グラニーバッグって手軽でおしゃれ。毎日持ち歩くバッグにはこだわりたいですね。
ポケットはここに欲しい!持ち手の長さは肩にかかるくらいがいい!など自分にあったバッグを市販品で探してもなかなか使い勝手がいいものが見つからない。
そんなときはハンドメイドで作ってみましょう。ハンドメイドの登竜門とも言えるグラニーバッグ。
たっぷり収納できるものや、近所のお買い物用に小ぶりなものなど自分流にカスタマイズできます。
型紙がないから作るの無理!と思っている方、必見です!
今回は型紙から自分でおこして作ります。A4用紙のコピー用紙で型紙を作りましょう。
Contents
グラニーバッグって何?
「おばあちゃんのバッグ」という意味
グラニーバッグ(Granny Bag)とは、「granny」おばあちゃんという意味です。
アメリカの70年代前後のハンドメイド感溢れるスタイルを「グラニールック」「グラニースタイル」と呼び、そしてそのスタイルのバッグを「グラニーバッグ」と呼んだのがはじまりです。
基本的には丸型でバッグの上部に、ギャザーやタックが入っているバッグをいいます。
最近はいろいろなデザインのものが揃い、持ち手が木製のものだったり、形が平べったいものだったり、エコバッグ風のものなどさまざまです。
持ち手が特徴的
グラニーバッグの持ち手は側面をぐるりと一周囲んだ形が特徴的です。
ハンドメイドの場合、綾織りテープやカラーテープを半分に折って持ち手に使うことが多く、手軽に作れるのも魅力のひとつになっています。
大きさもさまざまにできる
*画像が表示されないときはここをクリックしてください。一旦pinterestに飛び再度ブログに入りなおして頂くと画像が表示されます。
また自分の好きな大きさにつくることができるのもいいところです。
近所のグローサリーショッピング用のバックとして利用したり、大容量の収納を目的として大き目で作ったりと用途は幅広いですね。
型紙がないと諦めないで!A4用紙で簡単におこそう
ソーイングで何か作品を作るとき型紙は必要不可欠ですね。
手芸本やネットのPDFでダウンロードできるものもありますが、プリンターがなくて諦めている方、A4コピー用紙(または新聞紙など)で自分でおこしてみませんか?
今回は初心者向けに簡単にできる型紙を作りました。ぜひ参考にしてみてください。
Step1:A4用紙を用意する
A4サイズのコピー用紙1枚用意します。
Step2:下をカット
コピー用紙を半分に折り曲げます。
折り曲げて輪になったほうの反対側(画像では右側)の右下の縦4cm、横4cmのところに印をつけ、フリーハンドで緩やかにカーブを描いていきます。
丸く線を引いたらハサミでカットします。用紙を開くと画像のような形になります。
Step3:上をカット
先ほど開いた画像はわかりやすく開いたものです。
再度折り曲げて元の形から、
今度は上の縦と横4cmのところに印をつけ、フリーハンドで内側が丸くなるように線を引きます。
カーブを描いた線をカットします。用紙を開くと画像のような形になります。
Step4:タック位置を決める
タックを入れるところに印をつけます。
用紙を半分に折って、上部のカットしたところから真ん中の中心線のところを半分に折ります。(①の赤い線)
さらに半分に折ります。(②の緑の線)4等分になりました。
更にもう1回折り曲げ半分に折って用紙を開くと8等分になっています。(③の青い線)
まん中から見て、左右2番目の折り目がタックの位置です。(画像白の線)
さらに半分に折って印をつけましょう。
大きさの確認
実際にタックを折り曲げてみましょう。
画像のような大きさになります。サイズとしては長財布が入るくらいの大きさのグラニーバッグです。
たっぷりサイズにしたい場合はA3用紙で型紙を起こしてみるといいでしょう。
グラニーバッグを作る
Step1:型紙に沿って裁断
型紙と布を合わせる
生地を中表にして輪にします。同じく型紙も半分に折って輪にします。
輪どうしを重ね合わせてまち針で留めます。
チャコペンシルでなぞる
チャコペンシルで型紙をなぞります。
型紙に合わせて布を裁断
生地を裁断します。
今回は縫い代込の型紙なのでそのまま型紙に沿って裁断してOKです。
裏布を裁断する
同じく裏布も中表に合わせて輪にします。
型紙を合わせてまち針でとめ、チャコペンシルでなぞってから裁断します。
用意するもの
必要なものを揃えましょう。
- 裁断が済んだ表布…2枚
- 裁断が澄んだ裏布…2枚
- レース…(お好みで)約3cm
- 革タグ…(お好みで)
- 綿テープ…3cm幅14㎝を2本
- 綿テープ(持ち手部分)…3cm幅×100cm
- マグホック…10mmサイズを1個
Step2:レースやタグをつける
ワンポイントをつけたければこの過程でつけるようにしましょう。
今回はリネンと組み合わせるとおしゃれなレースとタグをつけてみました。
レースとタグの縫い付け
下から6㎝のところにチャコペンシルで3ヵ所くらい印をつけて、レースをあわせてまち針で留めます。
レースが歪まないように気をつけながらミシンで縫いつけていきます。
右側の好みの位置のレースに少しかかるくらいの位置にタグを縫い付けます。
Step3:表布を中表にして縫い合わせる
表布を2枚中表に合わせてまち針で止めて、ミシンで縫っていきます。
カーブは速度を落として慎重に
カーブのところは速度を落として慎重にゆっくりと縫っていきましょう。
縫い終わったら、レースの余分な部分はカットし、カーブの部分に数ヵ所切り込みをいれておきましょう。
Step4:アイロンで型をつける
アイロンで縫い代を割ります。
カーブの部分もていねいに割ってアイロンをかけておきます。
Step5:内布のポケットを作る
ポケットをつけるかどうか、大きさなどはお好みでチョイスしましょう。
今回は大きめのポケットを内側の片方に1つつけます。
12㎝×15cmサイズで作るので、縫い代込みで14㎝×18㎝に生地を裁断します。
縫い代は左右と下部分は1cm取り、上の部分は三つ折りにするので2㎝取ります。
上を三つ折り、左右と下を1cm折ってアイロンで型をつけます。
三つ折りしたところをミシンで直線縫いします。
裏布に合わせる
三つ折り部分が縫えたら、裏布につけます。
つけ位置は、下から4cmのところ、横は左右6.5㎝のところに合わせて生地の真ん中にくるように微調整しながら合わせます。
位置が決まったらずれないようにまち針で留めます。
ミシンで縫う
ポケットを裏布に縫いつけます。
強度が増す縫い方
ポケットの縫い方は、最初の部分を画像の赤の線のように三角に縫っていきます。
こうすることで、ほころびにくくなり強度が増します。
Step6:裏布を中表にして縫い合わせる
表布と同様に裏布も中表にしてミシンで縫い合わせます。
Step7:裏布にマグホックをつける
裏布にマグホックをつけます。
マグホックはひんぱんに引っ張って開け閉めするため強度を保たなければいけません。
布が破れないようにするには、マグホックをつける位置に接着芯で補強するようにします。接着芯も種類があります。
今回は厚手のタイプを選びましょう。
マグホックの大きさよりひとまわりほどの大きさに接着芯を切って、裏布の裏面にアイロンでおさえ、くっつけます。
マグホックは用途に合わせてサイズを選ぶ
マグホックもさまざまな大きさがあります。作るものに合わせた大きさのものを選びましょう。
今回は小ぶりな10mmサイズのマグホックをつけます。
つけ位置を決める
生地を半分に折り曲げ型をつけ開きます。
真ん中位置が決まったら、上から4㎝のところにチャコペンシルで印をつけます。
マグホックの土台の真ん中の穴と先ほど印をつけたチャコペンシルの位置を合わせます。
そうすると左右の位置がわかりますので、チャコペンシルで左右に印をつけます。
ハサミで穴をあける
印をつけたところをハサミでチョンと切ります。
そのとき生地を上下に折り曲げて、ハサミでザクッと切るのではなく、気持ちチョンと切る程度にします。
あまり切り過ぎると避ける原因になるので気をつけましょう。気持ち穴が開く程度の切り込みで大丈夫です。
マグホックを通す
ハサミで切った穴にマグホックを通します。
ペンチで閉める
ペンチで左右に倒していきます。
慣れないうちはなかなか折り曲がらずペンチからマグホックが逃げてしまいます。
しっかり挟んでぐっと力を入れるようにして曲げます。
マグホックが取り付きました。反対側も同じように行います。
ここで注意したいのが、マグホックには上下があるということ。
ポケットのある布にはマグホックの凸があるほうをつけて、反対側の裏布には凹んだホックをつけるようにします。
ちょっと余談…
Step6で説明しておいて何なのですが、
私が不器用なのか、経験上先に裏布を縫いわせてからマグホックをつけると、どちらかが右寄りになったりしてずれてしまうことが多かったです。
こだわらなければいいのですが、気になる場合は先にマグホックをつけてから裏布を縫い合わせると、少しずれても微調整しながら縫うことができます。(余りどちらかに寄りすぎると縫い代がその分少なくなりピンチですが…)
その場合はマグホックを上下取り付けたあと、一度ホックを留めてみて、裏布の左右のバランスをみて縫っていけばびしっと合います。
この場合注意するのは表布とのバランスです。表布に対して裏布が小さくなって重なりが悪くなることもあります。
その場合はタックの大きさを調整するといいでしょう。タックの入れ方はStep8で説明します。
これは個人差や技量のレベルがあるので裏布を縫い合わせてからマグホックをつけてもいいし、マグホックをつけて裏布を縫い合わせてもいいです。
Step8:表布・裏布を合わせる
綿テープをカットする
口の部分に使う綿テープを14cmくらいにカットし、半分に折り曲げます。
表布、裏布のタックを割る
表布2枚と、裏布2枚にタックをつけます。
型紙のタック位置と布を合わせながらタックの折り目をつけます。タック位置が決まったらしつけ糸できちんと止めます。
表布・裏布を合わせる
表布を表に返し、裏布は中表にして重ね合わせます。
それぞれの口の端の縫い目どうしを合わせてまち針で仮り止めします。
綿テープをつける
綿テープを合わせて、先ほど仮止めしたまち針を外して綿テープの上から止め直します。
さらにしつけ糸で表布、裏布、綿テープの3枚を縫い合わせておきます。
面倒ですが、この作業をすることによって、ミシンをかけるときに目が落ちずに済みます。
口の部分を縫う
ミシンでゆっくりと口の部分を縫っていきます。
表布、裏布、綿テープの3枚合わせて縫うので目が落ちないように慎重に縫いましょう。
ここは、意外と難関です。
表がきれいに縫えた!と思って裏を見たら目が落ちてた!( ゚Д゚)ということも…。
ステッチミシン(際にかけるミシンの方法)をするときれいですが、これが結構難しい。初心者はあまり際にかけないで、2~3mmのところをかけるといいですね。
反対側も同様にしてミシンをかけます。
不要部分はカット
綿テープの両端の余分な部分をカットします。そのとき曲線になるように切るようにしましょう。
Step9:もち手を作る
綿テープを縫う
持ち手になる部分の綿テープを縫っていきます。
まず端どうしを合わせ縫い合わせます。
輪になりました。
縫い代を割ります。
アイロンで型をつけます。
縦半分に折って型をつけます。
1周ぐるりと折り曲げ型をつけたところです。
【わざ】ごまかしのテクニック
輪にした綿テープの持ち手を本体に取り付けていくのですが、画像の赤丸で囲んだところがうまく隠れずきれいな仕上がりにならないときのごまかしのテクニックです(笑)
縫い合わせたところにレースをかぶせて、ごまかしましょう!
見た目、立派なワンポイントに見えごまかしているようには見えません(笑)
レースを綿テープのつなぎ目のところにかぶせレースの両端をミシンで綿テープに縫い付けます。レースの余りは中に折り込みます。
ぐるりと1周縫う
本体に持ち手をまち針でとめ、仮止めします。
ここできれいに縫い合わせるコツは、
輪にした綿テープを最初にまっすぐ伸ばしレースのついていないほうの反対側の一番端にチャコペンシルで印をつけておきます。ここが本体の縫い合わせたところにかぶせる部分になります。
本体の端の右側の縫い合わせたところに先ほどチャコペンシルでつけた印(赤丸)を合わせ、
レースと左側の縫い合わせたところ(青丸)を合わせます。
赤丸と青丸のところにまち針を打ったら、そのあと周りを調整しながらまち針を打って1周ぐるりと留めます。
持ち手をぐるりと縫う
綿テープを1周ぐるりとミシンで縫っていきます。
最後に持ち手部分を縫い合わせます。ずれないように慎重にミシンをかけていきましょう。
できあがり
グラニーバッグのできあがりです。おつかれさまでした♪
おすすめ素材
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Note
型紙は簡単にできる方法の例として作りました。もう少し丸みを帯びたほうがいい、持ち手は肩にかけられるくらい長いほうがいいなど自分の好みに合わせて型紙を作ってみてください。
私は何度も失敗しながら試行錯誤で作っていますが、できあがった作品は駄作でも愛着の湧く一品です。これだ!と思える型紙が作れたら永久保存版にしたいですね。