一戸建ての間取りを考えよう。成功の秘訣はリサーチが決め手

一戸建ての間取りを考えよう。成功の秘訣はリサーチが決め手

憧れのマイホーム。間取りも充分配慮してプランニングしたつもりが、いざ住んでみるとああすればよかった、こうすればよかったと満足いかないことも。

家は3度建てれば満足いくものができると言いますが、そんなに建てられる人はあまりいませんよね。失敗しないためにもプランニングの段階で参考になる意見をみてみましょう。

失敗だった間取りの作り方

収納:片付けにくい

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家の間取りを計画するときに、収納スペースの確保は誰もが考えます。収納は多いのにこしたことはありませんが、配置次第では使えないデッドスペースになってしまう場合も。

例えば、パントリーを作ったのはいいが奥行きをとりすぎたため小さい食材が隠れてしまい取り出しにくい、玄関収納を天井いっぱいのトール収納にしたが小物を置くスペースがないし、高い位置に置いた靴が取れないなど不便なことも。

収納スペースを単に確保するだけではなく、自分のライフスタイルに合わせ、モノを出す、使う、しまうという一連の作業を考えましょう。

部屋の広さ:バランス

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限られた空間の中で部屋数や広さを考えなければなりません。部屋数を取りたいがために1つ1つの部屋を狭くしてしまうと、使えない部屋になってしまいます。

リビング横に設置した和室4.5畳が狭すぎて来客2人以上だと窮屈、

寝室を7畳にしたらダブルベッドとテレビでぎゅうぎゅう、

逆にトイレをゆったり取りすぎて子どもが座ったままではトイレットペーパーが取りにくいなどバランスが悪いために起こる不具合も。

それぞれに適した部屋をとるためには、まず優先順位をつけてスペース配分しましょう。

音の伝わり:うるさい

音の感じ方は個人差があり、同じ音でも苦痛に感じる人もいれば、平気な人もいます。平気な人でも外の騒音だけは気になるということもあるでしょう。

気をつけるべき音は室内での足音、外の車音がどうかということ。家が比較的大きな道路に面していれば車の音は気になります。そのような立地条件で寝室を道路側にもってくるのはNG。

室内の間取りをプランニングするときに考えておきたいのは音の響き。

リビングの上に子ども部屋があると子どもが飛び跳ねる音がもろに響きます。逆に食洗器の上に寝室だと夜中に回す音が響き安眠できません。

間取りを決める際は音の発生源と配置を意識しましょう。

配線計画:位置が不便

意外と見落としがちなのがコンセントの位置。

家を建てるときにあらかじめ家具のレイアウトを考えコンセントの位置を決めますが、ここで考えたいのがずっとそのレイアウトのままかどうかということ。

子どもの成長とともに子ども部屋に机を置いたり、寝室でも気分を変えてベッドやテレビの位置を変えたりすることもあるでしょう。そのときにコンセントまで延長コードで対応しなければならないとなると不便です。

コンセントの位置はプランニングの後半で決めるためじっくり検討し、生活が便利であるかを考えて配置しましょう。

視線:プライバシーの確保

玄関を開けたらリビングが丸見え。実は玄関ドアの正面にリビングの扉を配置した間取りでの失敗例です。

また、アイランドキッチンに憧れてリビングダイニングの中央に配置したのはいいけれど、いつもきれいにしていないと散らかって見えるなど思わぬ誤算が。

平面図だけでは見落としがち。図面上でドアや窓を開けたつもりで、どのように見えるか3Dで想像してみましょう。

明るさ:窓の大きさや位置

窓の位置や大きさをどのようにするかは快適に住むための重要な要素になります。

明るい部屋がいいと東側に大きな窓を設け、テレビを設置したら光が反射し画面が見れず昼間もカーテンをしめてテレビを観賞することに。

西側に天窓を設けおしゃれにしたはいいが夏場の西日が強く暑い。南にこだわり窓を設けたら、数年後に隣の古家が取り壊しになりマンションが建って日が当たらなくなった……など思いもよらないことも。

季節ごとに異なる光の入り具合や、たとえ周囲に建物が建っても明るさを確保できる窓の位置と数をシュミレーションして考えましょう。

盲点は北側の窓。1日を通して光の入り具合が変わらない北は実は天窓を設けるのに適しています。暗い家でも明かりを取り入れることができるので、吹き抜けの天窓などに北面を利用する設計もあります。こちらについては立地条件によっても異なりますが、北側の窓を敬遠している方にヒントとしてそんなアイデアもあるよ…という話です。

温度:寒い暑い

吹き抜けのある空間はとってもおしゃれ。しかしいざ吹き抜けのあるリビングの家に住んでみると、冬は寒いし、夏は冷房が効かないということも。快適な空間にするために光熱費も余計にかかってしまいます。

各フロアの図面を重ね、吹き抜けから暖気や冷気がどこに上がるのか確認してみましょう。また、ロフトなど設置する場合は、熱がこもらないよう窓を設置するなどの配慮が必要です。

生活動線:効率が悪い

忙しく家事をこなす主婦にとって生活動線はプランニングのうえでもっとも重要です。

掃除・洗濯・料理を効率よくできるよう水まわりをまとめる方法はよく聞きますが、それを2階にすべて持ってきて1階に水まわりを作らない設計だと、帰宅したときに手を洗うのに2階まで上がらなくてはいけません。

また、オープンな間取りは開放的で素敵ですが、お客さまがいるときに子どもをお風呂に入れたいときなどそっと通れないので気まずいですね。

プランニングの際には実際に間取図の上を歩くつもりで家族全員の動線をチェックし、来客時にも家族が遠慮せず過ごせる間取図になっているか確認しましょう。

屋外の広さ:使えないスペース

間取り図は家の中ばかり気になり、うっかり屋外空間のことはおざなりになってしまいがち。

バルコニーの幅が狭すぎて洗濯物を干しにくかったり、駐車スペースを確保するときに自転車置き場を設置していなかったり、敷地の中央に家を配置したためどの方向の庭も中途半端な広さになってしまったり…。

バルコニーで洗濯物を干したい場合の最適な奥行きは1.5m程度です。しかしそこまでの奥行きがとれないこともあります。1mにして長さをとるか、いっそバルコニーをなくし2階にホールを広くとって物干しスペースにするかなど用途に合ったスペースを確保しましょう。

ニオイの伝わり:見落としがち

図面だけでは想像しにくいものに「ニオイ」があります。オープンキッチンはおしゃれですが、いざ生活してみると調理のニオイがほかの部屋に広がり残念なことに。

玄関に設けたシューズクローゼットを天井まで大きな扉をつけたが、開けたとたんプンしたニオイが気になったり、生活してみないとなかなかわからないこともあります。

ニオイの発生源はどこか、どこまで広がってしまうのかを考えながらチェックしましょう。

間取り成功例

見守りたい派には対面式キッチン

アイランドキッチンで会話を楽しみながらの調理は憧れますよね。しかし通常のキッチンに比べ、アイランドキッチンは1.5倍ほど割高になってしまいます。

対面式キッチンならシンクに立ったときに正面に壁がなく、リビングにいる人と対話を楽しみながら調理でき、子どもの様子も見守ることができます。

予算を抑えつつオープンなキッチンを目指したいなら、対面式キッチンを壁にくつけずに設置し、キッチン回りをコの字に囲うとコストはかなり安く抑えられ希望のキッチンに近づくことができます。

リビングとつながる和室で癒し空間

最近の間取りでは和室を設けることが少なくなりつつあります。それぞれの個室は洋室が多く、客間としての和室を確保するのが難しいのが現状。しかし畳のスペースがちょっとでもあると、なんだか落ち着きますね。

そんなときリビングに隣接したところにちょっとした畳コーナーや和室をプランニングするのもひとつです。

間仕切りの引き戸を開けると空間を広く使うことができ、閉めれば独立した空間と臨機応変に使い分けられるスペースにすると効率よく部屋を使えます。

またインテリアにこだわるなら畳を琉球畳にするとおしゃれ度がアップします。

W.I.Cですっきり

ウォークインクローゼット(W.I.C)は中に入って歩けるスペースのある収納庫のこと。

おもに衣類などを収納するので寝室に設けるのが一般的でしたが、最近では家族共用のW.I.Cを洗面所近くに配置している間取りが人気です。

浴室、洗面所に近いと入浴後の着替えに便利で、たたんだ洗濯物をそのまま収納でき家事効率もよくなります。

パントリーがあればまとめ買いも

ErikaWittlieb / Pixabay

食料品のストックなどや調理器具を収納できる食品庫がキッチン内にあるととても便利。スペースが許すなら中に入って歩けるウォークインタイプがおすすめです。食品のまとめ買いの保管場所として、雑多なものが目につかずインテリア的にもすっきり片付いて見えますね。

1階にキッチンを配置する間取りであれば、パントリーは玄関や勝手口からの動線も考えて設けると買い物後の搬入やゴミ出しにも便利です。

シューズクロークで収納力アップ

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玄関に家族の靴が散乱していると家全体が散らかった印象に見られてしまいます。そのまま室内に入れるシューズクロークを設け、家族はそこから出入りするようにすればメインの玄関はすっきり。

また、ベビーカーや趣味のゴルフ、キャンプ道具などもすっきりと収納できて玄関はいつもきれいに保てます。

住みやすい間取りの実例

動きやすい平屋建て

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こちらの間取りは家事動線が素晴らしく効率的な間取りになっています。キッチンに勝手口があるのでゴミを出しや車から食材を運ぶのに重宝しますね。

間取りの中央にW.I.Cを設け、ホール側とキッチン側2方向から出入りができるため、外出から帰ったらコートをそのままなおせ、洗濯が終わったものをそのままかけれるので散らからず家事効率も良いです。

家事動線がいい家

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矢印の回廊をたどれば、家事動線が効率よくできるのがわかります。家事室に土間があり外へ出ることができ、ランドリーから家事室に洗濯物を運んでたたむ作業が調理の合間でも可能です。

また、リビング内の階段で家族の気配も感じられるのでコミュニケーションもはかれます。

狭小住宅でも広く見せる間取り

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42坪の土地でも、上手に空間を利用すれば車が2台置け庭も取れます。納戸もあり、ウッドデッキも配置することが可能です。

リビング内に階段を設けることによって解放感ができ、狭さを感じさせません。またリビングから繋がったウッドデッキで外までリビングが広がったように見えます。

将来は間仕切りできる子ども部屋

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子ども部屋2部屋を収納で仕切った間取りになっています。

最初ここは設けずワンフロアで利用し、将来的には図面のように収納で仕切ることができるような設計にすると効率よく部屋が使えます。また可動式の収納庫を設置すれば子どもが小さいときは収納を壁面に並べて1部屋で使用し、個室が欲しくなる年頃で収納で仕切ればリフォームをせずに2部屋にできます。

機能性を兼ね備えたおしゃれな仕切り

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可動式の収納庫は少し割高です。コストを抑えたいなら、天井まで高さのある本棚で仕切るというアイデアもいいでしょう。これだと視界も広がり、冷暖房も1台で兼ねれるので省エネに。

そのほかロールスクリーンや、ブラインド、カーテンなどで仕切ってみたり、ディアウォールにすのこを渡してDIYするのも楽しいですね。

リビング階段でコミュニケーション

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リビング階段は家族間のコミュニケーションがとりやすく、上下階のアクセスがスムーズといったメリットがあります。子どもの様子が家事をしながら見れるのはいいですね。また子どもとのコミュニケーションもはかりやすい間取りです。

一方でプライバシー性や独立性にかけるデメリットも。子どもが大きくなり友だちを連れて自室に行くときもリビングを通って2階に上がらなければなりません。

家族に合った階段を計画

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視界が気にならない設計や、階段横にパーテーションを施すなどの対策を講じ家族に合った間取りを設計しましょう。

このようにリビング内の隅に階段を配置すれば開放感もあり、カーテンや木製フェンスなどで仕切ることも可能です。

Note

憧れの一軒家は希望通りの間取りに設計しても、住んでみて失敗する可能性もあります。プロの設計士でも100%わかるかといえばそうでもないようです。「失敗した!」をフレキシブルに対応できるよう、はじめから細部まで計画するのではなく、いかようにも変えられる柔軟性が大切。家を建てた先輩たちの意見を取りいれてみましょう。

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