例年の夏と違って今年の夏は、辛くなりそうです。
夏場のマスク着用になれていない私たちは、熱中症にならないように注意しなければなりません。
また、3密を防ぐことはもちろんのこと、飛沫感染を防ぐ配慮をしなければなりません。
ところが、何気に稼働させているエアコンが実は危険だとしたら…
エアコンによって飛沫が循環
最新式のエアコンは換気のできるモデルも出てきていますが、そもそもエアコンには換気機能はありません。
エアコンは、室内機、室外機それぞれにある熱交換器を通じ、室内の空気を循環させて部屋を冷やしています。
つまりエアコンは室内の空気を吸って、室内に戻しているだけ。
エアコンが効いた室内でマスクをしていない人がくしゃみや咳をした場合、その飛沫がエアコンを介して循環することになります。
まさか…と思いますが、実際に中国のレストランでエアコンによる感染拡大が報告されています。
新型コロナウイルスは、遠くまで届く空気感染は起きないと言われ、人のと距離を2メートルとるソーシャルディスタンスで感染拡大を防ぐことができるとされています。
ところがエアコンの風に乗ってウイルスが感染力を保ったまま遠くへ運ばれるケースもおきています。
換気が大切
エアコンによる飛沫感染を防ぐためには 定期的な換気が大切。
窓やドアを一旦開放し定期的に換気をするようにします。
角部屋など二方向に窓がある場合はどちらも全開にして風の流れを作ってあげます。
部屋に窓が1箇所しかない場合は、ドアを開け、ドアに向かって扇風機やサーキュレーターをかけるようにします。
扇風機は背面から空気を吸い込んで前面に送るので空気を循環してくれます。
エアコンのスイッチは切るか、切らないか
換気をしている最中はエアコンのスイッチはONにするか、OFFにするか悩むところでありますが、切ってしまうと室内の温度が上がり、仕事や勉強に集中できないこともあります。
実はエアコンはオンオフをくり返すよりも、つけっぱなしのほうが経済的。
換気のためにエアコンを切ってしまうと、室内温度が上がり、換気後にエアコンのスイッチをONにすると、室内を設定温度まで下げるためにフル稼働します。
このときが一番電力を使います。
換気することで多少温度は上がっても、つけっぱなしだと切ったときほど温度も上がらないため省エネです。
参考エアコンはつけっぱなしがおトク?我が家のデータ公開
換気の目安
換気の目安は、 1時間に5~10分程度を行うと効果的です。
できれば回数は多いほうが効果的。2時間に1回10分の換気より、1時間に2回5分の換気のほうがいいようです。
こまめに換気して室内の空気を入れ替えましょう。
参考ダイキン工業公式HP|上手な換気の方法 店舗編 参考ダイキン工業公式HP|上手な換気方法 住宅編
換気扇を上手に活用
- 24時間換気システムの利用
- トイレの換気扇をフル稼働
- 台所の換気扇をフル稼働
私の家は標準で24時間換気システムがあります。あまり必要ないかと思い作動させていませんでしたが、この機会に見直そうと思います。
また、トイレの換気扇、台所の換気扇など室内にある換気扇を活用するのもひとつです。
窓の位置や部屋の配置など、どうしても換気ができない場合、トイレや台所の換気扇をつけっぱなしにしておくと室内の換気ができます。
まとめ
換気時間を決めて行うといいのでしょうが、仕事や勉強に集中しているとついつい忘れがち…。
換気する時間を予めスマホのアラーム機能を使ってセットしておくなどすれば換気し忘れを防げます。
今年の夏は、今までとは違った対応が求められ困惑しそうですが、感染リスクを軽減するためにエアコン稼働時は換気を心がけ、充分に配慮して臨みたいですね。