お引っ越しが決まった!業者に見積もりしたところ意外にも高かった!
これだったら自分でやったほうが安上がりなのでは?大した荷物もないし…
そう考えたとき、自力引っ越しは本当にお得になるのか検証してみました。
また引っ越し業者以外の引っ越しの情報もご紹介します。
Contents
自力引っ越しについて
費用は0円じゃない
自力で引っ越すとしても当然ながら費用はタダではありません。
引っ越し会社に近距離での単身の引っ越しプランを立ててもらうとだいだい3~4万円が相場のようです。
では、自力では何が必要なのでしょうか?
まず荷物を運ぶためにレンタカーを借りなければいけません。
レンタカーは時間貸しなので4~5時間はかかると考えて見積もると、だいたい5,000円~6,000円が相場のようです。
車両を2tにすると更に高くなり、6時間で10,500円程度になります。それにプラスガソリン代がかかってきます。
あと見落とせないのが段ボール。
手ごろなサイズの段ボールは近くのスーパーやコンビニなどで譲ってもらいます。
大きな段ボールだけ購入したとしても、
レンタカーとガソリン代、段ボールやガムテープ代などもろもろの経費を見込んで合計してみると、8,500円~9,500円と1万円前後の経費は掛かると見込んでおきましょう。
損害補償ができない
1万円前後であれば、やはり引っ越し会社に頼むより、自力で行うほうが費用的には安く上がりますね。
しかしこの費用には当然ながら損害補償がついてません。
もし荷物を運ぶ際に落としたなどのアクシデントには何の補償もありません。
また冷蔵庫や洗濯機やタンスなどの大きな家電・家具などはひとりで運ぶのは無理なので、友人や知り合いにお願いすることになります。
引っ越し作業は思ったより重労働です。
もしかして友人が手をすべらせて冷蔵庫などを落としてしまった…なんてことも考えられます。
その際に友人に対して弁償してくれとは言いにくいものです。
それにこれだけの重労働をお願いするわけなので謝礼もしなければなりません。
友人を1人、2人と応援に来てもらった場合、一人あたりの相場が5千円程度なので引っ越し会社に依頼するのと差がなくなってきます。
時間がかかる
そしてなにより素人がやることなので、要領を得ず、時間がかかってしまいます。
また万が一、お願いした友人がケガをしたりすれば責任を巡って深刻なトラブルにもなりかねません。友人との仲も気まずくなってしまいます。
慎重に考えて自力引っ越しを検討したほうがいいでしょう。
口コミで自力引っ越しのコメントが届いています。
SUUMO「ありがち失敗談」
-
- 「大型家電を運ぶのに手間取った」
- 「予想以上に荷物が多かった」
- 「友人や家族に負担をかけてしまった」
- 「大量の段ボールの確保と処分を甘く見ていた」
- 「無理をして運んで家具などを壊してしまった」
- 「新居の壁や床にいきなり傷を付けてしまった」
- 「へとへとになり、しばらく体調を崩した」
- 「手伝ってくれる人がルーズで苦労した」
- 「階段をなめており、痛い目にあった」
- 「新居がいっこうに片付かなく、寝袋生活」
などの声があがっています。
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軽貨物運送業者
軽貨物運送業者とは
自力引っ越しが難しそうで、でも少しでも安く費用を抑えたいという場合、選択肢に入ってくるのは引っ越し会社ではなく、「赤帽」を利用するという方法です。
赤帽は、個人事業主で構成される運送会社の協同組合組織です。
いわゆる赤帽というブランドで営業している個人事業主のネットワーク。赤帽という会社ではなく、それぞれが独立した地域密着の運送会社ということになります。
全国の赤帽は赤帽のサイトで探せるので地域の赤帽を確認してみてはいかがでしょうか?
荷物が少ない人におすすめ
赤帽の標準的なトラックは350kgで引越し業者よりはやや少なめです。
2台、3台と配車してくれることも可能ですが、3台出すと、大きなトラック1台のほうが安く上がります。
荷物が多い方は大手の引っ越し会社に頼むほうが断然お得になりますが、荷物が少ない場合は安く抑えられる赤帽がオススメです。
人手は少ない
基本的に赤帽は、軽のトラックなので積載量は多くありません。
また基本的にドライバーが一人なので、積み下ろしなども含めて利用者が手伝う必要があります。
安さの理由はここなのです。
近距離なら1万円程度で行ってくれます。
近距離の引っ越し
近距離なら家財宅急便もあり
家財宅急便とは、大手運送会社のクロネコヤマトが提供しており、大型家具や家電製品など、自分で梱包が難しいものをひとつから運送してくれるサービスです。
方法は簡単。
電話ひとつで自宅まで荷物を引き取りにきてくれ、梱包して届け先まで運んでくれます。
また届け出先では開梱、設置までを行ってくれるため、女性でも安心して利用することができます。
引っ越しプランを使うほど荷物がない単身者の引っ越しの場合、大型家具をらくらく家財宅急便を利用して運び、ダンボールを宅急便扱いで運搬したほうが安くなることがあります。
長距離引っ越しを節約
トラック混載便
引越しや荷物運搬の長距離トラックは常に満載ではありません。
実際のところ1/2~1/3のスペースは空いている場合が多いのです。
このスペースをもっと有効活用できないかと考えられたのが「トラック混載便」です。
通常の引っ越しは「直通便」です。これは引越し荷物を初めから最後まで、同じトラックで運びます。
それに対して混載便は、複数の引っ越し荷物を1台のトラックで運びます。
引っ越しを終えて空になったトラックが戻るときに荷物を積みかえて運ぶものもあり、そのため料金はかなり安くなります。
ただし混載便は帰ってくるトラックの荷物がいっぱいなるまで出発しないため、荷物が到着する日を確定することはできません。
長距離で時間に余裕のある引っ越しの場合、荷物の到着にあわせて急いで向かうのではなく、移動の途中にいろいろと観光をしたりなどゆっくりと新居に向かうという手もありますね。
コンテナ便
コンテナ便は、引っ越しの輸送を貨物列車とトラックの両方で行います。
長距離移動のほとんどは貨物列車を使って運ぶことになります。
ガソリン代、高速代を節約することができるだけではなく、作業スタッフの拘束時間も減り、人件費カットにもつながります。
ただ輸送に日数がかかるというデメリットがあります。
このコンテナ便も1件の引っ越し荷物だけではなく、他の引っ越し荷物や様々な荷物との積み合わせで輸送されるケースがほとんどです。
引っ越し業者が荷物を預かってから転居先に降ろすまでには、引っ越し車両、営業所、コンテナでの複数回の積み下ろしが必要で、最短で行った場合でも中2日か3日はかかってしまいます。
この際に引っ越し荷物を紛失する、破損するといったリスクもあります。
航空便
スピーディーに引っ越しをしたいというのなら、航空便がオススメです。
航空便とは、飛行機を利用した運送方法です。
荷物は旧居近くの空港で積み替えられ、飛行機で新居近くの空港まで空輸されます。
飛行機で運ぶため他の方法に比べ荷物の到着が早く、距離や荷物量、日時によってはトラック直行便よりも安価な場合があります。
ただし空輸は重量で料金が決まるため、荷物が重いと料金がかさみます。
荷物の少ない単身者にはオススメですが、荷物が多いと料金がかかってしまう場合があります。
住所変更届け等を忘れずに
長距離引っ越しをする際に注意したいのが各種住所変更手続きです。
「住民票」「健康保険」などの公的書類に関する手続きの中には、引っ越し前の役所で行わなければならないものもあります。
長距離で引っ越ししてしまったあとに、引っ越し前に住んでいた役所での手続きのために戻って手続きをするのは困難です。
住所変更が必要なものは事前にリストアップし、余裕をもって手続きをしましょう。
視点を変えてみる
断捨離をする
引っ越しを機会に自分の荷物を見直してみましょう。
大きい家電は現地で買う
荷物が多ければ多いほど引っ越し料金は高額になります。ここは慎重に荷物の量を検討しましょう。
まず持って行くのが当たり前と思っていた大型家電、家具など本当に必要であるかどうか…。
家具など思い切って処分したほうがいいものはこの機会に見直すことが大切です。
家電についても10年以上経過しており、そろそろ買い替え時期にきているものは思い切って処分し、新居で揃えたほうが結果的には安くなる場合もあります。
持って行こうとする大型家具、家電がいくらの見積りなのか、購入したらどのくらいの差があるのかを検討してみることも大切です。
Note
自力引っ越しは思った以上に重労働です。また素人がやると養生などを怠って壁や柱などに傷をつけてしまうことも。
充分リサーチして検討するようにしましょう。