うっとおしい梅雨の時期、一番の困りごとといえばお洗濯。
雨が続くと外では干せず部屋干しになりますが、いつまで経っても乾かないばかりか洗濯ものの半乾きのイヤな臭いが部屋中に立ち込め気分も憂うつ。
我が家は浴室乾燥機を備えたので、雨が降っても、花粉が多い時期でも快適です。
設置して7年経ちますが、快適に使えています。
家を建てて初めから浴室乾燥機を設置していたわけではなく、7年経過してそろそろガス給湯器も取り替え時期かな~というタイミングで設置しました。
そのときリサーチした内容と、使い勝手など、これから設置を考えている方の参考になればと書かせていただきました。
ガスにするか、電気にするかの選択肢
浴室乾燥機を設置するにあたり、まず皆さんが悩まれるひとつにガスにするか、電気にするかの選択だと思います。
なかにはオール電化の家もあり、その場合はもちろん電気一択となるのでしょうが、我が家の場合、家を建てるときにオール電化にはせず、あえてガスにこだわりました。
結婚して住んだマンションには各部屋にガス栓が引き込まれていました。
試しにガスヒーターを購入し、使ってみたところこれがなんとも優れもの。
スイッチ入れてわずか5秒で暖かくなり、足元からの暖が心地いい。エアコンの暖房のように熱気が上に来ず、快適にすごせます。
また石油ストーブのように灯油を買いに行く手間もなく、スイッチひとつでいつでも使用できる快適さ。冬場の暖はガスストーブなしでは考えられないくらい、もう手放せなくなりました。
そんなことから新居を建てるときも、ランニングコスト面からオール電化を薦められましたが、あえてガスにこだわりました。
なので浴室乾燥機を設置するときも、電気という選択肢はなくガス。
それに、ガスにこだわるもう一つの理由。
コインランドリーを使用したことはありますか?
コインランドリーの乾燥機はすべてガスです。
電気よりもハイパワーでコストパフォーマンスもよく、30分あれば乾くので回転もいいということが導入されている理由です。
以前、洗濯機にちょっとした乾燥機付きのものを使っていましたが、(当時のもので現在のドラム式ではありません。)4~5時間かけてもしっとりして乾いておらず、電気代だけかかるという経験があったため、電気は却下。
電気派の方、ごめんなさい。
(現在のドラム式の乾燥洗濯機はそんなことはないと思います。友人が使っていますが快適と言っておりますのでちゃんと乾いているのだと思います。)
ガスヒーターやコインランドリーでの使用でガスの威力は実感しており、ガスならすぐ乾くという確信はあったので迷わずガスに。
ランニングコスト
東京ガスの調べによると、
衣類乾燥では、ガス温水式では約68分で乾燥し、コストは約61円(税込)
(衣類:試験布2㎏、脱水率:70%の場合)
電気式だと約148分で乾燥し、コストは約78円。
これだけ見るとやはりガスに軍配が上がります。
本当に乾くかどうか我が家の場合
コスト面ではいいのはわかりましたが、果たしてちゃんと乾くのか、そこのところは気になりますよね。
実際、我が家で使用し続けていますが、結論から言えば、乾きます。
しかし、コインランドリーのドラム式の乾燥機のように30分というわけにはいかず、4時間程度は乾燥させている状態です。
標準的な4人家族の洗濯ものの量であれば、おそらくもっと時短で乾くのでしょうが、我が家は7人家族のため洗濯ものの量も半端ないです。
ちなみに洗濯機は10kgのものを使用しており、毎日満杯高水位で回している状況です。
そんな状態なので、浴室にかけたポール2本にぎゅうぎゅうにして干しているので、厚物などは脇の部分が湿っていたりします。
干すときは間隔を開けて干したほうがいいのでしょう。
この間、乾燥機を6時間以上稼働させているのにまったく乾かないということがありました。業者に連絡すると、フィルターを掃除しているか聞かれました。
購入時に説明を聞き逃しており、まったく掃除したことがありませんでした。
フィルターをみてみると、びっしりと埃の束が…。
フィルター掃除をするときちんと稼働してくれたという一件がありました(笑)
※2021年2月追記
10年くらい使用すると、だんだん老朽化してきて乾く時間が6時間くらいかかるようになってきました。相変わらずぎゅうぎゅう状態に入れての場合です。
そろそろ買い替え、または乾太くんにしようかな…ともっか検討中。
浴室乾燥機のデメリット
浴室乾燥機を稼働させているときは、当然ながら浴室が使えません。
大雨でびしょ濡れになって帰ってきた家族が、即シャワーを浴びれないというのはちょっと不便。
この間、浴室乾燥機をかけている最中、浴室でこそこそとシャワーを浴びている娘を発見。
「洗濯ものにかからないように浴びたから大丈夫」と開き直っておりました。
浴室乾燥機のメリット
浴室乾燥機は何と言っても洗濯ものがその日のうちに乾いてくれるということ。梅雨や雨続きの日にはとても重宝します。
我が家には高齢者がいるのでヒートショックに気をつけなければなりませんが、浴室乾燥機を使用したあとの浴室は暖気がこもっているのでほんわり暖かく快適です。
設置費用
浴室乾燥機は便利で、ぜひとも取り付けたいものですが、設置費用が問題です。
我が家はエコウィルを導入し、当時補助金が出ていたためいくらか安くなりましたが、
それでも90万円ほどかかりました。
また浴室乾燥機が21万。
その他配管や工事費、ついでに浴室テレビも小さいものからワイドなものに変えたので(これ余分…)エコウィルと合わせて130万円ほどでした。
浴室乾燥機だけなら21万円で済みますが、今後の使用を考えるとガス代が安くなるエコウィルにしないとランニングコストが高くなります。
エコウィルを導入することによってのメリットはかなりガス代をおさえることができること。
並行して使用することで恩恵があります。
我が家の失敗談
折角ならこの機会にミストサウナもついたものがいいと、サウナ機能付きのものにしました。
水滴が霧状のミストになって天井から噴射してくるので、一般的なサウナのような息苦しさはなく、心地いいです。
マイクロミストにすれば、本を読むこともできます。
夏場の暑いときは、涼風モードにすると心地よい冷風が吹いてくれます。
最初のうちは物珍しさも手伝ってひんぱんに使っていました。
しかし
あれば便利ですが、コスト面を考えたとき必ずしも必要ではなかったなと思っております。
せっかくあるし、たまには使おうかな…という程度。最近では我が家にミストサウナがあることすら忘れているくらい使用していません。
浴室内防水テレビもしかり…。
家族が多いためゆっくりテレビを観て入浴されたのでは、最後に入る人(つまり私)が深夜になってしまうわけで、これも必要でなかったかも。
最近はiPhoneも防水タイプになっているし、YouTubeをみることが多くなってきたので、浴室テレビは全く必要なし。
そうすると初期費用はもっと抑えられたはず。(反省…、反省)
気になるランニングコスト
我が家は7人の大家族で一般的な家庭と比べ光熱費の使用が多いため、データは恐らく参考にならないと思いますが参考までに。
使用量の推移や、それに対してのガス代は比較の対象になるかと思うので数字を記してみました。
- 2016年(昨年)の年間ガス代1849㎥…176,379円、ガス代の平均154㎥…15,804円/月。
- 2015年:年間ガス代1715㎥…212,662円、ガス代の平均143㎥…19,373円/月
- 2014年:年間ガス代1602㎥…204,169円、ガス代の平均134㎥…17,834円/月
- 2013年:年間ガス代1702㎥…196,125円、ガス代の平均142㎥…16,344円/月
と、だいたい17000円/月といったところでしょうか…。
実は電気代のほうの請求のほうが高い状況です。
エアコンをつけるシーズンは、1ヶ月の電気代は最高4.2万円、平均2万円程度かかっています。
エコウィルを導入してどれだけ安くなったかの比較してみました。
設置した当初なのでデータは古いですが、参考になると思います。
- 2009年エコウィルを導入していないときの年間ガス代…936㎥…180,057円(15,004円/月)
- 2010年6月に設置。
- 2010年の年間ガス代…1170㎥…176,894円(14,741円/月)
- 2011年年間ガス代…1620㎥…166,668円(13,889円/月)
- 2012年年間ガス代…1701㎥…189,338円(15,778円/月)
これを見るとガスの使用量は浴室乾燥機を設置したことにより増えていますが、ガス代については安くなっています。
エコウィルを設置していない2009年のガス代とエコウィル導入後の2012年とでは使用量は倍近く使っていますが料金はほぼ同じです。
これはエコウィルを導入したことによって、家庭用コージェネレーションシステム契約(マイホーム発電メリット)となり、一般料金に比べ単価が安く設定されたからです。
※福岡市在住なので西部ガスで契約しています。
設置コストはかかったけれど、結果ガスにしてよかったと思っています。
※2021年2月追記
現在エコウェルは製造販売停止になっています。今後買い替えるならエコジョーズ、エネファームになり検討が必要です。
関連記事エコウィル26Eエラー表示・10年使用してガス代はお得だったのか検証してみた結果…
Note
今回は我が家の設置から現在までのガス代のデータを公表してのご紹介でした。
もし仮にオール電化にしていたらどれだけ違うかというシュミレーションは出せませんが、データから言えるのはエコウィルを導入にしたことによってランニングコストは確実に安くなっているということ。
ただこの安くなった分が設置費用をペイできるまでどれほどかかるかは試算していません。
しかし通常のガス給湯器を設置した場合だと使用量の単価は安くなりません。エコウィルを導入したことによりガス代の単価が安くなっています。
エコウィルを導入+浴室乾燥機の設置により、洗濯もののストレスから解放され、洗濯ものもふっくらカラリと乾いてくれるので、結果設置してよかったと確信しております。
これから検討している方の参考になれば幸いです。