我が家は3階建て2世帯住宅です。
平成14年9月竣工の築15年になる物件ですが、そろそろ老朽化によるさまざまな弊害が起こってきております。
そして、つい先日受水槽がダウン。
蛇口から水が出ない…
水道が使えない…
たったこれだけのことですが、とてつもない不安に苛まれてしまいます。
故障でこれだけ不安になるのだから、災害などでライフラインが使えなくなったときの不安感は想像を絶するものがあるのでしょう。
さて、我が家の受水槽について少しお話したいと思います。
Contents
受水槽が壊れた…経年劣化?
1週間前、夕食の片付け中に突然水道が出なくなりました。水栓を上げるが1滴も出ない…。
もちろん水道代は滞納してません。
これは絶対受水槽だ。
しかし素人が受水槽を見てもわかるはずもない。ハウスメーカーに℡するもすでに時間外。虚しくアナウンスが流れるばかり。
はてどうしよう…
と名刺を探すと、前任者の携帯番号が書かれた名刺が見つかりました。
担当は外れたが、事情を話すと快く工務店に連絡を取ってくれ、なんとか今から向かってくれるということ。
こんなときカスタマーが充実しているハウスメーカーは心強い。
21時半くらいに来てくれ、受水槽を確認してもらったところ、劣化による電源プラグの接触不良のよう。取りあえずプラグがつながるよう電源コードの口のゴムに切り込みを入れて調整してくれました。
これで水が出るようになりひと安心。
しかしこれは応急的な対応で、モーター自体を交換したほうがいいとのことで後日見積もりを頂くことに。
でも私の中では交換より直結のほうがいいのでは?と直結も考慮に入れて検討してみようと調査始動。
受水槽設置後に条例が緩和
当時、家を建てる設計段階では、まだ条例で3階建てについては受水槽の設置義務がありました。
マンションじゃあるまいし、敷地内にタンクみたいなものをドンと置くなんて…と思っていましたが、義務なら仕方ない…。
敷地の裏庭の隅に受水槽を設置したのですが、このスペース分物置が設置できたのにな…と内心ちょっと不満…。
しかも設置してすぐに法改正があり、3階建ての住宅への設置義務がなくなり、直結できるようになったとのこと。
なんてこった。
悔やんでも仕方ない。その当時の決まりごとなのだから仕方ない。
でも、やはり300リットルの受水槽のスペース分はもったいない…
撤去して直結型にしたほうがいいのでは…。福岡市も直結型を推奨していることだし…。
そこで直結型について調べてみました。
直結給水方式とは
現在の受水方式では、給水管から受水槽に水が送られ、そこに一旦プールし、この水を加圧ポンプ等を使って各水道蛇口などに供給している形になっています。
直結型にすると、この間にある受水槽がなくなり、給水管から増圧ポンプを使って各水道に水を供給します。
直結型のメリット
- 水を受水槽に貯めず直接供給するため衛生的で安全な水を供給される
- 受水槽の清掃やポンプの故障の際の修理代が不要となる
- 受水槽の設置が不要なためその分の土地の有効利用ができる
- ポンプ使用の電気代がかからない
直結型のデメリット
- 水の貯蓄がないため災害時や断水時に水の供給がストップする
これは裏を返せば受水槽のメリットになるわけで、突然ライフラインが断たれた場合、受水槽に水がプールできていれば当面使用できるのが受水槽の強み?
(でも果たしてそうか?ポンプ使用は電気を使っているので、そもそも停電してしまえばモーターが回らず水もでないのでは?)
いいことづくめの直結型。やはりこれは直結にしたほうがよさそう…
実はそう思い7年前に見積もりを出してもらったことがありました。しかしその見積もりをみて断念…。
なぜなら、
54万円
見積もり金額が、54万円。
別に受水槽で不便なわけではないし、そんなお金出せない…と当時は見送り。
でも今回は事情が違う。その受水槽が劣化したのだから。
これを機会に直結型を検討しようか…
水道局に問い合わせてみた
まず我が家の水道は13口径で一番小さなもの。
現在は受水槽があるためこの口径で問題はないが、直結にする場合、これだと3階まで圧がかからず水圧が弱くなるので、20口径以上にしなければならないだろう、との見解。
また直結にする場合、給水用具の数が7栓までだと13口径のままでいいらしい。
シンプルに数えてみたら蛇口は6つ。1階洗面所、2階台所、洗面所、トイレ、浴室、3階トイレ。
なんだ、セーフじゃない。
と思いきや、水とお湯は別々にカウントしないといけないらしい。
また浴室のシャワーと水栓も別カウント。そうすると12栓ということになり、13口径ではNG。8~15栓までは20口径になるようです。
13口径から20口径にした場合、基本料金もアップします。
福岡市の場合水道代は2ヶ月に1回の請求ですが、
13口径だと1,700円、
20口径になると2,660円。
差額は960円なので月々のランニングコストについてはそんなに大差はないかな…と思います。
しかし直結型に変える場合、水道局に支払うお金が発生します。
まず加入金を払わないといけませんが、
13口径だと32,400円、
20口径だと75,600円。
既に13口径の32,400円は家を建てたときに支払っているため、差額を支払う形になるようです。
(これは現在の加入金の金額なので当時13口径の加入金をいくら払ったのか確認する必要はあります)
あと、審査料5,300円、検査料3,900円を水道局に支払います。
これは調査の結果13口径のままでOKということであっても払わなければならないお金になります。
ここまでが水道局に払うお金で、本管から水道を掘り直しする工事については水道局では一切やらないので、工務店等に依頼しないといけません。
費用対効果をみてみると…
工務店もハウスメーカーのカスタマーセンター担当者も直結型はオススメしませんとのこと。
理由はコストがかかりすぎ…。しかも3階の水圧がもしかしたら弱くなるかもしれないとの見解。
本管から伸びている水道管を太くするために前面道路から掘り直しをしないといけない可能性もあり、間違いなく庭は掘りおこしての工事となるため、大掛かりなものとなってしまう。
加えて現在ある受水槽の撤去も大変…。裏庭にあり、どの方向も家に囲まれているため現場で解体して撤去作業となる。
これだけ聞いただけで、どれほど大変な作業となるか想像がつく。
しかしまぁ、一応見積もりだけ再度取ってみるか…
さらなる追い討ち。受水槽から水漏れが…
そう考えていた矢先、応急措置をした1週間後、何だか外から異音がする。
音の鳴る先を辿っていくと、
受水槽!
しかも、ザブザブ水が溢れだしている。
工務店に緊急事態の℡を入れるもすぐには駆けつけられないとのこと。
このままこの水漏れを数時間も放置しておけず、水道局の漏水課に連絡しとりあえず止水してもらう対応を取りました。
漏水の場合、水道代はかからないと聞いたことがあるので、いち早く連絡し考慮してもらおうと思ったからです。
最短で駆けつけてくれ、水はなんとか止めてもらったけど、あふれ出た水については水道代はかかるようです。
目に見えないところの漏水だと免除になるようですが、今回のように見える部分の水漏れは免除の対象ではないらしいです。(勉強になりました)
その後、工務店が到着。見てもらうとパッキンが馬鹿になっていて、Nationalはすでに製造中止しているので備品の在庫もなし。
とりあえずの応急措置をしてもらいましたが、水道を使う都度、受水槽の電源をいちいちコンセントに抜き差ししないといけない状態です。(電源コードを入れている間はモーターが回りっぱなしなので、使わないときはモーターを切らないと電気代もかかるし、モーターにも負担をかけてしまうため。)
夜中など使わないときはコードを抜かないといけないので、トイレが使えない。トイレを使うためには受水槽まで行き電源コードを差し込まないといけないので不便極まりない。
もし受水槽の故障でなかったら、じっくり検討しただろうけど、そんな悠長なこと言っていられない事態。
水のありがたさを実感
生活に必要な水、毎日使えないと不便。
ほんの1~2日、水を使うのにいちいち受水槽の電源を抜き差ししなければならないというだけでも本当に不便。
もし直結となった場合、半日そこらの工事というわけには行かないだろうし、
しかも受水槽が壊れてしまった緊急事態の今、早急に水道が使えることが必須。
この夏の暑い中、家族が風呂に入れないのは辛いが、何よりトイレが使えないのはつらい。
「殿、ご決断を!」
と言う前に、受水槽加圧ポンプの交換工事を余儀なくされた状態でした。
肝心の見積もりは、諸費用含めて22万円(税別)
幸い我が家は井戸水も引いていますが、飲用としては使っていません。
せめてもの救いは建築当初、ハウスメーカーからは反対されましたが、1階トイレだけは井戸水を引き込んでいたこと。
夜中のトイレも1階の親世帯フロアまで下りれば使えます。
しかしじっくり検討したところで直結型にするのは難しそうだったので、今回は交換という決断を下しました。
マンションと違い、修繕積み立て金などしておらず、自主的に積み立てしていない限りこのような不測の事態が起こったときの出費はかなり痛い。
しかも今から次々といろんなところのガタが出てくるのだろうな…と思うと、怖い、怖い…。住宅ローンの支払いで手一杯なのに…。
家を建てる段階で10年後、20年後を見据えてきちんと計画を立てリフォーム代もコツコツ積み立てていかないといけません。今回みたいに有無を言わさず修理を余儀なくされることが間違いなくおこるのです。教訓、教訓…。いまさら遅いけど…。
リフォームの適正価格を知っておこう
私の場合は、突然故障してしまい、あたふたしてしまいましたが、現在はいい時代になりましたね。
どのくらい修理代がかかるのかネットですぐにわかるようになりました。
でもネットってちょっと怖い…
一度問い合わせをしようものなら、いろんなところからジャンジャン、セールス電話がかかってくるのでは?と懸念もありますよね。
そこでおすすめなのは、全国対応のオンラインリフォームサイト『town life リフォーム』
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ここで先に問い合わせておけば、料金についての概算がわかるため、不安も解消されます。
各工務店、各リフォーム会社からセールスがあるのではなく、窓口になるのは「town life リフォーム」のみなので、後々のわずわらしさもありません。
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