壁紙の汚れをどうにかしたい…
部屋のイメージをリーズナブルに変えたい…
おしゃれな部屋にしたい…
という方、朗報です。
業者にお願いせずに、サクッと半日でできるDIY
「手で塗るモルモル」がおススメです。
果たして自分でやれるだろうか…と不安の中、やってみたら、楽しいし、きれいに仕上がり満足。
しかもリーズナブルにできました。
今回「手で塗るモルモル」で築18年の悲惨な壁紙を自力リフォームしたレポです。
Contents
クロス張り替えは自分でできる?
築18年の我が家の壁紙は相当悲惨な状態でして、かねてよりどうにかせねばと思っておりました。
しかし業者にお願いすると結構高額になると聞かされており、仮にお願いしたなら、どうせするならここもあそこもとなるだろうし、1箇所だけ変えてもちぐはぐ。
そうなればある程度予算を確保して、がっつり行わねば…。
そういう理由からなかなか踏み出せずに剥がれたクロスのまま過ごしておりました。
そしてふらりと立ち寄ったホームセンターにディスプレイしてあった「手で塗るMORUMORU(モルモル)」
なんですか?これ?
陳列棚に置いているバケツを持とうとしたら、無茶苦茶重たい。14kgあるみたい。
コテを使わずに手で塗れるというところがミソ。
壁紙を貼るのは難易度が高く、素人が迂闊に手を出してはいけない領域と避けておりましたが、これなら自分でもやれそう…。
失敗覚悟で、やってみたところ、意外と高クオリティな仕上がり(自分で言う…)
「手で塗るモルモル」とは
- 屋内外で使用できる水性シリコン壁用仕上・補修材
- デコボコした自然な質感や風合いを楽しめる
- 「ぽってり」として材質なので開封後すぐに手で塗ることができる
- ビニールクロスの上からそのまま塗れる
- 厚みがあるので穴、溝、段差、ひび割れなどの目地うめやパテとして使用できる
- 藻・カビの発生を防ぐ
手で塗るモルモルは、ニッペホームプロダクツ株式会社が販売している水性シリコン壁用仕上・補修材。
室内壁や、外壁、塀などのビニールクロス、コンクリート、モルタル、ブロックなどの素材に直接手で塗ることができます。
私が着目したのは、現在貼り付けている壁紙の上から塗ることができるということ。壁紙を剥がさず上から塗るだけでいいので手軽。
そして、壁の穴が埋まり、フラットにできる。
我が家の子ども部屋は、壁が一部陥没しているところがあり、(家庭内暴力ではありません)その凹みもどうやら直せそうな感じ。
しかも、やり方次第では北欧の家のような仕上がりになるのでは?
多少下手でも、それなりに見えるという…。
手で塗るモルモルで壁のリフォーム
手で塗るモルモル
養生テープ
マスカー(養生シート)
使い捨てのゴム手袋(予備)
脚立または高い椅子
雑巾
あると便利:捨ててもいい靴下
「手で塗るモルモル」1箱は14kgで、約14㎡塗ることができます。14㎡といってもピンと来ないですよね。畳にしたら約8.6枚分、6畳の部屋の壁が約半分塗れるということ。
塗ろうと思う部屋は約4.5畳~5畳くらいの広さなので1箱では足りないかも。
作業途中でなくなり、買いに走るのも面倒なので2箱購入しました。
4畳半の部屋の壁張り替え
今春、就職した息子がこのコロナ禍でリモートワークだったため、自宅でオンライン研修を受けておりましたが、いよいよゴールデンウイーク明けから他県に配属となり家を出ていきます。
3人の子どもがおりますが、我が家の子ども部屋は2部屋しかなく、姉妹が同じ部屋で過ごしておりました。
かねてから個室が欲しいと訴えていた姉妹。
長男が出ていくことが決まり、長女がその部屋を使うように決まりました。
長男の部屋の壁紙は見事に剥がれ、一部陥没した箇所も。
しかもダイナソー(恐竜)の壁紙。
これを女の子の部屋としてそのまま使わせるのも可哀そう…。
18年前、まだ4歳だった長男のために後先考えずにダイナソーの壁紙にした趣味の悪い母親です。(猛省)
息子もよくこのダイナソーの壁紙で我慢してくれたものだ。ゴメン(汗)
これをオシャレな部屋にリメイクしたいと思います。
家具の移動
まずは家具の移動から。
ある程度家具をどかし、あとはベッドのみと思っていたら、まさかドアから出ない問題発生。解体するしかないようだが、地味に面倒臭い。
部屋の真ん中にベッドを置き、養生シートでくるんで作業することにしました。
壁紙を剥がす
私自身、不動産会社で働いており、内装の部署の人にアドバイスを受けたところ、剥がれる壁紙はできるだけ剥がしていたほうがいいとのこと。剥がれ目は無くしておいたほうがいいようです。
軽く剥がすつもりが18年も経っているせいか粘着力も弱まっており、面白いくらいにベリベリ剥がれます。
ここは壁紙を剥がして塗ったほうがきれいに仕上がると思い、まず壁紙を剥がす作業。
ある程度、壁紙が剥がれました。ごみ袋1袋分くらいの壁紙。
バリバリ剥がす作業はある意味、ストレス解消になる。
養生作業
DIYは、下準備が大切。
いきなり塗るのではなく、しっかり養生すること。
まずは汚れないようにクローゼットの扉を養生シートをかぶせ、養生テープで固定します。
幅木もすれすれのところに養生テープを貼り付けます。
電気のスイッチやコンセントプレートも養生テープを巻き付けておきます。
壁の境目も上から下まで養生テープを貼っておきます。
窓の桟も養生。天井の縁も養生テープを貼っておきます。
エアコン、天井、窓枠、コンセントプレート、電気のスイッチ、すべて養生テープ貼付け完了!!
いよいよ「手で塗るモルモル」での作業。
手で塗るモルモルはぽってり柔らかい素材
手で塗るモルモルのフタを開けるとフタの裏側にゴム手袋が同封されています。
フタは女子の力ではやや固く開けにくい印象。
フィルムを剥がします。
紙粘土のようなふわりとした質感。これを壁に塗っていきます。
ここで我が家の失敗
完璧に養生したつもりでしたが、床の養生を忘れており、補修材をぽてっと落としてしまいました。
すぐにふき取ればキレイに落ちますが、作業するときは床もしっかり養生し、できれば捨てていい靴下を履いて作業しましょう。
私たちは素足で作業したので補修材を知らないうちに踏みつけており、お風呂で落とすのに苦労しました(笑)
手で塗るモルモルを壁に塗る作業
手にモルモルを取り壁に塗りつけていきます。
うわ、これ案外楽しい♪
これはハマります。まるで職人になった気分。
コンセントプレートの縁もしっかり塗り付けます。
壁と壁のコーナーもしっかりと塗ります。最初に上から下までザーッと塗っていって広い面を塗ったほうがキレイに仕上がるというのがわかりました。
穴の補修
一部壁に穴があいています。ここを埋めたいと思います。
補修材をたっぷり手に取り、穴に入れ込みます。
フラットになるように、塗りこんでいきます。
穴がしっかり隠れました。
作業時間1面30分程度
1面の壁を塗るのに作業時間わずか30分程度でした。
むしろ前準備の家具の移動や養生に時間がかかり、作業自体はサクサクと進めることができます。
塗っている最中は思わず集中し、どんなアートにしようかワクワク。
素材が柔らかいので、乾くまでの間は何度でもやり直しがききます。
やってみて思ったのが、最初のひと塗りが一番アート。上から重ねていくとどんどん模様が変わり、やりすぎ感が出てしまうような気がします。
手で塗るモルモルでの壁塗り完了です。
5月上旬、お天気は晴れ。平均気温18.3℃。約3時間くらいである程度乾きました。
養生テープを剥がして完了です。
女子二人で一斉に作業するためそれぞれ箱を開けて作業しましたが、2個とも3分の1程度しか消費していませんでした。
これ、もしかして1個でよかった感じ?
説明書きには6畳の壁約半分ということでしたが、1個分以上余らせてしまいました。
薄く塗り過ぎた?
しかしこの質感で十分満足なので、重ね塗りする気にもなれず、かといって1個分余らせておくのももったいない…。
リビングの一面のみ塗り替え
我が家のリビングは2階にあり、階段を上がると納戸が目の前にあり4連のガラスドアで目隠ししている間取りです。
その壁の下のほうの壁紙がめくれ、無残な状態になっています。
リメイクシートを貼りつけたこともあるのですが、うまい具合にくっつかず諦めていました。
まてよ。「手で塗るモルモル」で補修できないか?
かなりのチャレンジですが、補修材も余っていることだし、やってみよう。
ベリベリ剥がれているところを引っ剥がしてみました。
引っ剥がす前の画像を撮り忘れました。このコーナーのところが恐らく掃除機をぶつけ続けたため壁紙が剝がれ、中の芯がむき出し状態。そのうちその芯もボロボロに。
このボロボロがうまく補修できるのか一抹の不安があるものの、なんとなくできそうな予感がするのでやってみたいと思います。
床とコンセントプレート、インターホン、スイッチ、天井の養生を済ませます。
2回目なので要領を得てきました。私一人で作業です。
リビングの壁面に関しては、補修材をたっぷり使用しました。気になるコーナーのところも念入りに補修材を塗りこんでいきます。
意外といい感じに仕上がりました。
手で塗るモルモルはホワイト色なので、塗ったところは当然白。
塗らないところとの色の差が激しいですね。ま、これもひとつのアートと捉えることにしましょう(笑)
完全に乾ききる前に養生テープを剥がします。
補修材を塗っているところといないところがくっきり。
リビングの壁面完了しました。
この面だけ真っ白になりましたが、これもいい味出してます。なによりクロスの剥がれが見えなくなり、これで客人を呼んでも恥ずかしくない仕上がりになりました。
内側は円柱になっているのですが、ここも自然な仕上がりになりました。
恐らく誰がやってもアート風な仕上がりになるかと思います。
子どもが小さければ手形を押してみてもいいかもしれません。念のためにコテも用意していたのですが使いませんでした。
コテで仕上げるとまた違った感じになったかも。
クロス張り替えがこんなに手軽にできるなら、手で塗るモルモルもいいかも。
手で塗るモルモルの臭い
手で塗るモルモルは塗装剤のニオイがします。塗布当日は窓を開けていてもかなり臭いました。やっていると鼻が慣れて気にならなくなりましたが…。
翌日、リビングは1面だけなのでほぼ臭いは消えていましたが、長女の個室は壁4面塗布したので夜になってもまだ臭いが残っていました。
できればお天気のいい、風があるときにやったほうがいいです。
手で塗るモルモルの反省と懸念
今回、近所のホームセンターでガイダンスの6畳の部屋の壁の約半分が塗れますというパンフレットを鵜呑みにして、1個じゃ足らないと思い2個購入しました。
1個9,295円(税抜8,450円)ですが、ほとんど1個分余らせてしまうという結果でした。
足りずに作業途中でホームセンターに駆け込むことを考えると2個買っておくのが無難かと思いましたが、意外と広範囲に塗れるので、まずは1個のみの購入でよかったかもしれません。
しかし業者に頼むことを考えるとかなりリーズナブルにDIYすることができました。
壁紙を自分で貼るのは難しいと聞いており、自力でやると間違いなく気泡が入る確信しかなかったのでクロスのDIYはしようと思いませんでしたが、手で塗りつけるだけなら失敗はないのでは?と試したところ、意外と楽しく、ストレスもなく補修することができました。
ただし、ゴム手袋の予備は用意しておいたほうがいいです。
作業途中で紙のようなものが壁に付着するな…と思ったら、指先のちぎれたゴム手袋の残骸でした(笑)
手や足の裏に補修材がくっつき、お風呂で落とすのに苦労しました。
作業するときはゴム手袋の下に綿手袋、捨ててもいい靴下を履いて行うことをおすすめします。
作業する前に壁を水拭きして行いましたが、壁紙を剥がしたので水拭きしなくてもよかったんじゃ?と無駄骨になってしまいましたが、ビニールクロスの上に塗りつける場合は水拭きを済ませてから行うようにしましょう。
意外と便利でいい感じに仕上がる手で塗るモルモルですが、いくつか注意すべきことが。
やり直しがきかない
モルモルは、壁に直接補修材を塗りつけてしまうのでやり直しするときが大変です。
壁の模様が気に入らないといって簡単に壁紙を変えられるものではないので、将来的に壁紙を変えたいとか、賃貸住宅の場合はよく考えて行わないといけません。
漆喰風の壁が好きな方にはかなりおすすめできるDIYです。
壁紙の色は白のみ
実は次女の部屋にもモルモルを塗ろうと思ったのですが、真っ白ではなく、ブルーにしたいと言い出しました。
絵具を混ぜ込んでやったらいいかも!とアイデアがひらめきましたが、それはNGっぽいようです。
当商品は粘度が高いため、水性ペンキで色を混ぜますと均一に混ざらず、マーブル状になってしまいますのでオススメできません。
当商品を塗装し、乾燥しましたら、室内用塗料や「STYLE DIYペンキ」で上塗りができます。
Q&Aコーナーでこのような回答がありました。
このアイデアは却下ですね。
もし、どうしても壁の色を選びたいなら、【NURI2(ぬりぬり)】 がおすすめです。
- ナチュラルホワイト
- ミルキーホワイト
- クリームイエロー
- ホワイトグレー
- ピンクベージュ
- ラベンダー
- ミントグリーン
- ブルーグレー
の8色から好きな色をえらぶことができます。
100%オーガニック素材にこだわって作られているのでシックハウス症候群が心配な方や室内でペットを飼われている方でも安心です。
また、失敗したくない方のためにお試しキットが3,630円(税込)で用意されています。カラーサンプルも7色ついているので、お好みの壁の色探しができますよ。
モルモルは白のみなので、別の色にしたい方はこちらもチェックしてみてください。
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