私は会社員です。不動産会社にて宅建取引士として勤務しております。
営業会社なので、毎月数字をかかえて日々精進しているわけですが、その結果報告のための会議が毎月1回執り行われます。
そのときに、私が振るった熱弁に対して、
「話が長い」
「要点を話して」
と指摘を受け、プライドがガラガラ崩れ落ち、ハンマーで頭をぶち抜かれるほどの衝撃を受けました。
話し方って大切ですよね。
人間関係を円滑にしながら、自分の思う通りに事が運べば苦労しません。
話し方の本を探していたら、面白い書籍を見つけ、感銘を受けたのでご紹介です。
Contents
伝え方が9割
私はこのブログで、今まで560本もの記事を書いてきました。
最初の頃の記事は、読み返すととても恥ずかしいくらい下手な文章。今でも上手ではありませんが、それでもなんとか読める程度の進歩はしております。
ところが、人前で話す…となると、緊張もあって伝えたいことの1割も話せない。
まったく、難しいですね。
こうやって書くブログは、ザっと書いたあと読み返して文章がおかしければ訂正を加え、修正に修正を重ね、伝えたいことが簡潔に文章にできます。
ところがスピーチとなると、いったん口から出た言葉は訂正できません。
もっといい言い方があったはずなのに、口から出た直球な言葉では人を動かすことはおろか、共感さえ得られません。
例えば、自分が困っていて、手伝ってもらいたいのにな~と思っていても、「手伝ってください」とそのまま言ったのでは、人は動いてくれません。
仕事となるとさらに顕著です。みな自分のことで手一杯で他人をフォローする余裕などありませんしね。
そこで伝え方にも技術があることを知りました。
同じ内容なのに、「NO」を「YES」に変えることができるのです。
実は、伝え方は学べる。
それを知っている人は少ない。
YESに変える3つのステップ
どういうことなのか、具体例をあげて見てみましょう。
自分の頭の中をそのままコトバにしない
意中の彼をデートに誘いたい…。
でもそのまま誘っても来てもらえない。
STEP1.「今度一緒にお食事でもどうですか?」
仮にそう言ったとして、「YES」となりそうならそのまま思った通り話してもOK。
ところが、「NO」になりそうなら
これは、自分の思ったことをそのまま口にしているのでNG。
そこで、STEP2.相手の頭の中を考えます。
相手の頭の中を想像する
何が好きなのか?何がキライか?どんな性格なのか…
彼に関する情報をできるだけ思い出すようにします。
そこで彼は「大のラーメン好き」という情報があったとするなら、
STEP3.相手のメリットと一致するお願いをつくる。
相手のメリットと一致するお願いをつくる
「昨日、駅前に驚くほどおいしくて評判のラーメン屋さんがオープンしたんだけど、一緒にいかない?」
これが、相手のメリットと一致するお願いをつくる方法です。
タバコをやめてほしい人に対して、ストレートに
「ここは禁煙です。吸わないで頂けますか?」と言っても気分を害されるだけ。
その方が女性なら、
「タバコをやめると、驚くほど肌がキレイになりますよ!」と言ってあげましょう。
はっとしてタバコを消してくれるかもしれません。
選択肢を与える
相手に何かを決断してもらうときに、2つ以上の選択肢を並べることで、相手が選べるようにする技術を使います。
もし、あなたがレストランのウェイトレスだったとして、
食後のあとのデザートを薦めたいときに
「デザートはいかがですか?」
と聞いても、相手は決断してくれません。
なぜなら、これはあなたのメリットでしかないからです。
また人は決断が得意ではないのです。
食事のあとにデザートまで食べて頂きたいと思うとき、
「フルーツタルトとマンゴーアイス、どちらかいかがですか?」と選択肢を与えることによって人は決断しやすくなります。
そして、人間は不思議なもので、どちらかを自分で選んだと錯覚すると、
売り込まれたとは絶対に思わないんですね。結果、すんなりと注文が取れてしまいます。
あなたの目的は注文を取ることなので、どちらが選ばれても目的は達成できたことになります。
認められたい欲を刺激する
お願いをする相手の頭の中に、「他人に認められたい」とか、「いい顔を見せたい」という気持ちがあるときに効果を発揮する技術です。
「残業をお願いできますか?」
これはあなたのメリットでしかないので、NOと言われる可能性が高い。
「あなたの企画が刺さるんです。お願いできませんか?」
相手を認めているコトバからはじまっているので、面倒なことでもやってみようという気持ちに変わります。
例えばあなたが上司だとしたら、部下は上司からの命令なので、NOとは言わないでしょう。
でも相手の「認められたい欲」を刺激してお願いすると、仕事をするモチベーションが格段に違ってきます。
最終的に上がってくる内容もクオリティの高いものが期待できるでしょう。
感謝の気持ちを言葉に添える
最後に基本中の基本ですが、相手に感謝の気持ちを伝えてお願いごとをするというのが鉄則です。
「この領収書、落とせますか?」
どの企業も経費が厳しくなっている中、経理担当者にそのまま伝えても「それは落とせません。」とあっさり断られることもあるでしょう。
しかし、感謝の気持ちを添えて言うだけで、相手の反応は変わります。
「いつもありがとう。清水さん。この領収書、落とせますか?」
たったこれだけの差で成功率が格段にあがります。
「ありがとう」と感謝するコトバに、人は否定をしにくくなります。
さらに、「清水さん」と名前を言われると、人は応えたくなります。
清水さんは、「この私」に対して感謝していると感じ、あなたのことを少し身近に感じます。
人は自分に関係のない人には断りやすいものですが、近い人には断りにくい、また何とか努力してあげようと言う気になってしまうのも人情です。
人生は、小さなものから大きなものまで、伝え方で変わります。
『伝え方が9割』著者:佐々木圭一
今回参考にさせていただいたのは、
『伝え方が9割』著者:佐々木圭一
ここで紹介した以外にも、「イエス」に変える7つの切り口、「強いコトバ」を作る技術など人間関係を円滑にしつつ、お願いごとを聞いてもらえる技術がたくさん詰め込まれています。
私もまだまだ…なので、さらに熟読してしっかり身につけていきたいと思います。
私が書店のオススメコーナーで偶然目にして購入したのは、まんがでした。
最近はまんがを読まなくなっていたので、久々のまんがです。
ところが別の機会に書店に行くと、書籍もありました。