父が重度の脳梗塞で緊急搬送され、約5ヵ月以上の長い期間入院生活を送りました。
母から父が退院する前に父が生活しやすいように座椅子から高椅子に買い替えたいとの申し出がありリサーチ開始。
選んだのはニトリではなくIKEA。
椅子選びにインテリアショップ視察
父が脳梗塞になる前は老夫婦ふたり座椅子を置いて畳に座る生活。
ところが座椅子から立ち上がるのが辛くなったと母が言い出しました。
父が退院する前に椅子を新調したいと。
高齢者向きの椅子ならニトリにあったのでは?
ネットで見ると「医療福祉用チェア・介護チェア」のカテゴリがある。
ただネットでは座り心地を感じることができないのでリアル店舗に行くべきよね。
そう思って母に提案したら意外にもIKEAに行きたいと…。
( °∀° )
母がそう思うようになったのは理由があって
父がこんなに長期に亘って入院するのは初めてのことで、一緒にいるときは父のことを鬱陶しいと言っていた母ですが、さすがに寂し気な様子。
孤独にならないように、平日は1本電車を早めて帰宅して一緒に夕飯を食べ、休日たびにコストコやIKEAに連れまわしておりました。
母はもともとグラタンやマカロニ系のお料理が好きで
IKEAのスウェーデン料理がすっかりお気に召したご様子。
(ラザニアがお好きのよう)
で、何度もIKEAのショールームを見るうちに母なりに構想が広がったみたい。
ただ家具は一度買うと長く使いたいし、今使っている座椅子も父にとっては愛着があるものだし、勝手に処分するのも何だしなぁ~。
将来父がどんな状態で退院してくるのかわからない今、
買い急ぐ必要もないと、ただ眺めるだけに留めていました。
ちょうど夫もコストコとは違う楽しさをIKEAで見つけたみたいで、父が入院中に何度もIKEAに遊びに行きました。
おかげで時々しかついて来ない娘たちよりも母のほうがレストランでの注文のしかたやおいしいメニューなど詳しくなっていました。
母はドリンクバーが気に入ったみたいで、カプチーノ、カフェラテ必ず制覇します。
IKEAで椅子選び
IKEAのショールームは、高齢の母にとっても楽しい空間のようで、見るスペース、見るスペースで立ち止まり、ソファに腰かけてみたりして体感していました。
ショールームのところどころにディスプレイされていた「POANG(ポエング)」
これ、売れ筋なのかしら?
座ってみた感じも悪くない。というか心地がいい。お尻が沈み込んでゆったりできる。
背面も頭まであるのでそのままお昼寝もできそう。
ところが母曰く、沈み込みすぎて起き上がるときに力が要るとのこと。
麻痺のある父には座っているときはいいが、起き上がるときに大変なんじゃ?という意見。
やっぱり椅子選びはネットでは購入できないと思った瞬間でした。
こちらのポエングは頭の部分が厚みがあり、クッションになっているのでゆったりできそう…と提案したら、頭とクッションの位置が合わないので座りにくいと。
だんだん選ぶ基準が母目線になってきてる。
誰の椅子を選んでいるんだぁ?
(; ̄Д ̄)
私:ならこれは?
母:デカすぎて邪魔になる。
枕の位置が微妙……
ところが奥の棚に置いてあったいい椅子発見!
母によく聞き取りをしてみると、母自身は背もたれがないほうが好みだったみたい。
ビングスタは背もたれが頭まである高いものと、背中までしかない低いもの2種類がありました。
父には背もたれが高いほうにして、母は背もたれがないほうを選んではどうか?と。
座面の奥行きがあるのでゆったりと座れ、立ち上がるときも沈み込んでないので楽に立てると母は座り心地に満足気。
ディスプレイされていたダークグレーは品切れでしたが、ショールームに展示してあるダークイエローなら背もたれが高いもの、低いもの両方在庫があるとのこと。
グレーは汚れが目立たなくていいけど、これから要介護者を迎えるなら少しでも明るい雰囲気のほうがいい。
イエローがアクセントカラーとなって、ぱっと明るくすると若返った気になっていいかも?と母。
何度目かのIKEA視察の末、
我が家が選んだパーソナルチェアは、BINGSTA ビングスタでした。
IKEAの家具は自分で組み立てるのが大前提ですが、ビングスタは女性でも簡単に組み立てることができました。
帰宅してから長女と二人で1時間くらいで組み立て完了。
老人の部屋と思えないほどぱっと明るくなりました。
これで父を迎え入れる準備のひとつが完了。
椅子の買い替えは実費負担
父が6月末には退院できそうということで、病院側から父の状態に合わせた自宅の改造見直しの提案を受けました。
その中で、座椅子の件を質問すると、リハビリでは座椅子からの立ち座りは問題なくできているとのこと。
なら買い替えの必要ないじゃん…
( ゚-゚ )
ところが母はすっかり高椅子モード。
父にかこつけて座椅子から高椅子に新調したいらしい。
要介護4の認定を受けて、階段の手すりの設置、玄関のスローブ設置など介護保険が適用となり1割負担でできます。
この際、介護保険適用になれば1割の負担でできるやん♪と心弾ませましたが、残念ながら椅子は適用外でした。
まとめ
これから要介護者を迎えるにあたって、介護者のマインドも大切。
母だってこれからいろいろと我慢をしなければならなくなる。
少しでも家の空間が楽しいもの、快適なものにするために我が家では必要な家具の新調だったかな。
父がしっかりしゃべることができたら、きっと座椅子のままでいいと言ったに違いありませんが、それでも母がやりたいようにしたらいいよと言うはずなので、良しとしよう。
ある日突然脳梗塞で倒れた父。要介護4の認定を受け、約5ヵ月の入院を経て無事退院。
在宅で週2日デイケアに通いながらゆっくりと過ごすことにしました。
介護無知な私に降りかかる介護問題や、高齢の両親との暮らしを綴ります。