酒粕パックをご存じですか?
これは凄い!
どちらかと言えば色黒な肌の私。
あらゆる美白を試してみたけど目に見える効果があまり実感できずにいました。
ところがこの酒粕パック、
初日からワントーン明るくなった肌を実感!
パックして洗い流した瞬間、つけていたところが白い!
なんですか?これ?
スーパーで買った100円ちょっとの酒粕で美白を実感できるとは!
日本酒からできた酒粕のパワーを徹底ガイドします!
Contents
話題の酒粕パックを試してみた
材料
【1週間分】
- 酒粕…100g
- 精製水…50cc
- (小麦粉:大さじ2(アレルギーのある方はなしで))
私はもっぱら酒粕と精製水のみで酒粕パックを作ります。
ただお風呂でパックするならそのまま湯船にたらしてもいいですが、お部屋でパックするときに垂れるのは困ります。
そんなときに小麦粉を少し足して硬めのテクスチャーにするといいでしょう。
ただしくれぐれもアレルギーにはお気をつけください。
作り方
酒粕と精製水をすり鉢に入れ、すりこぎで溶いていくだけ。
超簡単!
ところが、
混ざらない!
混ざるようにするには、鍋に酒粕と精製水を入れ火にかけ、
精製水を少量ずつ加えながらアルコールが飛ぶまで弱火でじっくり温め、
アルコールが飛んだらすり鉢に入れて
すりこぎでダマをつぶして滑らかにしてできあがりということですが、
面倒くさい
ずぼらな私が考えた方法は、
パックするのは入浴時なので
ジッパー式密閉袋に酒粕と精製水を入れ、お風呂のお湯で温めながら揉み
ほどよいテクスチャーになったら顔や手に湿布し、そのまま10分~15分。
湯船に浸かりしばしリラックスタイム。
余裕があるときはウエストをひねってくびれエクササイズをお湯の水圧利用で50セット2回。
その後洗い流してパック完了。
ついでにそのまま酒粕を湯船に溶いて酒粕風呂にして全身保湿。
パックを洗い流したらワントーン白くなった肌がお目見え。
これはびっくり!
なぜ白くなる?酒粕パックの秘密に迫る
酒粕とは
酒粕とは、日本酒を作るときに出る搾りかすのこと。
米、麹、水を原料として発酵させたもろみを搾った液体が日本酒で、残った固形物が酒粕です。
酒粕の成分
酒粕の成分は、水分51%・炭水化物23%・蛋白質13%・脂質・灰分となっており、他にもペプチド・アミノ酸・ビタミン・酵母などが含まれています。
残りカスと思っていたものが、これだけの栄養成分が含まれており、食品としても価値が見直されています。
また酒粕にはエタノールが含まれており、腐敗しにくいのが特徴。
市販の酒粕は、熟成の速度を抑えるため賞味期限120日、10℃以下で保存する旨を表示している商品が多いようですが、-18℃以下であれば3年間以上保存しても品質が大きく劣化することはありません。
熟成の過程でアミノ酸の一種・チロシンが結晶化し表面に白い斑点状のものが現れることがありますが、品質には影響はないようです。
酒蔵で働く蔵人さんの手がきれい
酒蔵で働く蔵人さんの肌や手は、きれいで色白な人が多い!
この事実から、酒粕が注目され、美肌効果が期待できるのではと考案されたのが「酒粕パック」です。
酒粕をそのまま手や顔にパックするだけで、強力な美白・保湿・保温効果を実感することができます。
ただそのままでは酒粕が肌に馴染まないので精製水などで溶かして肌に乗りやすくして使います。
酒粕パック実況
一番最初に酒粕パックをしたとき、
思わずええ~っ!?と
声が出たくらいその箇所だけ白っ!という感じで驚きでした。
これは毎日行えば白人並みの色白になるのか…とせっせと毎日行いましたが、
さすがにそんな都合のいい話はない。
2日目、3日目は初日ほどの驚きはありませんでしたが、肌がすべすべになっていく実感はありました。
本当はその様子をレポしたい気持ちはあるのですが、さすがにアラフィフの私の肌をお見せするのも抵抗があるので、娘の手でレポです。
垂れないようにちょっと固めのテクスチャーで作ってみました。
本当はもっとゆるゆるした感じです。
う~ん…。さすがに画像ではわかりづらいですね…。
皆さん、お試ししてみてください。
酒粕パックの効果
美白効果
酒粕には美白成分として有名なアルブチンや、抗酸化力の高いフェルラ酸などの天然成分が含まれています。
フェルラ酸は、お肌の活性酸素を除去してくれるのでアンチエイジング全般に効果を発揮します。
でも実はそれだけでなく、フェルラ酸には美白効果もあります。
フェルラ酸には、メラニン色素の生成に関わるチロシナーゼという物質の活性を抑える働きがあり、メラニン色素が作られるのを抑えてくれます。
保湿効果
酒粕には、米由来のセラミドと類似の働きをするスフィンゴ脂質が含まれています。
スフィンゴ脂質を簡単に説明すると、肌の中の水分をサンドイッチ状に挟み込み、水分を逃さないようにしてくれる成分です。
そのために高い保湿力があると言えるのです。
エイジングケア
酒粕に含まれるコウジ酸は、メラニン色素の発生を抑制する効果があります。
アルブチンとタブルの働きで美白を実現してくれます。
それだけではなく、このコウジ酸、たるみやシワに悩む人にも効果的です。
その理由は、コウジ酸は老化の原因である活性酸素を抑制するため。
また最近話題の「糖化」による肌の黄ぐすみにも効果的で、若々しい肌を保つ効果が期待できます。
「糖化」とは、簡単に言えばコラーゲンを硬く脆くしてしまいシワの原因の一つになる原因物質。
それを抑制してくれるのがコウジ酸。
コウジ酸には抗糖化作用があり、糖化の原因物質AGEsの働きを抑制してくれるのです。
このような理由から、酒粕はエイジングケアも期待できます。
シミをできにくくする
シミやそばかすは皮膚の色素沈着によって起こります。
この原因はドーパクロムという物質で、このドーパクロムがメラニン色素に変化することによって、シミやそばかすができたり日焼けをするのです。
シミの原因となるメラニン色素がつくられる際には、チロシナーゼという酵素も働きます。
このチロシナーゼの働きを阻害する酵素を加えれば、メラニンの生成を抑制されることが分かっています。
このチロシナーゼの働きを阻害する酵素というのが美白成分としてよく聞かれる、
遊離リノール酸やコウジ酸・アルブチンです。
また昨今の研究によって、
酒粕がドーパクロムの生成を著しく妨げているという結果が報告されております。
では、酒粕に含まれるアルブチンとは、どのようなものでしょうか?
アルブチンは、シミに効く美白成分として有名な「ハイドロキノン」の誘導体です。
酒粕には天然のハイドロキノン誘導体であるアルブチンが含まれているため、美白に対して高い効果と安全性が期待できます。
※誘導体とは、構造の一部が変化してできた成分のこと。
ハイドロキノンとグルコースをα結合させることによって、効果と安全性の両方が期待できるαアルブチンというハイドロキノン誘導体が作られています。
ニキビ
酒粕には身体を温める作用があります。
身体が温まると、皮膚表面の温度が上がり毛穴が開き、血液の循環もよくなります。
毛穴をしっかりと開いてくれるので、中に詰まった老廃物の除去などのデトックス効果も期待できます。
汚れが取れると更に美白度は加速します。
日焼け後のレスキューアイテムとして
日焼けしてしまった場合、
72時間以内にレスキューアイテムとして酒粕パックをすることをおすすめします。
日焼けの後にメラニン色素が多く作られ、沈着してくるのは72時間後からと言われます。
ということは、その72時間の間が勝負!この間にどれだけケアしたかで作られるメラニン色素の量を減らし、沈着を防ぐことができるのです。
シミを残さないように日焼けしたらぜひ72時間以内に酒粕パックでケアしましょう。
パッチテストして使う
いいことづくめの酒粕パックですが、肌に合わないという方もいるかもしれません。
敏感肌の人は、あらかじめパッチテストを行って使用するようにしましょう。
通常の美白化粧品は、有効成分を肌の奥まで届けるため、界面活性剤の作用で肌のバリア機能をこじ開ける働きがあります。
しかしその代償としてお肌のバリア機能が壊されてしまうこともあります。
酒粕パックは、酵母の働きでバリア機能を無理やりこじ開けず自然の理にかなった働きをしてくれますが、念のためにテストをして試したほうが安心です。
酒粕パックのアレンジ方法
電子レンジで加熱
どうしても酒粕特有のお酒の香りが苦手という方はあらかじめ酒粕をレンジで10秒ほど加熱しアルコールを飛ばして使うといいです。
加熱した酒粕に精製水を加えて混ぜて溶きます。
エッセンシャルオイルを垂らす
使用中の臭いが気になるのなら、お好みで ラベンダーやネロリ、カモミール、ローズ、ゼラニウムなどのエッセンシャルオイルを1滴入れるとかなり違います。
豆乳と混ぜる
精製水の代わりに豆乳にすると保湿効果がアップします。
ヨーグルトや、はちみつなどでもいいですがパッチテストをしてからにしましょう。
純米酒と混ぜる
純米酒を混ぜることで、さらに美白成分の相乗効果が期待できます。
特におすすめなのが、純米酒をお湯に入れて半身浴しながら酒粕パックをすることです。
全身の毛穴が開きデトックス効果と成分の浸透効果も期待できます。
だた匂いで酒酔いしそうですが…。
最強の米ぬか
米ぬかと酒粕を混ぜて精製水で溶かしてパックにします。
これはお医者さんも推奨する最も効果的な方法です。
酒粕パックは毎日やっていい?
酒粕パックは高い美白効果が期待できるので、夜のお手入れの時は必ず使ってほしいアイテムです。
1日中乾燥状態にさらされたお肌、日中紫外線を浴びたお肌をその日のうちにケアすることは、長い目で考えると美肌美白の近道となります。
毎日のコツコツとした努力が成果をなすということですね。
1日1回パックすれば充分効果はあります。時間に余裕があれば、朝の洗顔時にも行えばより美白に導いてくれます。
そうはいっても酒粕パックを毎日行うには少し時間がかかります。
その場合は、時間が取れるときは酒粕パックで集中ケア。
時間がないときは日本酒酵母が入った化粧水とクリームでささっとケアをするといった使い分けがおすすめです。
私は酒粕パックと出会って、化粧水も日本酒の化粧水に変えました。
リーズナブルなのに保湿効果バッチリ!
さすがに毎日酒粕パックというのは時間的に難しいので、普段は日本酒の化粧水をバシャバシャとたっぷり使っています。
酒粕はどこで買う?
酒粕はスーパーなどにおいています。
スーパーによっては置いている銘柄が違います。
いくつか試してみましたが、ザラザラとしたテクスチャーのものや、匂いがきついもの、しっとりと馴染むもの…。商品によってさまざまです。
なので最初に試したものが、自分に合わないからと言って酒粕パックは苦手と思わないでください。
いろいろな酒粕を試すと自分に合うものが見つかります。
今、私が気に入っている酒粕は、こちら。
近くのスーパーで150g入りでなんと120円程度の酒粕です。
もし選ぶなら純米吟醸の酒粕がおすすめです。
Note