一蘭と言えば、博多っ子は知らないという人がいないくらい有名なラーメン店。
カウンター席の両横が衝立で仕切られているという独特な店舗内装と、
用紙に好みの分量を書いてオーダーするという他店にはないオーダースタイル。
何といっても博多ならではの『とんこつ』こってりの味が受けて、あれよあれよと有名になって全国展開していったラーメン屋。
若かりしころは、二次会、三次会のあとの「〆のラーメン」と浮かれつつ、さんざん飲んだあとに食べるラーメンは「うまかー」とばかり、ハメを外した時期もありました(遠い目)
最近はめっきり足が遠のいていた『一蘭』のラーメン。
それがカップ麺になったという…。
発売から半年以上も経って何なのですが、いまさらレビューなどしてみたいと思います。
博多っ子ならではの辛辣な意見を述べます。
一蘭のカップ麺
品名 | 一蘭 とんこつ |
メーカー | 一蘭(製造はエースコック) |
価格 | 490円(税込) |
発売日 | 2021年2月15日 |
2021年2月に、あの有名な「一蘭」のカップ麺が発売されました。
当時、博多駅構内のコンビニ(ファミマ)のエントランスに堂々と積み重ねられており、値札を見ると
「490円」
ι(◎д◎υ)ノ
カップ麺で
490円っ??
賢い主婦の私は、当然スルー。
そんなもん、買うわけない。
というわけで、私の中ではまったくあり得ん価格帯だったのでわざわざ買って試したいなんて気分にはなれず…
ところが、
新しもの好きの夫。
とある土曜日の昼食に、ホクホクしながら、私と娘の分あわせて3個買ってきました。
あわせて1500円。
夫いわく
「まあ、話の種にいいじゃん」と。
そりゃ、そうだ。
一蘭のカップ麺くらいちゃんと試しておかなければ博多っ子の名がすたる。
と、意気揚々、一蘭のカップ麺をお試ししてみました~。
一蘭カップ麺を食べてみた
ゴルフのない休日は、夫が昼食・夕食の買い出しをして、料理してくれます。
(なんという極楽生活。ずぼら主婦の私)
今回もいつものように昼食を作ってくれました。
さっさとお湯を入れた状態で、
「お昼ごはんできたよ~」と呼ばれたのであいにく開封前の画像はありません。
撮影のため、途中でフタを開けてみました。
え?かやくがないよ・・・・(‘Д’)
パッケージのフタをみると
あえて具材は入れておりません。
それはラーメン本来の純粋な味わいを楽しんでいただくため。
麺・スープ・秘伝のたれが作り出す美味しさに、ただひたすらに向き合える一杯です。
なんとも粋でキャッチ―なコピーだね。
どれどれ、そういうなら堪能してみようではありませんか。
附属のスープ2種と「秘伝のたれ」はすべて後入れ。
フタの上で温めて待つこと4分。
フタの上で温めておいた
A:後入れスープ①(粉末)
B:後入れスープ②(液体)
C:秘伝のたれ
を入れて、混ぜ合わせてでき上り。
それでは実食。
おおお、麺は細麺。
みごとに『一蘭』を再現しています。博多のラーメンはこれよね、コレ。
この細麺じゃなきゃ、博多のラーメンじゃない!
スープもしっかり『一蘭』の味を再現していました。
かなり久しぶりに一蘭のラーメンを食べましたが、そうそう、この味だったよね~、一蘭。
と、懐かしさがこみあげてきました。
(博多に住んでいるといつでも行けると思うのか、実店舗に出向いたのはいつだったっけ?という風になる)
ただ、食べながらなんだか物足りなさを感じてしまう。
この違和感は…
そう、具材がないからだ!
なんか、あっさりし過ぎていて、(スープではなく中身が)
食べ応えに欠けているのよね~。
一蘭のラーメンってこんなんだったけ?
とインスタをチェック。
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具材、あるやん…。実店舗。
一蘭のカップ麺は高すぎる?
確かに『一蘭』の味を忠実に再現して美味しいとは思いますが、具もなくて、カップ麺でワンコインは高すぎ…。
いくら美味しいと思っても、費用対効果を考えると、
500円の価値ある?ってなってしまう…。
| ̄ー ̄;|微妙…
主婦目線(ずぼら主婦ですが…)で言えば、興味本位で1回目を買ったとしてもリピはないかな…。
よっぽど唸る味でも
この価格ではリピしないでしょう。
安くて美味しいカップ麺はいくらでもあるしね…
つまり味のおいしさを価格が阻害している感じ。
プレミアをつけたいのかもしれないけれど、しょせん、カップ麺。
実店舗で食べるのとは違います。
ただ、これは一種のイベント。
話のタネの一環として、流行に乗ってみるということでのお試しや、お土産などには喜ばれるのではと思います。
一蘭カップ麺のカロリー
たんぱく質14.1g、脂質20.0g、炭水化物58.8g、食塩相当量8.6g(・めん:1.4g、スープ:7.2g)
※表示値は目安です。
夫は、麺を食べ尽くしたあと、ご飯を入れて食べておりましたが、そうなると気になるのはカロリー。
日清のカップヌードル(レギュラーサイズ)が351kcalに対して、一蘭のカップ麺は471kcalとやや高め…。
それにご飯を加えると…。
(これ以上書くのは恐ろしい…)
ま、たまに食べる分はいいか。
一蘭とは
一蘭って何?
という方のために、生粋の博多っ子の私がざっとご説明いたします。
詳しいことは、一蘭の公式サイトを見ればわかると思うので、私目線での話。
そう、かれこれ23年くらい前、まだ私も若かりし乙女だったころ、天神に美味しいラーメン屋があると連れていかれたのが「一蘭」
当時、大名で働いていたので、会社帰りに気の合う仲間たちと連日飲み歩く日々…。その勢いで飲みの〆にラーメンを食すという、今考えればデブまっしぐらな食生活をしておりました。(笑)
私の記憶では、そのときは普通のラーメン屋の店構えだったような。
普通に横並びのカウンターで同僚たちとラーメンを食べた記憶が…。(間違っていたらごめんなさい)
とんこつが効いて、まさにこれが博多のラーメンって味でした。
それからほどなくして、『一蘭』は、次々と支店を構え、あれよあれよと有名になっていき、現在のように両横が衝立で仕切られているという独特なスタイルに変わっていったような…(あくまでも記憶)
ラーメン屋に女ひとりで入るなんてことができなかったウブだった私が、『一蘭』なら行けると思った記憶がある。
オーダーも紙に希望するものにチェックを入れていく方式。
味の濃さやら、ニンニクの量、こってり度合など、その日の気分によって注文できるのは嬉しい。
博多の場合、オーダーするとき、麺の硬さを聞いてくるラーメン屋がほとんどですが、ここまで詳細に自分の希望にあったラーメンにカスタマイズできるのは『一蘭』だけ。
ユーザーファースト!!
まさにその言葉がぴったりのラーメン屋さん。
しかも味にも引けを取らないのだから、流行るべくして、流行ったラーメン屋。
今では全国80店舗以上構え、海外にも進出しており、博多っ子が誇るラーメン屋さんとなっていきました。
お店の詳細情報は、
店舗が多いので詳細は公式サイトからチェックしてみてください。
Note
博多のラーメンに「粉落し」というのがあるのをご存じでしょうか?
「バリカタ」は超硬めんですが、もはや茹でずにサッとお湯をくぐらせただけの超・超・硬めん。
そこまでいかずとも、博多っ子は硬めんでラーメンを食すのが当たり前になっているので、この一蘭カップ麺の熱湯4分は長すぎかも…。
と、個人的には思います。
ま、カップ麺ということもあり、そこらへんは開発者が研究を重ねて打ち出した所要時間だと思うので、いいか。
博多以外の方も食べるラーメンなので、無難にということでしょう。
博多にお越しの際は、硬めんでラーメンを注文してみてください。新たな新境地が開けるかも(笑)