私が住む福岡では、先日地震予告を受け我が家は騒然となりましたが、予言された5月13日には地震が来ることなく、なんとかほっとしています。
しかし予言されたと言うことは根拠がないわけではなく、可能性は十分はらんでいるので、いざ来たとしても万全の対策をとっておきたいと思い、防災について考えてみました。
※2018.6追記
2018年6月18日に起きた大阪北部の地震を受けて追記しております。
被害に遭われた方々が一刻も早く元の生活に戻れ、安心した日々を過ごせるようお祈り申し上げます。
地震が来たときに慌てないために
あの恐怖が再び…
2005年(平成17年)3月20日、福岡県でマグニチュード7.0(震度6弱)の地震がおきました。
それまで福岡には、地震という地震はなく、
他県の方に福岡をアピールするひとつとして「地震が来ない」のを売りにしていましたが、
それが根底から覆された出来事でした。
私に限らず福岡県民は地震慣れしていません。
その地震から3ヶ月あまりの間、余震に悩まされる日々が続きます。あのなんともいえない地面が唸るとでも表現すべきゴォォォォォ……という音とともに、ガタガタガタガタ…と揺れる恐怖はまさにトラウマになってしまいます。
データをみると余震が375回も発生しているというから驚きです。
昨年2016年(平成28年)4月14日に起こった熊本地震のときも福岡でも震度5弱の揺れがあり恐怖に突き落とされました。
西方沖から地震に対して敏感になり、ちょっとの揺れでも身体に感じてしまう「なまず体質」になってしまった私。
誰しも思うことですが、こんな経験二度としたくない。
また心のどこかで大地震が自分の住む街で発生するわけない(する可能性はあると思いつつそれはどこか自分に無関係の場所だと逃避してしまう)という感情もあり、
つまりは考えたくないわけです。
そんな中、今回の予言はある意味、防災についてしっかり考えるきっかけになったと思います。
家族で集合場所を決める
震災が起こったとき、まっさきに気になるのが家族の無事。
家族全員が在宅中に震災に見舞われた場合、ある意味家族の無事が確認できるので安心です。
しかしそれぞれが外にいる時間に災害に遭ってしまったら…
まずどこを探せばいいか、どうしたらいいか途方に暮れてしまいます。
各自携帯を持っている時代とはいえ、電波が途絶えている可能性もあります。
不安で胸が押しつぶされそうになりますね。
そんなとき、日ごろからもしものときはここ!という集合場所を決めておくと安心です。
小中学校でもプリント配布があり、もしものときの集合場所を記して提出しています。
家族間でももし地震が来たら町内の公民館に集合とか決めておくと安心です。
しかし正直なところそこが一番安全なのか疑問ですよね。
我が家では、近所の公民館に集合と言いつつ、老朽化した公民館より重量鉄骨の我が家のほうが安全ではないのか…と思うので、とりあえずは自宅としております。
そしてやはり小学校や中学校などの学校を選ぶといいですね。
人もたくさん集まるので、家族の安否の確認がとりやすくなります。
ただしわが町は海が近いのでもし津波がきた場合、学校も安全ではありません。
我が家も戸建なので、そのときはお友だちのマンションの屋上を避難場所として決めました。
お友だちにはオートロック解除してね!と頼んでいます。
いざそうなったらきっとパニックになって都合よく運ばないかもしれませんが決めておくと安心です。
SNSを活用する
地震が発生してまっさきにTVをつけて地震速報を確認するのですが、実際の生の声が届くのにタイムラグが発生してしまいます。
そのときにTwitterやFacebookなどが有効です。
Facebookは、地震や台風のような自然災害が発生したとき、つながっている友だちの情報を共有するための「災害時情報センター」という機能を使って安否確認ができます。
心配している家族や親せき、友人たちに安否をいち早くお知らせしましょう。
災害時に自分の無事を報告したり、第三者に安否確認をリクエストするにはどうすればよいですか
揃えておきたい防災グッズ
家族の安否が確認できたらまずはひと安心。
災害の規模にもよりますが、インフラが停止してしまった場合に備えて防災グッズを用意しておかなければなりません。
防災グッズと一言で言っても、揃えるものは各個人、各家庭によって異なってきます。
では何を用意すればいいの?
総務省消防庁が地震などの災害に備えて最低用意したほうがいいとされる防災グッズを紹介しています。
印かん、現金、救急箱、貯金通帳、懐中電灯、ライター、缶切り、ロウソク、ナイフ、衣類、手袋、ほ乳びん、インスタントラーメン、毛布、ラジオ、食品、ヘルメット、防災ずきん、電池、水
これを参考にして各自必要と思われるものを取捨選択して備えておけばいいですね。
分かりやすいようにチェックリストにしました。
□ | 印かん |
□ | 現金 |
□ | 救急箱 |
□ | 貯金通帳 |
□ | 懐中電灯 |
□ | ライター |
□ | 缶切り |
□ | ロウソク |
□ | ナイフ |
□ | 衣類 |
□ | 手袋 |
□ | ほ乳びん |
□ | インスタントラーメン |
□ | 毛布 |
□ | ラジオ |
□ | 食品 |
□ | ヘルメット |
□ | 防災ずきん |
□ | 電池 |
□ | 水 |
防災グッズをひとつひとつ揃えるのが面倒という場合防災セットというものもあります。
まずそれを揃え必要なものを買い足して用意するという手もあります。
防災士厳選の防災グッズ39点セット【ディフェンドフューチャー】
とはいっても問題は食べ物などの賞味期限があるもの。
これについては備えていたが、いざ食べようとすると賞味期限切れだったでは役に立ちません。
いつ起こるともわからない災害のために頻繁に入れ替えるというのも、最初はよくてもだんだんと続かなくなってしまいます。
しかし実はこれは優先順位的には最後のほうです。
現在ではインフラが停止するような大災害が起こったとしてもどこの自治体でも数日内には救援物資が届き、水や食料不足が理由で亡くなった方はいないからです。
ペットボトルの水なら日ごろから消費しながら蓄えていけばいいので、常にストック分の本数を決めて買い足していけばいいですね。
ペットボトルの買い足しが面倒なら、専用のポリタンクを用意し常に水を入れておくといいでしょう。
食べ物についても、救援物資が届くまでの間のつなぎとして缶入りカンパンを用意しておきましょう。
おなじみのリッツクラッカーも缶入りがあります。非常食としても普段食べなれないものを食べるより日ごろから食べているものだと安心感もありますね。
インスタント食品も消費しながらストックしておけばいいので、さして防災グッズの備蓄というあらたまった意識ではなく手軽にできます。
インスタントのお味噌汁は中にはこれは美味しい!と思うものもあり、普段食べる分としてストックしつつ、いざというときには常備食として役立ちます。
食べ物はしっかり備えておきたいという方には、実際に試した方がセレクトした満足セットがあります。
非常食を3日分18種類21品をセットにした【心も満たす3日間満足セット】(5年保存 アルファ米 アルファー米 非常食 保存食 防災グッズ 防災用品 帰宅困難者対策)
防災用品には実際に生命の危機に陥るリスクを軽減するものを用意することが先決。
私は目が悪いのでメガネやコンタクトレンズは必需品ですし、夫は糖尿病なのでインスリンは欠かせません。
娘が2人いるので、生理用品や下着も必需品です。
そして懐中電灯。停電になってしまったときに役に立ちます。最近では電池不要の懐中電灯もあるので1つ持っておくと安心です。
また、もしものときにサッと持ち出せるように非常持ち出し袋を作って、玄関の収納庫などすぐに取り出せるような場所に保管しておくことも大切です。
NHKが「自分で作る非常持ち出し袋『防災グッズリスト』」のリストのイラストをPDFで提供しています。
*画像が表示されないときはここをクリックしてください。一旦pinterestに飛び再度ブログに入りなおして頂くと画像が表示されます。
無地のトートバッグやハンドメイドしてアイロンプリントの用紙に転写して作ってみてはいかがでしょうか?
Note
日ごろから防災について意識しましょう、と言っても誰もがまさか自分の住む町では起こるわけがない、どこか遠いところでの話だと現実から逃避してしまいがちです。
かく言う私も、実感できない(したくない)のが事実です。
しかし、まさかのときに何の備えもなく不安になるより、少しの努力で備えがあれば精神的にもかなり安堵します。
ないのとあるのとでは、役に立とうが立つまいがあるというだけで安心するってこともありますよね。
一度には無理でもコツコツと揃え、万全を期したいと思います。