読み聞かせ……
子どもの読み聞かせ、大切なこととわかっているけれど、
つい億劫なときもありますよね?
まだ終わらせないといけない家事が残っていたり、
自分自身のコンディションも万全でないときだってあります。
でも無理に頑張る必要はありません。
ちょっとしたコツと、年齢別で絵本選びに悩んだら参考にしてみて!
Contents
読み聞かせはやらないよりやったがいい
我が家の子どもたちは、すでに成長しており、
絵本の読み聞かせをする時期ではないのですが、
先日断捨離をしていたら、本棚から数冊の絵本が見つかりました。
子どもたちとその本を手に取り、
なつかしいね~なんて話していたら、当時の記憶がよみがえりました。
寝かしつけながら、読んであげた絵本。
なんども、なんども、くりかえし読んで、ボロボロになった絵本。
そんな絵本たち。
なんだか愛おしい……。
そう、ここまで読むと、
しっかり読み聞かせをしてあげて、
いいお母さん。
さぞかし子どもも国語力がついたことだろう…と思われそうですが、
現実、
無理でした。
(ごめんなさい!)
読み聞かせをしているうちに睡魔に襲われ、
自分の読む声が子守唄のごとく聞こえ、
子どもよりさきに爆睡……。
そんなことがなんどあっただろうか…
終いには子どもが私に読み聞かせをしてくれる…という始末。
読み聞かせの重要性はなんとなく理解していた私。
ここは、手を抜かず
やらなくては……
で、読み聞かせの必要性とは
- 親子間のコミュニケーションがとれる
- 文字が読めなくても、絵本の絵をみることで子どもの感性が養われる
- 世界観が広がり、好奇心が豊かになる
- お話の場面を想像することにより、感性が豊かになり、想像力が養われる
- 言葉を覚え、語彙力がつく
ざっと、これだけの効果があります。
実際わが家でも、長男、長女までは気合をいれて読み聞かせをしてあげましたが、
次女については、ちょっとさぼり気味…。
お陰で彼女の語彙力は、家族中が唖然とするほど言葉のボキャブラリーが少ないし、言葉を知らない。
長女が次女の受験勉強につき合って教えてあげるのですが、ひとつひとつ「どういう意味~?」と聞くので、相当疲れるようです。
やはり小さいころからの訓育は大切です。
読み聞かせをスムーズに行うズルいコツ
長女のお友だちに言葉遣いのとてもいい子がおりまして…
その子のママとお友だちになったのですが、そのママはとても熱心に子どもと向き合っていました。
子どもの授業参観はもちろん、行事ごとにもしっかり出席し、塾の送迎、そして小学校の読書ボランティアまでこなし、あっぱれ!のひと言。
それでいて教育ママでもなく、子どものことであれやこれや悩んでいるフツーのお母さん。
あるとき、雑談で
「○○ちゃん、とても言葉遣いがていねいできれいだけど、塾とかなんかやっていたの?」と尋ねると、
特に何もしていないとのこと。
しいて言うなら
読み聞かせはやっていたかな……
でも、正直、毎日ってわけじゃないよ。
忙しかったり、きつかったりするときだってあるわけだし…
そんなときは旦那にバトンタッチしちゃう!
えっ…旦那さん?
父親って意外と子どもとのコミュニケーションって疎遠になりがちなのよね~。
でもわが家ではうまく旦那を丸め込んで、絵本を読ませてみたら、
子どもが膝にすわって真剣に聞きだしたものだから
旦那もすっかりいい気分になって
それからちょくちょくやってくれるようになったのよ・・・・
家事を手伝ってと言われるのはハードルが高いようだけど、
読み聞かせなら、それほど苦にならないみたいで
むしろ楽しめたみたいよ…。
その結果、
私の長女の友人でもある彼女の娘さんは難関高校にみごと合格。
それが読み聞かせに直結しているかといえば、一概には言えないのでしょうが、なにより家庭内の親子間のコミュニケーションや、学習する習慣作り、そんなコツコツした積み重ねがあるのではないでしょうか。
やっぱり
読み聞かせは大切……なのかな。
でも、毎日のことだし、どんな本を読んでいいか正直わからない…
そうなんです。
私もそうでした。何が子どもにとっていい本なのか、絵本選びが意外と難しい…。
年齢別絵本選び
読み聞かせをする絵本選び。
悩んだときは、教育者や先輩ママのおすすめ絵本をチェックしてみましょう。
年代別に変わってくるので、ざっとご紹介しておきます。
0~1歳向けの絵本
このころの赤ちゃんは当然、言葉がわかりません。
読み聞かせでは、赤ちゃんに言葉を聞かせてあげるということと、何よりお母さんの声を聞くだけで赤ちゃんが安心するという効果があります。
わからないだろうな…ということより、お母さんの言葉を聞かせてあげるということが大切。
実は赤ちゃんだけでなく、お母さんのほうもゆったりとした心の余裕が生まれてくるのです。
いない いない ばあ
あまりにも有名なロングセラー、「いないいないばあ」は、私も読ませていました。
「いない いない ばあ にゃあにゃが ほらほら いない いない……」と赤ちゃんに優しく読んであげて。
がたん ごとん がたん ごとん
男の子だけでなく、女の子も楽しめる絵本。「がたん ごとん がたん ごとん」
「のせてくださーい」
フレーズの繰り返しが赤ちゃんを安心させるのです。
かお かお どんな かお
ページをめくるたび、いろんな顔がでてきます。あはっ。
おつきさまこんばんは
おつきさまがときどき雲に隠れながら、少しずつ現れて、まっすぐに赤ちゃんに笑顔を向けてくれます。
どうぶつのおかあさん
本物そっくりに描かれたイラストはお子さんの感性を養ってくれます。
1~2歳向けの絵本
いろんなものに興味が出だす時期。もしかしたら、絵本をじっくり聞かず、読んでいる途中で次のページをめくることもあるでしょう。
そんなときは子どものペースに合わせて、無理に読み聞かせする必要はありません。
絵本の絵や、お母さんが読む言葉が楽しい時期でもあるので、まずはその体験をさせてあげることが大切です。
きんぎょが にげた
五味太郎さんのイラストは惹きつけるものがありますね。逃げた金魚を我が子が指さしたときは、思わずこの子天才かも…と思ってしまう、親バカぶり発揮。赤ちゃん版ウォーリーを探せ!が楽しめる絵本です。
ぞうくんの さんぽ
ぞうくんがみんなを背中にのせてお散歩します。池の中に「ドッポーン」と落ちてしまうのです。でもみんなほのぼの…。
ねないこだれだ
あれ?まだ寝ていない子がいますよ。おばけになってとんでいけ!
おばけがなかなか寝ない子をおばけの世界へ連れていってしまうのですが、これ、脅して子どもを寝かしつける本ではありません。子どもたちもおばけの世界へ引き込まれてしまいます。
しろくまちゃんのほっとけーき
こぐまちゃんシリーズも絵本の定番ですね。40年以上も前に描かれたロングセラーです。
いやだいやだ
かわいいけど魔の2歳児と言われるほど、いやいやが激しくなる時期になってきます。そんなときルルちゃんといっしょに「いやだいやだ」と読んでみましょう。
2~3歳向けの絵本
少しずつ物語がわかるようになる時期。「もう一回!」となんどもおねだりしてくる時期でもあります。
この時期は繰り返しにつきあってあげましょう。何度も繰り返すことでお話のストーリーがわかるようになります。
まっくろネリノ
きれいな色の兄弟のなかで、ネリノだけまっくろ。そのことで兄弟たちから馬鹿にされる毎日。どうしてぼくだけまっくろなの?
そんなネリノにある事件が…。欠点と思っていたことが利点になったというお話。
パパ、お月さまとって!
主人公のモニカはお月さまを見ていてお月さまと遊びたくなりました。でも、お月さまには届きません。「パパ、お月さまとって!」
パパは長い長いはしごを持ってきて高い山にはしごをたててお月さまのところまで登っていきます。
「はらぺこあおむし」で有名なエリック・カールのコラージュです。
ぐりとぐら
お料理することと、食べることが好きなぐりとぐら。森で大きな卵を見つけました。
でも卵が大きすぎて運べません。そこでフライパンをもってきて、その場で料理することにしました。ぐりとぐらが作ったカステラの甘い匂いにつられて、森じゅうの動物たちが集まってきます。
ぐりとぐらのシリーズ、この絵本で登場しました。
おまえ うまそうだな
アンキロサウルスのあかちゃんのまえに、ティラノサウルスがあらわれて、「ガオー! おまえうまそうだな」とちかづいていくと …。
美味しそうなアンキロサウルスに、よだれを垂らすティラノサウルス。ところが、「おとうさーん!」とティラノサウルスにしがみついたアンキロサウルスの赤ちゃん。
肉食のティラノサウルスと草食のアンキロサウルスとの愉快な父子生活がはじまります。
リサとガスパールのであい
リサとガスパール、そしてその家族は、「ウサギでもイヌでもない未知の生物」。そしてリサカズ家族以外は普通の人間たち。リサたちはその中に混じって普通に生活しているのですが、誰も違和感を感じていません。
ゲオルグ・ハレンスレーベンさんが描く独特なタッチのイラストが印象的な絵本は、フランスらしいユーモアたっぷりのシリーズ。
3~5歳向け絵本
だんだんとストーリーがわかるようになってくる時期。いろんなものに興味を示す時期でもあるので、どんどん読んであげるといいでしょう。
読む絵本も幅広くなってきます。〇歳向けというものに捉われず、赤ちゃんが読む絵本から少し難しいと思う本まで読みたいと思った本を読ませてあげましょう。
新たな発見や、ストーリーの再認識が深まります。
ぐるんぱのようちえん
ひとりぼっちの大きなぞうのぐるんぱ。いろんな仕事場で一生懸命はたらくけれど、つくるものが大きすぎて失敗ばかり。
そんなとき子どもがたくさんいるお母さんに出会います。
どうぞのいす
ろばさんがいすに置いたどんぐりは、寝ている間に、はちみつになって、パンになって、くりになって…。なんでこんなことになったのでしょう?それはどうぞのいすだからです。
はじめてのおつかい
5歳のみいちゃんは、ある日ママからはじめてのおつかいを頼まれます。牛乳を頼まれたみいちゃんは百円玉2つをにぎりしめて、どきどきしながらおつかいに行くのですが…。
途中の坂みちでころんでしまい、百円玉が転がっていったり、
お店では「ぎゅうにゅうください!」と叫んでいるけど気づいてもらえなかったり…。
やっとの思いで牛乳を買うことができたみいちゃん。帰り道、坂の下でママが赤ちゃんを抱っこして、みいちゃんを待っていました。ママの顔をみたとたん、ずっと我慢していた涙がぽろりとこぼれます。
かいじゅうたちのいるところ
ある晩、いたずら好きのマックスは狼のぬいぐるみを着て大あばれ。お母さんから寝室に放り込まれまれてしまいます。すると寝室にどんどん木が生えてきてあたりはすっかり森。そこから波が打ち寄せ船がきました。その船に乗り込み、航海に出たマックス。
着いたところは、「かいじゅうたちのいるところ」。
すごい声でほえたり、歯をガチガチ鳴らしたり、目玉をぎょろぎょろさせ爪をむき出してマックスを威嚇します。それでもマックスはひるまず、
ついにはかいじゅうならしの魔法を使ってかいじゅうたちの王様になってしまいました。
怖そうにみえるかいじゅうたちは意外とユーモラス。マックスの奇想天外な冒険のお話です。
にじいろのさかな
ぼくはこんなにきれいなのに、どうしてだれからも、好きになってもらえないんだ?
虹色のうろこをもつ世界一美しいさかな「にじうお」は、プライドが高く、いつもひとりぼっち。
でもタコのアドバイスで、そのきれいなうろこをみんなに1枚ずつ分け与えることによって、仲間ができ、幸せな暮らしが始まります。
絵本のチョイスに悩んだら…
読ませたい絵本はいくつ見つかりましたか?
図書館で借りてきたり、買った本をなんども、なんども読んであげましょう。
絵本を読むことが好きになったら、
もっと
おこさんの想像力や、感性を豊かにするために
いろんな国の絵本を手にとり、読んでみるのもいいですね。
きれいな色彩をみたり、物語の内容を考えることによって、
お子さんの世界観がぐっと広がります。
海外の絵本を取り扱っているワールドライブラリーパーソナルの絵本は、
お子さんの好奇心を掻き立て、感性を育みます。
グローバル社会となった今、
いろんな国の文化に小さいころから触れておくのは、
お子さんのキャパシティを無限に広げてくれることでしょう。
月額1,000円(税別)で、毎月世界の絵本をご家庭にお届けします。
Note
読み聞かせの必要性をあらゆる教育者や、先輩ママが唱えています。
誰もが必要だとわかっているけれど、現実問題、日々の雑事に追われて、なかなかできない…ということもあるかと思います。
そんなときは、ふっとひと呼吸。読み聞かせをしてあげながら、自分もゆったりとリラックスした気持ちになれるかもしれません。
また、上手にパートナーに協力してもらうことによって、家族間のコミュニケーションも円滑にいくことだってあるかもしれません。
先輩ママから言わせてもらうと、
過ぎ去ってみればあっという間の育児。
思い出して懐かしいと思うときには、もうあの頃の体験をすることができません。
子どもと過ごせる今を、楽しみながら培っていく。それが先々の言葉ではいい表せない無二の関係を築いていける礎(いしずえ)となることでしょう。