ワックス掛けしてますか?
これが掃除の中ではなにより大変。なんせ家具をよけて床をきれいにしてからやらなければいけないのですから…。
そろそろワックスかけなきゃ…と思うと、憂鬱。
やるからには気合を入れて臨まないといけないので、自分のテンションが上がったときに勢いでがーっとやらないと、なかなか重い腰が上がらない…。
ハウスメーカーで家を建て、そのハウスメーカーのアドバイスに従い、新築のうちは3ヶ月ごと、あとは半年に1回のワックスかけが理想的と言われ、きっちり守って行っていましたが、さすがにきつい。
だんだん頻度が長くなっていき、1年に1回という年も…。さらには3年に1回、ついにはいつやったっけ?と思い出さない始末…。
素人がワックスかけをすると、剥離など要領がわからずワックスの上塗りを重ねていってしまい、逆に汚くなってしまい収拾がつかない事態に…。
これはまずい…
そこで思い切ってプロに頼むことに。
床がきれいになったのはもちろんのこと、そのときプロが行っているやり方をガン見して、なるほど!と思ったことを備忘録として記しておきます。
Contents
自宅ワックスをかける Know-How
ワックス前の下処理|剥離
ワックスはいきなり掛けてはいけません。
というのは年数が経てば経つほどワックスの上塗りになってしまうからです。
何重にも重なったワックスはだんだんと黒ずんでいき最後には収拾がつかない状態になってしまいます。
ワックスを掛ける前に、今あるワックスを剥がしてワックスを塗るのが基本。
この剥離、いったいどうやってやるのか?
剥離剤の説明書きにも細かく書いていないので、普通にバケツに水を張り、剥離剤を入れて混ぜてモップを浸してちょっと絞り行っておりました。
ところが業者のを見ていると、豪快にも床に剥離剤入りのバケツの水を落としモップでこすりだしたではありませんか!?
そうやってやるんだ…
でもこれって素人がやって大丈夫?
あまり豪快にやって水漏れの原因となってはまずいので、自分でやるときはモップはしぼらずびちゃびちゃのままで施行して行っていますが、問題はなさそう。
次になるほどと思ったのは養生テープを張ること。
部屋には当然家具があるので一度にはワックスを掛けることができません。
パーツを仕切って行うわけですが、アバウトに目分量でここまで!と決めていても、作業するうちにどこまでおこなったのかわからなくなります。
このときにフローリングに養生テープを貼り、最初はこちらからするなど決めてやればスムーズです。
テープをはがすと施工前と施工後はくっきりと区別がつきます。
部屋の隅っこも養生して作業します。
今まで自力で行っていた大変なワックス掛けも、さすがプロ。
要領よく済ませていきます。
それでもリビングと食堂、個室3部屋、廊下、階段を施工するので午前8時くらいから15時くらいまで時間を要しました。
ワックスかけをするときは、お天気がいい午前中早い時間から開始するのがいいです。
女ひとりでワックス掛けする要領
家族が活動している昼間はワックス掛けができません。子どもが小さければなおさら…。
そんなとき私は深夜、家族が寝静まってからせっせと家具を移動させ、拭き掃除をし、ワックスの二度掛けを行っていました。
それは、それは大変な作業でして…。
なんとか二度目のワックスを掛け終わり、ゆっくりと家具を戻し、やっとこさ寝床に入って、朝、ピカピカになった床を見てうっとり…
の予定でしたが、
それは、夜中にトイレに起きた夫がワックスをかけたことを知らず、豪快に歩いた跡でした。
ムカつく~
それ以来、夜中にやるのは止めよう…と決心したのでありました。
会社員の私がワックスをかけるタイミングは、夫は会社、子どもが学校に行っている平日に有休を取っておこなうこと。
ま、ワックス掛けのために有休も取れないので、子どもの参観日などの行事に合わせてやっているのですが、その日のお天気が非常に気になるところです。
ピカピカのお天気で風がある日が最高なのですが、有休取った日がそうとは限りません。
業者の施工をガン見しているとき、
サーキュレーターのようなもので一気に乾かしていました。
業務用の風力が強いものはないけれど、サーキュレーターならある。
これを使ってワックスをかけたところに風を当てると、思いのほか早く乾きました。
それもですが、最近のワックスは速乾性もあります。
ワックス剤にこだわる
ホームセンターに行くとさまざまなワックスが置いてあります。どうしてもお手ごろプライスのものに目がいきますが、私が試してみて思ったこと。
ワックス掛けは大変な作業です。
家具を動かして、床を剥離して、ワックスの二度かけをして…
決して楽な作業ではありません。
値段が安いものから耐久3ヶ月、6ヶ月、1年となっているようです。
予算をケチって安いもので済ませたこともありましたが、すぐにワックスが剥がれてしまいます。
きれいな床を保つためには、またあの大変な作業を行わないといけないわけです。
教訓として、ワックスをかけると決めたなら少しくらい高くても質のよいワックス剤で施工するのが、結局のところ安上がりです。
ウルトラ タフコート
いくつかのワックスを試して、これが一番。
耐久性2年!
1回の作業で床の美しさを2年保てる!
実際のところ2年しないうちにワックスをかけるので2年後の様子はわかりませんが、半年やそこらでは剥がれません。
ちょっと余談|蜜蝋ワックス
自然素材にこだわり蜜蝋のワックスを試したこともありましたが、結構大変です。
床1面、1面にむらなくしっかりワックスをかけていきます。このむらなく…という作業がなかなか素人では難しい。どうしてもむらが出てしまう。
また速乾性がないので乾くのに3日ほどかかります。
その間に歩いたりすると、ヨレヨレになってしまいます。
多分、私のやりかたがまずいのだと思います。
床材によっては蜜蝋のワックスのほうがマッチするものもあるでしょうが、我が家の床の状態や家族構成を考えると、一般的なワックスのほうが適しておりました。
家具の移動は〇〇を利用
ワックス掛けで一番ネックになるのが家具の移動。
女ひとりでは机やテーブルなど引きずって移動させなければならず、逆に床に傷をつけてしまいます。
かといって誰もいないので、ひとりでやるしかないのですが…
そのときに床に引きずった跡をつけず楽に移動させる方法は
3
2
1
:
:
ずばり
イボイボのついた軍手が最適です。イボイボのついた面を家具側、何もない面を床側にしてセットします。
そうやって家具を動かすと、案外すーっと動きます。
かつて家具を楽に動かすキッドを通販で買って試したこともありましたが、途中で外れたり、車輪が動かなかったりでなかなかCMのようにはいきません。
こちらのやり方のほうが楽にしかもリーズナブルに家具移動ができました。
家具移動は計画的に
まず家具をどんな風に移動させ、どこから始めるのかシュミレーションしておきます。
私の経験上、部屋の奥側から始めたほうが効率がよいようです。
なぜならワックスを掛けたところは通れません。
手前からやると、だんだん自分も奥へ追いやられてしまうため、終わったあとワックスが乾くまで自分も身動きが取れなくなってしまいます(笑)
施工する部屋が複数ある場合、
最初のワックスをかけて乾いてから二度掛けする間に次の部屋。
そこが終わったらまた次の部屋。
最初の部屋のワックスが乾いたら2度目のワックス。そのあと次の部屋…というように段取りよく行っていきましょう。
施工後
こちらが業者に施してもらったワックス掛けです。
やはりキレイですね~。うっとりです。お金を出せばこんな風にきれいになります。
でもそうそうお金はかけられない。
リーズナブルに抑えるなら自分でやるしかない!
しかしきちんとしたプロセスで行うと、業者の施工に見劣りしない状態にすることは可能です。
今回使ったワックスは「リンレイ ウルトラタフコート」
これを2本使いました。
ワックス専用のワイパーを使って作業します。
この日のワックス掛けはあいにくの雨模様…。
晴れの日と比べて多少時間はかかりましたがサーキュレーターをうまく使いなんとか乾きました。
面倒でもきちんと養生テープを貼り、家具もしっかり動かして、床磨き、乾燥、ワックス掛けの手順を踏んで行いました。
ツヤツヤの床になりました。
1階玄関アプローチです。
子ども部屋もツヤツヤ、まるでリップグロスを塗ったぷるんぷるんの唇みたい…。
そしてリビング。光沢が蘇りました。
これなら業者の施工に引けを取りません。(自画自賛!)
あると便利なお掃除グッズ
自力ワックスは面倒だと言う方は、おそうじ本舗 にお任せ。
何を隠そうここで登場した業者さんとは、おそうじ本舗のスタッフの方々でした…(笑)
Note
【おさらい】
〈ワックスをかける手順〉
- 最初にどこから始めるかシュミレーションする
- 家具の移動
- 養生テープを貼る
- 床掃除&ワックスの剥離
- 乾くまで待つ(その間に次の部屋の家具の移動に取り掛かる)
- ワックス1回目
- 乾くまで待つ(その間次の部屋のワックス)
- ワックス2回目
- 乾くまで待つ(その間次の部屋のワックス2回目)
- 家具を元に戻す
お疲れさま~♪
ワックス掛け最中に来客がないことを祈りつつ汗だくになりながら覚悟を決めてワックス掛けにとりかかりましょう。