福岡では、秋になると福岡三大祭りのひとつ『放生会(ほうじょうや)』が開催されます。
とても人気のあるお祭りで、毎年150万人とも言われる人が集う盛り上がりを見せています。
そんな放生会、どんなお祭りなのか、見どころは?などなど、わたくし地元ってぃがナビゲートいたします!
押えておきたい裏スポットも、こっそり教えましょうか…。それではどうぞ!
Contents
筥崎宮『放生会』
筥崎宮で行われる放生会は、毎年9月12日~18日の1週間と決まっております。
筥崎宮を始点として、3号線までの続く表参道、その距離ざっと約1㎞ほどの両サイドにずらりと並ぶ露店が名物となっております。
そんな「放生会」はどんなお祭りなのでしょうか?
生き物の殺生を戒める儀式
放生会の歴史は古く千年以上も前から伝わる祭りと言われています。もともとは仏教の行事で、
というお祭りです。
私たちの生命は、他の生命の犠牲の上に成り立っています。これらの物言わぬ生命で成り立っていることに感謝し、生き物の霊を慰め、さらなる商売繫盛や、家内安全を祈る神事です。
つまり生き物の命を大切にしましょう!というお祭りです。
2年に一度の「御神幸(ごじんこう)」
氏子500名ほどの奉仕により2年に1度(西暦の奇数年)に御神幸が行われます。
今年は奇数年なので、御神幸が行われます。
9月12日に「御下り」と言って、御神輿行列が、筥崎宮を出発し、九大病院前やJR吉塚駅前、箱崎小学校前などをまわり、頓宮に到着します。
9月14日には「御上り」と言って、御下りのコースを逆に進んで筥崎宮へ戻ります。
この500名ほどの奉仕というのは、私たち地元に住む氏子が参列します。町内で御神幸行列に参列するメンバーを決め、御下りの前に早朝5時くらいから御触れ回り(おふれまわり)と言って鐘を鳴らしながら筥崎宮周辺を練り歩きます。
我が息子も小3と小5のときに参加しました。
地元民は9月1日早朝にカンカンカン…と鐘が鳴ったら、今年は御神幸の年か…と実感します。
「ほうじょうえ」と読む人も…
放生会の読み方は、一般的には「ほうじょうえ」と読みますが、地元民は「ほうじょうや」と言っております。
おそらくこれは方言だと思いますが、私たち地元民は、幼少の頃から「ほうじょうや」と言っていたので、「ほうじょうえ」と言うと何だかピンと来ませんね~。
呼び方で、地元かそうでないかわかる?(笑)
やっぱり露店
何といっても、「放生会」の見どころと言えば、ずらりと並んだ屋台(露店)。
国道3号線沿いにある大鳥居から境内まで約1Kmの長い表参道の両脇にずらりと露店が並びます。
こちらは普段の参道の風景。放生会期間中はガラリと変わります。
綿菓子、イカ焼き、フランクフルト、かき氷、焼きそば、焼き鳥、リンゴ飴、冷やしパイン、最近では外国料理の屋台も増え、タコス、伸び~るトルコアイス、トルコのケバブサンド、韓国のハットグなどずらりと並びます。
お化け屋敷&見世物小屋
筥崎宮境内から3号線に向かって出発し、地下鉄箱崎宮前駅の上り口を過ぎると、左手にグランドがあります。
このエリアに道を作り、一番奥にお化け屋敷と見世物小屋があります。
地下鉄箱崎宮前駅2番出口を上がるとすぐ。
毎年ずっと変わらず定置になっているので、今年もその場所にあるはずです。
その周りには金魚すくいや、射的、氷点下の世界などちびっ子が喜ぶワンダースペースになっています。
放生会名物の「かにつり」もこのエリア。
私は地元民です。幼少の頃からずっとこの街に住んでいるので、子どもの頃は放生会が楽しみで仕方がありませんでした。
1週間欠かさず通っていた年もありましたね~。
昔は赤やピンク、真っ黄色に着色されたヒヨコを釣る露店があり、あまりのかわいさに釣って帰っていました。
ところが、放生会が終わり、1ヶ月、2ヶ月経つうちに、だんだんニワトリの体をなす様は、グロさを通り越して恐怖でしかありませんでした。
しかも朝の5時くらいになったら、「ゴケッコッゴ~」とニワトリともつかない中途半端な鳴き声を上げるし…。妙に攻撃的になって突っついてくるし…。(相手は子どもだと見下されていたようです)
ただ翌年になり放生会が始まると、あのキュートなヒヨコのかわいさに負けて釣って帰ってしまうという…なんとも学習能力のなさ。
「あんた、釣ってきなさんな」と親に叱られたものです。
本来、生き物の生命をいつくしむべきお祭りのはずなのに、ヒヨコ釣りって矛盾してなくね?という風潮になったのでしょうか…。いつのまにかヒヨコ釣りは姿を消しておりました。
有田焼
放生会の露店は、食べもの、ゲームばかりではありません。
お化け屋敷に行く道は筥崎宮を背にして、左側ですが、右側に曲がれば、その奥に「有田焼」の露店が並びます。
焼き物に興味がある方は覗いてみてください。結構、リーズナブルで売られていますよ。
リーセントホテル名物「那の津バーガー」
福岡リーセントホテルは、国道3号線沿にあり、筥崎宮から約700mのところにあるホテルです。
放生会が開催されている参道の終わり高燈籠の鳥居のところ(筥崎宮前の信号)を北に向かい、3分ほど歩くと見えてきます。
放生会期間中は、ホテルの前に露店を出して、『那の津バーガー』を販売しております。
昼間の販売はなく、17:00~21:00までの時間のみ。また期間中5000個のみの販売です。
500円でこのボリューム。食べ応えあります。お肉がジューシー!
放生会に行く前に立ち寄ってもよし、帰りに行ってもよし。とにかく食べて頂きたいひと品です。
花山のラーメン
花山ラーメンは、ずっと屋台だったのですが、2018年9月にリニューアルして店舗ができました。画像にあるテントの奥に店舗があります。
こちらリニューアルオープン当時の店舗です。
私もちょくちょく通っておりましたが、やっぱり呑んだあとのしめのラーメンはココ!
映画「君の膵臓を食べたい」でももつ焼きを食べるシーンが登場し一躍有名になりました。
花山の大将、イケメンです。笑
住所:福岡市東区馬出5-19-10
電話番号:092-631-1408
営業時間:17:00~1:30(オーダーストップ)月曜定休
放生会と言えば
はじめて放生会に行くという方のために、やはり押さえておきたいのは、「新しょうが」「おはじき」「ちゃんぽん」です。
新しょうが
放生会といえば新しょうが。今日はしょうが風呂だ。#筥崎宮 #放生会 #しょうが #秋祭り #福岡 pic.twitter.com/IJdhvmrmfI
— 貞松 慎二郎 (@sada950000) 2018年9月12日
放生会で買った新しょうが、ながーい茎と葉をお風呂に入れるのがこの時期の楽しみ。 pic.twitter.com/EGcSgvsK5L
— ユウ (@_you14_) 2015年9月14日
あと福岡の放生会といえば新しょうが!!!
昔、筥崎宮のあたりにしょうが畑があったけん、その名残らしか!!! pic.twitter.com/VM4QstaMln
— 舞鶴よかと@福岡グルメ三昧よかとちゃんねる10/5(金)配信! (@yokato_ch) 2018年9月15日
おはじき
おはじきとちゃんぽんと言えば、放生会の名物ですね。昨年からおはじきは通年を通して買えるようになりました。
ちゃんぽん
吹くとポンポンと音がなるちゃんぽんは筥崎宮の名物。
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- 開催期間:9月12日(木)~18日(水)
- 露店営業時間:だいたい朝10時ころから夜21時くらいまで(最終日は18時過ぎに店じまいする露店もあり)
- 住所:福岡市東区箱崎1-22-1
- 電話番号:092-641-7431
- 公式HP:https://www.hakozakigu.or.jp/index.html
- 交通:JR筥崎駅より徒歩8分、地下鉄箱崎線箱崎宮前駅(1番出口)より徒歩3分
Note
我が家では次女が小3のころ、金魚釣りをした金魚が当初11匹。最後の1匹がなんと3年半生きておりました。この時期になると、周りのスーパーにはちゃっかり水槽が目玉商品として売り出されています。
安易に金魚釣りをすると、奇跡の1匹を長らく飼育(?)することになるかもしれないので、水槽の準備はしておいたほうがいいかも。
生命をいつくしむお祭りなのでしっかり飼育してくださいね。笑