羽根布団の洗濯はどうしてますか?
洗わずに日光に干す?
それともクリーニングに毎シーズン出す?
洗わずに日干ししただけの布団はダニの宝庫と化しています。
またクリーニングも1枚、2枚ならともかく家族が多いと大変な出費になりますよね。
実は羽根布団は洗濯機で洗えるのです!ちょっとイヤなダニについてのお話と羽根布団の洗い方について紹介します。
Contents
そのかゆみ、もしかしたら「ダニ」のせいかも
何となく感じるかゆみ
Photo Credit: nikas.mandel Flickr via Compfight cc
布団に横になっていてなんとなくむずむずしたかゆみを感じたら、それはもしかしたらダニかもしれません。
もちろん、皮膚のトラブルということもありますが、ダニの死骸や糞がアレルギーの原因となっていることもあるようです。
32万匹のダニ
ダニは小さくてなかなか肉眼では見えませんが、環境によってはなんと1畳あたりに数十万から数百万匹のダニが隠れていると言われ、ほこり1gの中に1000匹住んでいると言われます。
ダニにとって快適な環境は、温度が20~30度、湿度が60~80%です。
そしてその快適な環境を満たしているのが、布団やカーペットです。
ダニの成長はとても早く、1ヶ月ほどで成虫となり卵を産んで急激にその数を増やしていきます。気がつけば布団の中はダニだらけ…。
目に見えないだけに実感がないのですが、実はそのような布団で毎日過ごしていると思うとゾッとしませんか?
ダニの退治方法
間違った通説
ダニの退治方法で、お日さま干しにした布団を布団叩きでパンパン叩く…という方法をしていませんか?
埃が取れてきれいになったように感じますが、実はこれ逆効果なんです。
布団を叩くことによって、奥に潜んでいたダニのえさとなるダニの死骸や糞が表面に浮きでてきて、それが外に放出されるわけではなく、布団上部にはりついてしまいます。
真夏のお天気のいい日に4時間ほど干したとしても、布団の表面温度は50度程度。
そうなればダニはさらに布団の奥深くに逃げ込んでしまい死滅することはありません。
私たちが当たり前と思っていた天日干しでは、残念ながらダニは死滅しません。
ダニが死滅する条件
では、ダニはどうやれば死滅するのでしょうか?
ダニは50度以上の高温状態が20分以上継続すると成虫は死滅すると言われています。
60度以上であれば即死滅。
また湿度も55%以下になると死滅すると言われています。
コインランドリーが最も有効的
ダニを退治する方法はいくつかあります。
- 布団乾燥機をかける
- スチームアイロンをかける
- ダニ専用の掃除機(レイコップやダイソンのハンディクリーナーなど)を使う
先ほど説明したダニが死滅する温度は50度で20分以上。
布団乾燥機も効果はありますが、布団を丸ごと一気に乾燥できる状態でないと、乾燥機をかけていないところにダニがよけてしまうためやり方によっては効果がない場合もあります。
スチームアイロンも同じで、温度は110度くらいの高温になるのですが、温度の低い方にダニが逃げてしまっては意味がありません。
ダニ専用の掃除機はダニの死骸や糞を除去するのには効果的ですが、生きたダニはカギのある手で繊維にしっかりしがみつきなかなか吸い取ることはできません。
そこでコインランドリーの洗濯と乾燥が最も効果的な方法なのです。
コインランドリーでダニを完全に死滅させる洗い方
コインランドリーで単に洗濯、乾燥…ということではなく、完全に死滅させるにはある手順があります。
その手順とは、
1.乾燥機の高温モードで20分以上
2.大型洗濯機で布団を丸洗い
3.再度高温乾燥機で布団を乾燥させる
あれ?なんで乾燥機からかけるの?という疑問がわいたかと思います。これには理由があります。
1)乾燥機の高温モードで20分以上
まず乾燥機にかけると言うのは、生息しているダニを死滅させるためです。ならば洗濯機から先でもいいのでは?
実はダニは体内に酸素を蓄えており、水の中でも生息することができる生き物です。先に洗うと、ダニは懸命にカギのある手で繊維にしがみつき、洗濯が終わっても生きています。
水攻めにしてもなんと81%は生存しているようです。
でも、その後乾燥するから死滅するではないか…と思うでしょう。
そうです。最後の乾燥の段階で確かに死滅はします。
ところが洗ったわけではないので死骸は布団の中に残ったままの状態となります。
そうすると、アレルギーの要因にもなり、また新たなダニの餌となりダニの生息地と化してしまうのです。
なので、最初に生きているダニを死滅させるために50度以上の高温で20分以上乾燥機をかける必要があるのです。
2)大型洗濯機で布団を丸洗いする
次に死滅したダニ、ダニの糞やカスなどを洗濯機で洗うことによってすべて洗い流してしまいます。
ここでコインランドリーの洗濯機のいいところは、キルティング加工している布団なら洗えるということ。
これは私の近所のコインランドリーの管理人さんに教えてもらったことですが、
乾燥機は目盛りのところ以上に洗濯物を入れると所定時間内には乾かない。
しかしドラム式洗濯機の場合、一応容量は記載しているが、入り込むだけぎゅうぎゅうに入れても、実はちゃんと洗濯できる。
むしろ、そっちのほうがいい。洗濯物の量が少ないと遠心力でエラーになることがある。
なので入るだけ目いっぱい入れて洗濯したほうがお得!
ということでした。
夏用の羽根布団なら5枚はゆうに一度に洗えます。
冬用の羽根布団は、我が家はシングル3枚、セミダブル2枚、これはさすがに一度には洗えませんでした。
洗濯機に搭載している除菌モードで洗うとなお安心ですね。
3)再度、高温乾燥機で布団を乾燥させる
洗濯した段階でダニは死滅し除去されていますが、布団が乾燥されてないままでは使えません。
自然乾燥の場合、夏場の天気がいい日でも布団となると丸1日かかります。家族分なら干すスペースも必要です。
コインランドリーの乾燥機はガスです。ガスの高温パワーで一気に乾かすと、タオルなどはふっくらとした仕上がりになります。
天日干しではここまでふっくらした仕上がりになることはまずありません。
そう考えると、そのまま乾燥機までかけたほうが楽ですし、ふっくらした布団で快適な睡眠を手に入れることができます。
気になるコストは
地域やお店によって料金は変わりますが、例として私の近所のコインランドリーは、
- 24kgの乾燥機で100円/6分、16kgの乾燥機で100円/8分。
- 22kgの洗濯機¥1000/1回(除菌すすぎコース¥1100/1回)
最初の乾燥は、24㎏で24分かけたとして、400円。
洗濯機が除菌すすぎコースにして1100円。
最後の仕上げの乾燥で500円~。これは最初30分の料金を投入し、乾燥具合を見ながらコインを追加していくのが賢い方法だとこれもコインランドリーの管理人さんから聞きました。
クリーニングだとシングルの羽根布団1枚で大体5000円~のようです。
コインランドリーなら家族分の布団が大体2000円程度で洗え、かなりリーズナブルに布団のダニ退治ができるということですね。
\我が家の実践手記です。これで楽々!/
コインランドリーの乾燥機にすっかり魅了され、ガスの浴室乾燥機を設置しました。
浴室乾燥機が老朽化してきたので、次はガス乾燥機「乾太くん」を検討中。
乾太くん買いました!
Note
以前私は羽根布団は洗ってはいけないと布団屋さんから聞いており、ずっと洗っていませんでした。
ところが近所のコインランドリーの管理人さんから洗えると聞いてから、ずっと羽根布団を洗っていますが、今のところ布団が破れた、へたったなどのトラブルはありません。
でも確実に言えるのはキルティング加工がされていない布団は洗えないということ。昔ながらの木綿布団は難しいでしょうね。
お使いのふとんが洗えるかどうか確認して行ってくださいね。洗濯の際は自己責任でお願いします。