福岡市の再開発促進事業「天神ビックバン」により、天神ビブレが44年という長き歴史に幕を閉じ閉館しました。
幼少のころから馴染んだファッションビルだっただけに寂しい気持ちでいっぱいです。
お隣のイムズでは
「コアで(ビ)ブレない天神のライバルよ、永遠に。」というエールを送る懸垂幕が設置され、
天神コアでも
「ありがとう!大好きなまち「天神」これから大きく生まれ変わります」
という決意表明の垂れ幕がかかっています。
Contents
天神ビブレよ、さようなら
2020年2月11日に天神ビブレは閉店。
天神ビフレは1976年にニチイ天神店として開業しました。
私の記憶ではニチイ時代は、街にあるちょっと大きな大型スーパー的な感じでしたが、1982年に若者向けのファッションビル「天神ビブレ」となってリニューアルしてからとても人気のあるスポットになりました。コアと内側でつながっているというのも利便性がよく、当時高校生だった私たちのショッピングはもっぱらビブレかコア!
また、価格面でも学生が買いやすいリーズナブルでおしゃれな服が多かったのも人気のある理由のひとつだったように思います。
娘の時代になって、娘たちもビブレ、コアの愛用者だったので今回のお別れはとても悲しい…。
閉店の2日後に出向きましたが、エントランス前には閉店セールの貼り紙が貼られたまま。
警備員さんが入館しないよう立っていました。
中では撤去作業に着手しており、作業員の方がせっせと作業しております。
本当にお別れなんだな…。
44年間、本当にありがとう!
天神コアのファイナルは?
天神コアの最終営業は、2020年3月31日(火)です。
「天神コア」はまだ営業が続いていますが、平日昼間ということもあるのか人通りはまだら。
まるで天神ビブレのお別れを悲しんでいるようです。心なしか天神の街並みが閑散としているように感じます。
天神コアのエントランスにはグランドフィナーレの看板が設置されていました。
2階フロアも人通りがまばら。
平日だからでしょうか?
たまたま?
と言うことは平日昼間はじっくりお買い物ができるチャンスでは?
当然ながら、天神ビブレに繋がる通路はシャッターが下ろされていました。
天神コア44年の思い出を振り返りましょう
天神コアでは、「コア44年の思い出プレイバック」と題して、天神コア44年の歴史と、当時のファッショントレンドを詰め込んだ展示会が4階パティオで開催されています。
誰でも立ち寄れるので、思い出にふけってみてはいかがでしょうか?
44年の歴史がパネルで展示されています。
各時代ごとのファッショントレンドを再現したスナップフォト。
あなたの全盛期はどんなファッションが流行っていた?
たくさんの寄せ書きのパネルも展示されていました。
天神コアのロゴマーク。
はっと見、天秤。よく見ると横顔の二人。
- コア44年の思い出プレイバック:2019年12月26日~2020年3月31日(天神コア4Fパティオ)
- 天神コア閉店日:2020年3月31日
天神コア・天神ビブレに周りからもエールの懸垂幕
お隣のイムズでは、「コアで(ビ)ブレない天神のライバルよ、永遠に。」
天神地下街「時を越え、また天神で巡り会いましょう」
PARCO「再会、楽しみにしています」
ソラリアステージ「新しい天神でまた会いましょう」
ソラリアプラザ「たくさんの思い出をありがとう!天神のカルチャーを引き継ぎます」
岩田屋本館「心より感謝をこめて」
新天町「サヨナラ 天神コア、天神ビブレ」
大丸「天神コア 天神ビブレ 44年間、天神をありがとう!!」
そして
天神コア
ありがとう!大好きなまち「天神」これから大きく生まれ変わります。
天神ビックバンとは
福岡市の再開発促進事業「天神ビックバン」とは、平成27年から令和6年までに福岡市天神地区の中心部約80ヘクタールにある老朽化したビルを建て替え、交通網の整備を行うことで新たなオフィスや商業施設、ホテル事業などクオリティの高い空間を創出する一大プロジェクトです。
これによって街が活性化され、「アジアの拠点都市」として福岡市がさらに発展し、経済成長を見込むことができます。
その中のひとつ、「福ビル街区建替プロジェクト」は、西日本鉄道株式会社とイオングループのイオンモール株式会社との間で合意し、2024年3月までに新たなビルを竣工、同年夏のオープンを目指したものです。
引用:Googlemap
天神1丁目にある福岡ビル、天神ビブレ、天神コアが取り壊されて、新たなビルに生まれ変わります。
福岡市は空港から中心街が近いということもあり、高い建物は建てることができませんでした。
今回の天神ビックバン計画によって、航空法の高さ制限の緩和がなされ、地上19階建てのビルが建てられる予定です。
新たなビルは、(仮称)天神一丁目11番街区開発プロジェクトという名称で、幅約100m、奥行約80m、延床面積約138,000㎡の大規模なビルです。
地下2階~4階までを商業施設、8階~17階までをオフィス、18階~19階をホテル予定。
建物の高さは96m。完成すれば西日本最大規模の複合ビルとなります。
西日本鉄道株式会社-天神ビッグ・バンプロジェクトを大きく推進-「福ビル街区建替プロジェクト」街区全体の同時開発決定
福岡ビルは既に退去済
福岡ビルでは既にテナントの退去は済んでおり、現在閉鎖されています。
天神ビルから福岡ダイアモンドビルに向かう交差点から撮った画像ですが、もうすぐこの景色はなくなります。
福岡ビルの1階エントランス前に設置された看板。
天神ビッグバンの概要が掲載されています。
福岡ビル側面にある現在の因幡町通りの様子です。お隣では天神ビッグバンプロジェクトのひとつ、(仮称)天神ビジネスセンタープロジェクトの高層ビルの建築工事が行われています。
国土交通省|民間都市再生事業計画((仮称)天神ビジネスセンタープロジェクト)を認定
2014年頃の福岡ビル
私は不動産の仕事をしており、しばしばビルの撮影をしておりました。
過去画像を検索すると、かつての福岡ビルの写真が出てきました。
福岡ビルエントランス。
エントランスの様子。
福岡ビル1階エレベーター前。
こちらオフィス階のエレベーター。
福岡ビルの内階段。
オフィスフロア。
福岡ビル化粧室。
1958年(昭和33年)に着工し、1961年12月に竣工した福岡ビル。撮影したのは2014年夏くらいでしたが、すでに53年経っており、中は古い印象の旧耐震のビルでした。
2005年3月20日の西方沖地震のときに、福岡ビルの窓ガラスが割れて歩道に破片が散乱する事故があったのは覚えている方も多いのではないでしょうか。
ビルがなくなってしまうのは悲しいですが、今後の福岡市の発展と活性化のために新たに建て替わり、高層ビルになることを楽しみに待ちたいと思います。
2018年4月に執筆した大名小学校跡地も天神ビックバンによって生まれ変わります。
2018年4月撮影
2019年12月撮影
赤レンガの塀が撤去されています。
2024年にお会いしましょう。新たな天神の誕生待っています!