オーストラリアにワーホリで滞在している次女に荷物を送りたいんだけど、海外に荷物を送るのははじめて。
エアーメールのように簡単には行かなさそう。
国によって、送れるもの、送れないものもあるようだし……。
今回、次女から「じゃがビーやチョコパイが食べたい!うまかっちゃん送って!洋服も送ってほしい!」との連絡を受けました。
あれこれ検討した結果、EMSを利用することに。
海外に荷物を送る際に、調べ尽くして選択したことを書き留めておきます。
なぜEMSを選んだかの理由もご説明します。参考になれば、どうぞ。
Contents
オーストラリアに送りたい荷物
今回、次女から送って欲しいリストがLINEでとどきました。
その物品を忠実に用意したら、これだけの量になってしまいました。
Tシャツ、キャップ、短パン、眼鏡、油性ペン、シャーペン芯、ボールペン芯、参考書、味ぽん、にんにくチューブ、ウタマロ、ウタマロ石鹸、じゃがビー、たけのこの里、きのこの山、ブラックサンダー、チョコパイ、うまかっちゃん、大砲ラーメン(カップ麺)、一平ちゃん(カップ麺)、プチっと鍋、味のり、カレールー、鶏がらスープ(粉末)、パスタソース、化粧水
正確にはこれは厳選した品物。最初はもっと多かったのでかなり減らしました。
いろいろな方のブログを読むと、カップ麺は途中で税関で止められた…だの、ほとんどの食品が届かなかっただの…そんなコメントを見ると、ここは慎重に行かなければ。
オーストラリアに送れない荷物
まず、海外に荷物を送る場合、日本の宅急便みたいになんでも送れるわけではありません。
全世界共通で送ってはいけないもの、国ごとに送れないものがあります。
スプレー缶 |
香水 | 花火・クラッカー |
日焼け止め ※アルコール濃度24%を超えるもの |
マニキュア |
ヘアトニック ※アルコール濃度24%を超えるもの |
アルコール飲料 ※アルコール濃度24%を超えるもの |
電子タバコ | モバイルバッテリー |
上記の物については、全世界共通で送ることができません。
香水やマニキュアって送れないのね……。
オーストラリアに送れないもの
肉、肉製品 | 肉、肉の入った食品。動物素材の入った治療薬及び薬品、動物製品など |
果物、野菜 | |
乳製品、卵 | チーズ、牛乳及びその他の乳製品。卵若しくは10%以上の乳製品の入った食品 |
茶がら | |
貴重品 | 宝石、貴金属、珠玉、証書、硬貨、その他譲渡可能な有価証券のような貴重品を包有する書留通常郵便物 |
内服薬及び外用薬 | 内服薬及び外用薬は、名あて国の保健局長(Director General of Health)の許可 を得ている場合に限り許される |
菓子 | 酒精飲料入りの菓子は、名あて国の税関当局の許可を得ている場合に限り許される |
蜂蜜 | 蜂蜜は、名あて国の主任検疫官にあてて発送される場合に限り許される |
液体 | 液体は、所定の条件にかなっている場合に限り許される |
粉 | 粉は、所定の条件にかなっている場合に限り許される |
郵便局のリストをみると、気になるのが肉、肉製品。
まさか生肉を送ることはないのですが、肉製品というワードが気になります。
いろいろリサーチする中で、肉の粉末が入っているだけで送れなかったという方もいました。
オーストラリアは、規制が厳しいと聞いたので、せっかく送った荷物が届かないってことになると残念。
できればちゃんと届けたい。
オーストラリアに荷物を送る方法
オーストラリアに荷物を送る手段はどの方法があるかリサーチしてみました。
どうやら、郵便局、宅急便があるみたいです。
郵便局で送る場合、EMSか国際小包。
宅急便では、クロネコヤマト、佐川急便、FedEx、DHLがあります。
ひとつひとつ見てみましょう。
郵便局で送る方法
郵便局では、EMSと国際小包があります。
EMS | 世界120以上の国や地域に30Kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービス | |
国際小包 | 航空便 | 通常の速度でお届け |
SAL便 | オーストラリアのお取り扱いを停止中 | |
船便 | 最安値でお届け |
EMS、国際小包ともに追跡サービスは付随しています。では何が違うのかというと、配送スピード。
EMS(「Express Mail Service」の略)は最も速く最短2~4日で届く場合もあるようです。
ただしオーストラリアの場合、1週間以上は見ていたほうがいいです。
ただ、国際小包の航空便よりも少し速く届きます。その代わり料金も少しばかり高いです。
たとえば、福岡からオーストラリアのクイーンズランド州まで送る場合
日数 | 1000g | 5000g | 8000g | 10000g | 15000g | |
EMS | 8~9日 | 4,400円 | 13,000円 | 19,300円 | 23,500円 | 34,000円 |
航空便 | 11日 | 3,850円 | 12,450円 | 18,900円 | 23,200円 | 31,200円 |
船便 | 2ヵ月前後 | 2,500円 | 4,900円 | 6,700円 | 7,900円 | 9,900円 |
船便はリーズナブルに送れますが、2ヵ月前後かかるので食品など送りたい場合はちょっと考えますね。
送れるサイズは、EMS、国際小包ともに
- 重さ30Kgまで
- 長さ(最長辺)1.5mまで 且つ
- 長さ(最長辺)+胴回り3mまで
郵便局の場合、段ボールのサイズは特に気にしなくてよさそう。
あらかじめホームセンターで購入していた段ボールのサイズは
- 大…宅配サイズ120(47×35×33cm)
- 中…宅配サイズ100(39×29×27cm)
35cm+35cm+33cm+33cm=136cm。胴回り軽くクリア。
これなら宅配サイズ120でも余裕でOKです。
それにしても、胴回り3mまでって、そんな段ボールある?かなり大きいよね?
例えば、市販されている段ボールの宅配200サイズは、長さ730cm、横幅が49cm、高さ63cm。
長さ(最長辺)の制限の1.5mまではゆうにクリア。横幅が49cm、高さ63cmなので、胴回りの合計は224cm。
宅配のラージサイズでもゆうにクリアできているので、郵便局の場合、箱の大きさは特に気にしなくてよさそう。
問題は重量。
郵便局の場合、1000グラムごとに料金が加算され、オーストラリアだと1Kgごとに2,100円加算されていく感じ。
次女が欲しいというものを全て計測したら、なんと10Kg超え。EMSで送ると送料23,500円もします。
当初1万円の送料でも高いと感じていた私。2万越えの送料ってどうよ?
それならその分を現地で調達したほうがよくね?
そう次女に言うと、カレールーなんかはオーストラリアのスーパーに売ってないとのこと。
ましてや日本のお菓子はないらしい。
郵便局以外で安く送る方法はないものか、リサーチしてみたら宅急便という選択も出てきました。
宅急便で送る方法
オーストラリアに向けて宅急便で送れるのは、
- クロネコヤマト
- 佐川急便
- FedEx(フェデックス)
- DHL(ディーエイチエル)
という選択肢がありました。
FedExで送料の概算をシュミレしてみましたが、41,300円。高っ。アカウント登録すると55%割引が適用されるみたいですが、なにやら怪しい。というかよくわからんというのが正直なところ。
参考フェデックス運送料金の計算
DHLも46,135円と高い。
参考DHL Express|今すぐはじめる
佐川急便の場合、飛脚国際宅急便というものがあるようですが、
個人でのご利用は佐川急便のお客様コード(顧客コード)を取得済みの方に限ります。
参考佐川急便|飛脚国際宅急便
お客様コードについて、また取得をご希望される方は、営業所へご連絡ください。
と、なにやら敷居が高い。料金表をみてみても、オーストラリアに10Kgの荷物を送る場合、25,630円となっているので、あえて選ぶこともないと判断。
宅急便で送るならヤマトの国際宅急便が有力になってきました。
クロネコヤマトは規制が厳しかった
コンビニでも取り扱いがあり馴染みのあるクロネコヤマト。
日本国内に荷物を送るような感覚で、送ることができるのでは?
コンビニに持ち込んでの配送は受け付けていませんが、集荷にきてもらうことができます。
もちろん、営業所に持ち込んでもOK。
サイズ | 書類パック B4以内 1kgまで |
60cm以内 2kgまで |
80cm以内 5kgまで |
100cm以内 10kgまで |
120cm以内 15kgまで |
140cm以内 20kgまで |
160cm以内 25kgまで |
料金 | 2,050円 | 4,300円 | 7,200円 | 13,700円 | 22,200円 | 32,350円 | 41,100円 |
オーストラリアの場合、ゾーン3となり、段ボールのサイズ3辺の合計が120cm以内で15Kg以内だと、22,200円。
15Kg以内ということであれば、今回送りたい荷物は余裕でクリア。追加で次女が希望していたサンダル(0.6Kg)も入れることができます。
なんなら、菓子類の追加も……。
段ボールも宅配120サイズでもクリアできるので、ヤマト国際宅急便のほうが手軽に送れそう。
配送も4日~6日ほどで届きそうです。
こうなったら、EMSよりもヤマト国際宅急便のほうが良さげ。
インボイス送付状に必要事項記載して、集荷に来てもらえば手軽だし。
インボイス送付状は営業所に連絡したら、その日のうちに書き損じ分も含め数枚ポストインされていました。
これで決まりだね!
そう思い、最終確認でヤマトで送れないものを確認したところ……
「弊社では、オーストラリアに送る荷物の中に、肉製品、ビーフ、ポーク、チキンエキスが入ったものは一切送れません。」
との回答。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
したがって、カレールー、鶏ガラスープはNG。
送る予定のカップ麺「大砲ラーメン」も材料をみると、豚脂、豚・鶏エキスが入っているのでNGっぽい。
聞くと、やはりダメだと…。
隠しても無駄で、集荷の際は中を開けて確認するので、封はしないようにとの指示。
しっかりチェックされて分別されます。
次女が希望した食品の中に肉類のエキスが入ったものが多く、ほとんど送れない。(送っても分別されてしまう)という……。
そこで、郵便局に問い合わせてみました。
カップ麺を送りたいのですが、肉の粉末が入っていたらダメですか?
すると郵便局担当者から、
「特に厳しく規制はしていません。カップ麺がNGということもありません。」
という回答。( ̄▽ ̄)
当初の予定通り、EMSで送ることにしました。
ただ、荷物については10Kgを超えていたので、少しずつ間引きし、なんとか10Kg以内に収まるように調整。
重量を計るときは体重計を利用しました。
EMS送り状などの書類を作成
2024年3月1日から海外へ荷物を送る場合、物品などは手書きラベルでは送れなくなりました。したがってパソコン、またはスマホでラベル作成をしなければなりません。
ラベル作成は、郵便局の「国際郵便マイページサービス」から会員登録します。
参考国際郵便マイページサービス
住所は英語で書く
外国に向けて送る荷物になるため、氏名や住所など英語(ローマ字)で書くことが基本になります。
日本語での住所で、「福岡県福岡市中央区天神1-1-0」(架空の住所)は、
英語では
「1-1-0 Tenjin Chuo-ku,Fukuoka-shi, Fukuoka-ken 810-0001 Japan」
国際ルールでは、逆から表記することになります。
ちょっとよくわからないという方は、英語住所に変換できるこちらのサイトが便利↓
参考君に届け!|英語住所に変換
電話番号を書くときは、市外局番の0をとり、日本の国別番号「+81」をつけて書きます。
例えば、市外局番092の場合、最初の「0」を「+81」に変えて書きます。
092-711-1111(架空)の場合、+81-92-711-1111というふうに。
ちなみにオーストラリアの国別番号は「+61」
内容品の書き方が重要?
ここで重要なのが内容品の書き方。
内容品の書き方がおおまかだと、税関検査に時間がかかったり、返送されてしまうこともあります。
英語で書かなければなりませんが、より詳しく書いたほうがパスする可能性が高くなります。
例えば、チョコパイを送るときに、食べ物(Food)と書くのはNG。
具体的に「Chocolate pie」または「Chocolate Cake」などと記載します。
また化粧品を送る場合も、「face lotion」だけではなく、「(no alcohol)」と付け加えるとよりベター。
詳しくは郵便局のサイトを参照してみてください。
参考郵便局|内容品の英語訳
国際マイページサービスの登録のしかたや、記載方法については、「オーストラリアにEMSで荷物を送る方法・会員登録から内容品の書き方のコツ」に詳しく書いてますので参考にしてみてください。
集荷もOK
郵便局では集荷もしてもらえます。
10kgの重さの荷物なので、郵便局まで運ぶのは大変なので集荷をお願いしました。
福岡からオーストラリアのクイーンズランド州に送った送料は21,400円でした。(;゚Д゚)高っ…。
集荷後9日でオーストラリアに到着
国際マイページで荷物の状況をメールでお知らせしてもらうようにしたので、都度経過が届きました。
7月19日に集荷依頼し、夕方17時に集荷。翌日受付け。
7月20日に交換局発送(発送国)
7月25日に交換局到着(到着国)
7月29日10:59配達完了。
集荷依頼して9日目に無事、次女の手元に荷物が届きました。
チェックしてもらったところ、送った荷物はすべて届いたようで、ひと安心。
じゃがビー、カップ麺、うまかっちゃん、プチっと鍋、チョコパイ、ブラックサンダーすべてクリア。
当初、コンソメを送ってと言われていましたが、どうやらコンソメはNGっぽい。
ということで、鶏がらスープを送ることにチャレンジ。内容品の英語表記は、chicken stock soupとしました。これも無事届いたよう。
カレールーやカップ麺には肉の粉末エキスが入っているので、もしかしたら税関で抜かれるかと心配していましたが、無事届きました。
まとめ
海外への配送は、簡単だという人もいましたが、かなりハードでした。
それでも事前にリサーチして臨んだお陰で無事に荷物が届いたので、やっぱり下調べは大切。
しかし海外に荷物を送るのって送料が高いですよね~。
最初に次女の希望する荷物を計ったら7kg。送料は17,200円。高っ……と思ったのですが、それからあれも欲しい、これも欲しいとリクエストを受けつつ、最終的には10Kg超え。
リサーチしていくなかでだんだん2万円程度はかかるよね~なんて感覚が麻痺してきました。
海の向こうで頑張っている次女にいろいろ送ってやりたい気持ちはありますが、実際にはそんなに頻繁に送れるものではないですね。
あとどれくらい滞在するつもりなのかわかりませんが、次女には現地のものを調達して過ごしてもらいたいものです。