アパートの騒音対策を考える。快適な暮らしを手に入れよう! | 【暮らしの音】kurashi-*note

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アパートの騒音対策を考える。快適な暮らしを手に入れよう!

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アパートの騒音

音の問題に悩まされていませんか?

私はかつて不動産会社で住宅の賃貸営業をしておりましたが、入居後のトラブルのNo.1は「音の問題」でした。

音の問題は個人差があり、同じ音でもうるさいと感じる人もいれば、何も感じない人もいる。

それゆえに厄介な問題です。

どこで折り合いをつければいいか、その基準や解決方法などみてみましょう。

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騒音問題は個人差があるだけにかなり深刻

アパートの騒音で気になるのはどんな音ですか?

うるさい

テレビや音楽の音

子どもが走り回る音

スリッパの足音

話し声

ドアの開閉

笑い声

叫び声(?)

ペットの鳴き声

洗濯機や掃除機の使用音…などなど数えあげればきりがないですね。

また不思議なもので音というのは、いったん気になるとずっと過敏になってしまい、うるさいと感じるようになってしまいます。

その「不快と感じる音」は、個人差があるということが厄介です。

これはアパートの騒音で悩まされている方の事例です。

Case1:上の階に住んでいる家族の小さい子どもの騒音

子どもが騒ぐ音

毎日子どもがドタドタと走る音が聞こえる。

親のほうは気をつけているようで足音などは特にしないのですが、子どもの足音がうるさい。

一度ばたばたしだすと1時間くらいは続く。

ほどんど毎日なのでうるさくてしょうがない、という苦情。

Case2:ピアノの練習の音がうるさい

ピアノの音

ニュースで騒音問題がこじれ殺人事件まで発展してしまったケースに

ピアノの音がうるさい

というものがありました。

Case3:スリッパの音がうるさい

スリッパの音

普通に歩いていてもスリッパのパタパタという音は案外響きやすいもの。

当の本人は自分が原因だとはまさか思っていないケースが意外と多いのです。

dB(デシベル)について

ではdB(デシベル)で音の基準をみてみましょう。

dBとは 基準の信号と比較してどの程度大きいという表現の仕方でふつう量などの値やゲインなどの数値の比較をするために用います。

何dBがどれくらいの音量かをチェックしてみましょう。

非常にうるさい

飛行機の轟音

  • 120dB…飛行機のエンジンの近く 
  • 110dB…自動車の警笛(前方2m)リベット打ち
  • 100 dB…電車が通るときのガードの下 
  • 90 dB…犬の鳴き声(正面5m)騒々しい工場の中 カラオケ(店内客席中央)
  • 80 dB…地下鉄の車内 電車の車内 ピアノ(正面1m)

うるさい

スピーカーから流れる音

  • 70 dB…ステレオ(正面1m、夜間) 騒々しい事務所の中 騒々しい街頭 
  • 60 dB…静かな乗用車 普通の会話

普通

図書館内の音

  • 50 dB…静かな事務所 クーラー(屋外機、始動時) 
  • 40 dB…市内の深夜 図書館 静かな住宅の昼

静か

森林

  • 30 dB…郊外の深夜 ささやき声 
  • 20 dB…木の葉のふれあう音 置時計の秒針の音(前方1m)

日常生活で「静かだ」と感じるのは45dB以下で、望ましい音のレベルは40-60dBと言われています。

うるさいと感じる音がどのくらいのdB なのか騒音計で測ってみるのもいいですね。

騒音問題、どう対策する?

直接の行動は控える

抗議

Photo Credit: midwest.communications Flickr via Compfight cc

アパートやマンションは隣合った部屋は壁一枚で隔たれている状態なので、ちょっとでも大きな音をたてると隣に響いてしまいます。

お隣に悪意がなくて、普通に生活しているだけなのに響いてしまう音。

一度気になりだすと、耳から離れずつい隣の壁をドンドン叩いて抗議する行動をとってしまう方も。

しかし決して感情的になって隣の壁をドンとたたいたりなど、威勢するのはやめましょう。

更なるトラブルを引き起こす原因となってしまいます。

また直接部屋まで行って抗議するという行為もやめておきましょう

なぜなら顔を覚えられてしまうからです。

アパート、マンションは隣の人がどういう人かわからない、どんな人が住んでいるのかわからないという状態が多いかと思います。

よく素性を知らない人のところへ、のこのこ抗議に行くと、逆にとんでもないトラブルに見舞われる可能性もなきにしもあらず。

顔を覚えられ、逆にいやがらせに遭ったという事例も多く報告されています。

管理会社・大家さんに相談

不動産イメージ

では、どうすればよいのでしょうか?

まずは、管理会社や大家さんに相談してみましょう。

賃貸借契約書には「共同生活の秩序を著しく乱すもの、また、近隣に著しく迷惑をかけるものと認められた場合」は解除の事項に当たるとちゃんと明記しているものや、

中には解除要因として具体的に「大音量でテレビ、ステレオ等の操作、ピアノ等の演奏を行うこと」を特約に盛り込んでいる契約書もあります。

ここは管理会社に任せ、第三者に対応してもらうのが安全策です。

しかしそれで解決するとは限りません。

なぜなら先にも述べたように音の問題は個人差があるからです。

自分も加害者にならないために

自分自身は騒音に気をつけていても、もしかしたら下の階の住人や隣の住人はうるさいと思っているかもしれません。

音の感じ方は人それぞれなので困ったものですね。

そこで、騒音を感じさせない対策を紹介いたします。

対策1:壁際に本棚や家具を配置する

本を壁一面に敷き詰めた部屋

硬く重たいものは音を遮る効果があるので、家具やぎっしり詰まった本棚は意外と効果があります。

対策2:部屋のレイアウトを考える

テレビのレイアウト

テレビなど音の発生源となるものについては壁に寄せて配置するのではなく、できるだけ部屋の中央部に向けて配置しましょう。

ベッドの位置も壁に手足がぶつからないように端によせて配置せず、隙間をあけて設置しましょう。

対策3:窓や扉の対策

防音カーテンや防音テープを活用し、音の軽減を図るようにしましょう。

ドアにはドアクローザーを取り付け「バタン」と音がならないようゆっくり閉まるようにする工夫が必要ですね。

対策4:床の振動

床を歩く音

そのままのフローリングだと足音などの生活音が階下に響いてしまうこともあります。

コルクマットなどを活用し、防振を工夫しましょう。

コルクマットは防音効果が高く手入れも楽です。

汚れたところだけ取り替えればいいので使い勝手もGood。また赤ちゃんが転んでも怪我をしにくい安心な低ホルムアルデヒド素材で安心です。

もしかしたらあなたも加害者?

生活騒音の中で、加害者自身が加害者と思っていないケースもあります。

普通に歩いているスリッパの音や、ドアを開け閉めする音…、悪気があるわけではないので注意されると、「なんで~?」ということになってしまいますよね。

つまり、あなたにも起こりうることなのです。

ある日突然、管理会社から

「もう少し静かにしてくれませんか…」

という手紙や電話を受けたなんでいうのはざらにあること。

これは人のせいではなく、そういった構造の物件のせいです。「木造」や「軽量鉄骨」は必然的に騒音を招きやすい造りなのです

ここを踏まえておくと、対処のしかたも、気持ちも変わってきます。

コミュニケーションが大切

例外的にいやがらせとして騒音を出す人もいましたが、それは特殊なケースとして

一般的には悪意があってではなく、気づいてないことのほうが多い気がします。

そのような相手にいきなり怒鳴りこんだら、こじれるのは一目瞭然ですよね。

日ごろから隣接する住人の方とは交流をもつように心がけましょう。

Note

どうしても我慢できない、管理会社の充分な対応が期待できないなど、イライラして毎日を過ごすよりも、もっとよい部屋に移るというのも選択肢の一つです。

物件の下見をするときは、壁を軽く叩いてみて壁の厚さや音のチェックを必ずするようにしましょう。

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