つるんとしたキレイなゆで卵のような肌は女性の憧れですよね。
しかし加齢や乾燥などで肌の毛穴が開いてしまったらとてもショック。
でも大丈夫。
正しいケアを続けていけば、毛穴を目立たせない肌に改善していきます。肌が健康になれば、気分も楽しくなるもの…。
毛穴を引き締める!その対処法をご紹介します。
Contents
毛穴が開く原因を知り対策をしよう
1.毛穴は老廃物の出口 – 角栓のつまり
毛穴の開きの一番の原因は、
皮脂腺から出る皮脂やメイクが詰まって角栓となり、それらが毛穴の中で酸化し、表皮の新陳代謝が乱れ、ついては健康な角層の成長が阻害され、新しい細胞が生まれないことにあります。
またその他の原因として体全体の抗酸化力が下がっていることや老化も考えられます。
生活習慣によっても毛穴が目立つことがあります。
不規則な生活、喫煙、極端なダイエットを続けることでホルモンバランスが崩れてしまい、毛穴の開きにつながることも。
2.角質層の潤い不足 – たるみ
皮膚は大きく分けて表皮と真皮の2つに分けられます。
表皮の一番外側にあるのが、角質層と呼ばれ、直接触れることができる部分です。
その角質層には、本来『バリア機能』というものが備わっていて、肌を守ったり、水分を蓄えたりしています。
キメが整って毛穴もほとんど目立たない肌というのは、角質層が健康でうるおいがたっぷりある状態です。
ところがこの角質層のバリアが何らかの原因で崩壊し、セラミドなどの保湿成分が不足してしまうと、乾燥が進み、カサカサしたり、ゴワついた感じとなり、肌のキメも粗くなっていきます。
一方、肌の奥にある真皮は肌の弾力を担うコラーゲンやエラスチン、そして真皮の水分を保持するヒアルロン酸で構成されています。
ヒアルロン酸はコラーゲンやエラスチンの隙間を埋めるように敷き詰められて、肌のハリや潤いを保っています。
しかし加齢や紫外線などの影響により、コラーゲンが減少したり変性してしまうと、肌がたるみます。
このたるみにより、肌表面の毛穴が目立ってきたり開いてしまうのです。
3.乾燥による油分過剰分泌
肌の表面が乾燥すると、肌のキメが粗くなり毛穴の開きが目立ってくるようになります。
また肌自身が乾燥から身を守ろうとして皮脂の分泌を促進させます。
それによって必要以上の皮脂量が分泌され、毛穴が詰まりやすくなるという悪循環も起きてしまいます。
4.ターンオーバーがうまくできていない
正常であれば28日周期といわれるターンオーバーですが、年齢を重ねるにつれて、その周期に遅れがあらわれてきます。
また睡眠不足やストレス、紫外線なども、ターンオーバーの遅れを引き起こす原因になります。
ターンオーバーの周期が乱れると、自然に剥がれ落ちるはずの角質細胞がいつまでもはがれずに肌の表面にたまり、角質層が厚くなってしまいます。
それによって毛穴がふさがれてしまい、古い角質や皮脂が外に出られずににつまってしまいます。
ターンオーバーを正常な状態に戻すには、食生活や睡眠時間を見直してみましょう。
古い角質がお肌に残ってしまい、肌表面が硬く厚くなっていると感じたらピーリングを行うのもオススメです。
日々のケアや生活習慣をちょっと意識するだけで、凹凸の少ないなめらかな肌に近づけるはずです。
NG なこと
1.洗顔のし過ぎと熱いお湯で洗う
熱いお湯で顔を洗うのはNGです。
ちょっとイメージすればお分かりかと思いますが、食器など熱いお湯で洗ったあとはさっと乾いていませんか?
それと同じように肌も急激に水分を失い乾燥するのです。
くれぐれも熱いお湯で洗顔するのはやめましょう。
洗顔のしすぎもNGです。
やりすぎは大切な油分をとってしまいます。
肌に付着した汚れをとるのであれば、水で洗うだけで充分です。
過剰に洗顔料などを使ってゴシゴシと洗うのは、かえって肌に負担をかけることになります。
特に朝起きての洗顔は、外出して外の外気に触れ肌が汚れているわけではないので、洗顔料は使う必要はなく水だけで十分です。
2.ピーリングなど角質ケアのし過ぎ
毛穴のざらつきが気になるときはピーリングがオススメです。
市販のピーリング剤で行うのも良いですが、きめ細かい上白糖やキビ砂糖とスキンケア用のオイルを混ぜて優しくマッサージする方法もオススメです。
しかし何事もやりすぎは禁物です。
肌にいいとされるピーリングもやりすぎると却って肌に負担をかけてしまうことになります。
ピーリングの目安は週に1回まで。
ケア後はシートマスクでうるおいを補い、美容液でうるおい成分を導入してから乳液、クリームの順で保湿しましょう。
3.あぶらとり紙を頻繁に使う
肌のべたつきや、テカリが気になるからといって、あぶらとり紙を頻繁に使用すると必要な油分まで取り去ってしまいます。
もし気になった場合は、あぶらとり紙ではなくティッシュで軽く抑えるだけで十分です。
4.スキンケア不足
洗顔後は速やかに保湿ケアを行いましょう。
肌は水分の付着した部分から潤いを逃しはじめ急速に乾燥がはじまります。
洗顔後の肌をそのままにしておくのはNGです。
保湿ケアのポイントは「化粧水、美容液、乳液、クリーム」の順を守ること。
どれか1つでの単独ケアでは十分な保湿効果は見込まれません。
それぞれの化粧品の役割があるので、トータルで考えて保湿をするようにしましょう。
さあ、引き締めよう
1.正しい洗顔
まず基本に立ち返るなら、毎日の洗顔こそが毛穴の開きを改善する最も重要なポイントです。
正しい洗顔とは、
まずぬるま湯で余分な皮脂を落とします。
毛穴が気になる箇所は、指をクルクル、内側から外側にやさしく回して洗いましょう。
そのときに熱すぎるお湯で顔を洗ってはいけません。必要な油分まで流れてしまいます。
そのあと冷水で洗顔します。
冷水で洗顔することによって、ぬるま湯でゆるんだ毛穴の開きを引き締める効果があります。
ただしこれも加減が大事。
引き締めたいからといって氷など肌に当ててはいけません。肌に負担がかかります。
まとめると、熱すぎるお湯はNG、冷たすぎる冷水もNG。
適度な冷水で毛穴の開きを閉じ、そのあとにしっかりと保湿のケアをするということが基本です。
洗う回数は1日2回で十分です。
洗顔料はシンプルな洗顔せっけんをつかい、皮脂をきちんと洗い流しましょう。
2.保湿をしっかり、つけ過ぎは注意
お手入れ不足による肌の乾燥で、毛穴の開きが目立ってしまう場合があります。
紫外線は肌には大敵です。
日に焼けることで乾燥が進んでしまいます。冬でも紫外線対策はするようにしましょう。
また保湿しようと必要以上に保湿力の高い化粧水をコットンパックするのは逆効果。
かえって乾燥を進めてしまいます。
過剰につけすぎるのも、肌に負担がかかるのでやめましょう。
お風呂上りは肌が乾燥するのが早いので、
お風呂上り10分以内にケアするようにしましょう。
3.皮脂の調整
顔の皮脂が多くなってくると自然に毛穴が開いてきます。
毛穴が開けば、そこに皮脂が詰まって酸化し、黒ずみの原因となってしまいます。
しかし気になるからといって、頻繁に顔の皮脂をとるケアをすると、顔の油分を取りすぎてしまい、肌のほうは乾燥していると察知し潤そうとします。それが更に皮脂の分泌を促すことになり悪循環となってしまいます。
そこで重要となってくるのが保湿です。
肌がきちんと潤った状態であれば、皮脂が過剰に分泌されることはあまりありません。
特に自分の肌がオイリーだと感じる方は、油をとることを考えるのではなく、保湿するケアに変えてみることが大切です。それによって症状が改善される場合があります。
4.ビタミンCを摂る
毛穴の開きに活躍してくれるのは、美肌成分として有名なビタミンC。
お肌がぷるぷるになるということで一番に思い浮かぶのはコラーゲンだと思いますが、ビタミンCはこのコラーゲンを体内で生成するのには必要なものなのです。
ビタミンCと鉄分などでコラーゲンが生成されるので、上手にビタミンCを摂取すれば、お肌はふっくらとなり、毛穴の開きも目立たないようになります。
また毛穴の開きだけではなく、黒ずみにも効果があります。
5.運動と入浴で血行をよくする
お風呂に長く浸かり汗をかくことによって、「脂肪燃焼」などのダイエット効果が期待でき、汗が吹き出ることで「毛穴の汚れ」がキレイになるといったイメージがあるのではないでしょうか?
「脂肪燃焼」については、他力本願はありません。
お風呂で汗をかくというのは代謝があがっているように思いますが、外部から温めても代謝にはつながりません。
代謝をよくするためには、自らが運動するなりして、体温を上げ血液の循環を良くしなければなりません。
また汗をかくことによって毛穴の汚れがふやけて汗と一緒に排出されたように思いますが、汗がでるところは、「汗腺」であって、毛穴のある皮脂腺とは全く関係がありません。
そして長湯することによって、美肌に大切な成分のセラミドがお風呂に溶け出していってしまうのが、もっとも恐ろしいことなのです。
しっかりと運動をし、入浴は38~39度の熱すぎずぬるすぎない温度で、10分から長くても20分程度、肩までしっかり浸かりましょう。
リラックスすることが、毛穴にとっても一番効果があります。
食事の面から見直す
1.純米酒が効く
日本酒には美肌効果があるとされる成分が数多く含まれています。
たとえばポリフェノールの一種のフェルラ酸は、強い抗酸化作用を持っており肌の老化などに効果的です。
これはしわやたるみなどに効き若々しい肌に保ってくれる働きがあります。
また米ぬかには保湿や美白効果もありますので毛穴の開きや黒ずみ共に有効です。
日本酒をつかった化粧水をつかうと、赤ちゃんみたいなぷるぷるのお肌になります。
毛穴の引き締め効果にアルコールがいいとされているのも、日本酒がオススメな理由のひとつ。
ただしアルコールは体質に合う合わないがあるので、自分の体質に合わせてセレクトしましょう。
2.ビタミンC
強い抗酸化作用があり、お肌のコラーゲンやセラミドの生成を助けるビタミンCはアンチエイジングのビタミンです。
いくら化粧品でケアしても、ビタミンCが欠乏すると体内に吸収されにくいといわれています。
赤・黄ピーマン、パセリ、レモン、いちごやみかん、りんごなど季節の果物にたっぷり含まれているので、日々の食生活に取り入れていきましょう。食事と一緒にとることで効率よく吸収されます。
お肌のハリ回復にも効果が高いので、たるみ毛穴の改善効果も期待できます。
ただせっかくビタミンCを意識して摂取しても、喫煙をすると体内のビタミンCが破壊されてしまいます。
毛穴が目立っている方の多くは喫煙者が多いのが現実です。
毛穴の開きを改善してお肌をきれいにするためにも、喫煙しているなら今すぐ禁煙しましょう。
3.ビタミンB2
ビタミンB2は、皮脂の分泌をコントロールする効果のある栄養素です。
豚・牛のレバー、魚卵、アーモンド、うなぎ、納豆、まいたけに豊富に含まれています。
ただしビタミンB1、B2が豊富に含まれているからといって、カロリーオーバーになると逆効果。
ゆでたり、煮たりすることで、カロリーを抑える調理法で油分控えめを心掛けましょう。
4.ビタミンB6
ビタミンB6の毛穴開き予防効果としては、肌荒れの緩和・発育促進などがあります。
女性には必須のビタミンで、月経前の頭痛・倦怠感、つわりを軽減する効果があると言われています。
食物では、にんにく、魚類、鶏ひき肉、ごま、さつまいもなどに多く含まれています。
5.ビタミンA
粘膜の再生や、健康な皮膚を作るのに欠かせないビタミンAは、毛穴の開き改善に欠かせないビタミンです。
鶏・豚レバーなどに含まれる動物性のレチノールと、ほうれん草や人参、かぼちゃ、トマトなど緑黄色野菜に含まれるβカロチンの2種類があります。
特にβカロチンは体内でビタミンAに必要な分だけ変換されるので、過剰に摂取しても害がありません。
過剰分は抗酸化物質としてアンチエイジング効果を発揮してくれるので安心してたくさん食べることができます。
6.ビタミンE
ビタミンEは8種類あり、そのうちの1つトコトリエノールは、肌の表層の酸化を防ぎ、血行促進して代謝をうながし、保湿もしてくれる優れた働きをします。
目立つ毛穴にも作用し、さらにシワの改善、しみを防ぐといった肌の美容美白効果もあります。
食物では、アボカド、ナッツ類、カボチャ、米ぬか、大麦油、小麦種子、パーム油、アンコウの肝などに含まれていますので、毛穴の開きを気にしている方は、積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。
Note
毛穴の開きって本当にいやになってしまいますよね。外に出るのも億劫になってしまいます。
しかし正しいケアをすることによって、ターンオーバーの周期が整い、決めの揃った肌を取り戻すことは可能だということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
今日から正しいケアと、十分な睡眠をとって、ストレスを軽減する生活を心がけてみましょう。