートバッグに巾着をドッキングさせるとお弁当袋に変身します。
さらに100均に置いてある保冷シートを中にセットすれば、汁もれなしの便利なバッグになります。
きれいに縫うためのコツやアイデアをご紹介していきますね。
と、その前に…
作り方を載せているサイトはたくさんあり、中には型紙をPDFでダウンロードできるサイトもあり便利ですね。
しかし家にプリンターがない!うまく出力できない!という方もいらっしゃるでしょう。
せっかく作りたい作品があるのに、型紙がなくて作れないというのはもったいない!
このブログを読めば作品ができた!
ということを目指しているので、ここでは型紙から自分でおこして作ります。
…といっても、そんなに難しいことではありません。
材料&型紙
型紙は新聞紙を用いて作りましょう。布はお好きなものをご用意ください。
【本体と裏地】
- 35㎝✕22㎝の型紙…1枚
- 35㎝✕44㎝に裁断した布…1枚(底部分を「わ」にして取る)
- 35㎝✕44㎝に裁断した保冷シート…1枚(底部分を「わ」にして取る)
本体と裏地の型紙は、下の両角を6.5cm✕5.5cm分カット。ここがマチの部分になります。
【巾着部分】
- 35㎝✕20㎝の型紙…1枚
- 35㎝✕20㎝の布…2枚
【持ち手部分】
- 18.5cm✕10cmの型紙…1枚
- 37㎝✕10㎝の布…2枚(底部分を「わ」にして取る)
- ひも…(約90cm)長さ2本
- 保冷シート…(35×44cm長さ)1枚
- トレーシングペーパー…1枚
How to make
1.持ち手を作る
ソーイング本で書かれている多くの方法は、持ち手を中表にたて半分に折り、脇を縫いひっくり返してステッチします。
けれど、私の経験ではひっくり返す作業は意外と手こずってしまいます。
邪道かもしれませんが、
今回は、裁断した持ち手を半分に折り、さらに左右内側に折り込んで縫ってみましょう。
折り込んだ持ち手はアイロンできっちり伸ばし型をつけておきます。
そのあと布がずれないようにまち針で止め、直線ミシンをかけましょう。
持ち手は2本分作成します。
2.持ち手を本体につける
持ち手を本体につける作業に移ります。
持ち手部分がねじれていないか確認し、両脇から10㎝のところにまち針で仮止めしましょう。
同じように両方に持ち手を仮止めします。
持ち手をつけるときは表になる方を下にして取り付けます。
3.巾着の布を合わせる
巾着は両脇にロックミシン、またはジグザグミシンをかけておきましょう。
持ち手を仮止めした本体に合わせます。
布を合わせた部分は、ミシンで端から1cmのところを直線縫いします。
持ち手がずれないようにしっかりまち針でとめるか、初心者はしつけ糸であらかじめ仮縫いしておくと失敗がありません。
アクセントにタグをつけるとグレードアップしますね。
この過程でタグをつけるのは、全体のバランスをみるためです。
慣れてきたらタグをつけるのは、『STEP3:持ち手を本体につける』の持ち手をつける前が良いです。そのときは縫い代分を考え、つけたい位置から1cm下げたところにつけるようにしましょう。
4.アイロンで型押しする
巾着と本体を縫い合わせた縫いしろを割り、アイロンで押さえておきます。
綿・麻であれば180度前後の温度設定にしておきましょう。
麻の場合、綿より少し高めの温度設定でもOKです。
5.本体両端を縫う
本体の両脇を縫っていきますがその前に巾着のあき止まり位置に印をつけておきましょう。
あき止まりとは、あき口の終わりのこと。ここが狭ければものを出し入れしにくくなります。お弁当箱をスムーズに出し入れするために必要な部分です。
上から7cmのところがあき止まり位置です。
7cm下の位置から直線ミシンをかけます。縫いはじめと縫い終わりは折り返し縫いをしておきましょう。
6.マチを縫う
底のマチの部分を縫っていきます。
今回の型紙は最初からマチ分をカットして作っています。
マチ分をとらない長方形の型紙の場合、ここで三角になるよう合わせてミシンをかけ先端の余分な部分をカットするという作業になります。
でもその方法だと初心者の場合、2隅の三角がそれぞれバラバラになってしまったり、歪んだりすることもあり、左右対称にならず斜めになってしまうこともあります。
あらかじめマチの部分をカットした型紙のほうがきれいに仕上がるので、今回はこちらの作り方を紹介しています。
まず生地を開き、縫い合わせた部分が中央にくるようにして穴の両端をきっちり合わせます。
布がずれないようにまち針で止めて、端から1cmのところに直線ミシンをかけます。
マチができて、本体と巾着がつながりました。まっすぐ縫ったはずなのに斜めに見えるのは底の部分にマチを設けたからです。
型紙を実際に組み立てると、カクカクした模型図のようなものになりますが、実際に布で縫うとこのようにふっくらとした形になります。
7.1~2mm下げてアイロン
本体と巾着の縫い合わせた箇所にアイロンで型をつけます。
このとき表から巾着布が見えないようにするため1~2mm内側にずらしてアイロンします。
8.保冷シートを縫う
本体ができあがったら、今度は保冷シートを縫いましょう。
100均においてある薄手の保冷シートを用意し、型紙を合わせてカットします。
【コツ】トレーシングペーパーを活用
保冷シートはミシンでそのまま縫えません。
ミシン本体にピタッと密着してしまい、針が動きません。
滑りをよくするためにはトレーシングペーパーを使いましょう。上下の布にあてると縫いやすくなります。
縫う箇所の上下にトレーシングペーパーをかませて縫います。
縫い終わったらトレーシングペーパーをピリピリと破ればOK。そのままではミシンに貼りついて縫えなかった保冷シートもこうすれば簡単に縫うことができます。
9.保冷シートを本体の中に
できあがった保冷シートを本体の中にセットします。
このときサイズが合わなければ上を1cmくらいカット。ただし切りすぎるとかまなくなるので注意して行いましょう。
保冷シートの上に巾着布をかぶせて、本体、保冷シート、巾着の3点を合わせます。
マチ針でしっかり止めておきましょう。
10.本体と保冷シートを縫う
保冷シートと本体をぐるりと1周縫っていきます。
ゆっくりていねいにやればずれません。何事も焦らずですね。
11.巾着の口を縫う
巾着の脇を開き、上部を3つ折りにしてアイロンで型をつけます。
その後3つ折り部分に直線ミシンをかければミシン作業は終了。お疲れさまでした。
できあがり
最後はひも通し。
90cm長さのひもを2本用意し、右側から1周通して結び、もう一方は左側から通して結びましょう。
今回は本体と保冷シートを合体させた作品の紹介でしたが、お洗濯が気になるという方は別々に作ってもOKです。
その場合、『STEP8:保冷シートを本体の中に』は飛ばし巾着と本体だけ合わせて1周ぐるりと縫っていきます。
リネン布の色を変えて楽しむ
本体を単色にした場合、巾着は柄物をもってくるといい感じになります。
タグもレースや革タグなどお好みのものをつけてワンポイントにしましょう。
揃えたいグッズ
Note
保冷シートを縫い合わせたトートバッグは、ネットに入れて洗濯可能です。洗濯脱水が終わったら保冷シートに残った水気をサッと拭き取り、通常通り陰干しします。
乾きが遅い、保冷シートが傷むなど気になる方は別々に作って都度保冷シートをセットして使ってもいいと思います。
その場合、裏側にマジックテープをつけて固定すると外れないので便利。
縫うタイプのマジックテープだと表目に縫い目が見えてしまうので、糸と生地の色目を合わせる工夫をしてくださいね。