いよいよ梅雨の季節がやってきました。
梅雨と言えば、紫陽花(あじさい)ですね。我が家のあじさいもそろそろ咲き始めました。
でも、同じあじさいなのに、何やら花の色が違う…。
どうしてだ?
あじさいの開花の様子
我が家は2世帯住宅。
私たち夫婦と子ども3人、私の両親(82歳、77歳、健在です)の7人家族。
17年前に両親の古家を解体して建て替え、1階を親世帯、2階をリビング、3階は私たちの個室というレイアウト。
同居ということもあり、趣味が合わないこともありますが、それぞれ折り合いをつけて家のレイアウトを決めました。
1階世帯はもちろん親の好きなように。2階リビングのインテリアは私の趣味で決めさせてもらいました。
そしてエクステリアと言えば…
実は、カフェ風にオリーブなんかを大きな鉢植えにさりげなく置いて、おしゃれにしたかったのですが、なんせ私は会社員のため、昼間は家にいない。
もともとガーデニング好きな両親。
必然的にエクステリアは彼らの特権となってしまいました。
好きにしていいよ…と言ってしまったのが運の尽き。みごとに好きにされたのですが、
その統一感のなさと言うか、テーマがないと言うか…
花が好きなのか、樹木を植えたいのか、竹の木の横に、平気でシマトネリコがそびえていたり…。
猫の額ほどの庭と呼べないほどのアプローチに所狭しと地植えや鉢がひしめき、夏は蚊が大発生。玄関で鍵を探そうものなら、その間に蚊の撃退にあってしまうという惨事…。
それでも彼らの楽しみでもあるので、ここはモノ申さず。
…と、いつもながら前置きがながくなってしまいました。
私から見たらなんか鉢多くね?と思うのですが、道行く人たちが時々足を止めて花を眺めている様子をみて、両親、大満足。
そんな小さな小さな庭に咲いたあじさい。夕方、帰宅したときにその様子を撮ってみました。
色づき始めたあじさい
4月25日 あじさいの花のつぼみがちらほら顔を出しました。
5月13日 ちょっとずつ咲いてきました。
5月19日 花びらが少しピンクの色目になってきています。
5月23日 ピンクの花が咲き出してきました。
5月26日 どうやら濃いピンクのあじさいです。
もう少ししたらしっかりとぽってりしたあじさいが楽しめるようです。
しかし、我が家の前の街路樹スペースに植えたあじさいに目をやると…
あれ?ちょっと薄めの色目で青やらピンクやら…。
ここ、道路です。
実は我が家の前は道路拡張があり、もともと狭かった道路が片側2車線となり、歩道までできちょっとした大きな通りになったのです。
そして環境保全の一環で、街路樹としてけやきの木が植えられたのですが、我が家の前のけやきが枯れてしまい、伐採されてしまいました。
そこに目をつけた両親。
我が家の庭だけではもはや置けなくなったプランターやら、鉢やらを歩道に置いているのですが、不思議と市からのクレームはきません。
両親に言わせると、けやきの木は葉が落ちる。この掃除を自腹でゴミ袋を使ってやっているのだから、文句は言わせない…と訳のわからん正当理由を並べておりますが、
注意されるどころか、きれいな花ですね。と褒められすっかりいい気分。
そして、我が家のあじさいをその伐採されてなくなったけやきの木のあとに挿し木したようです。
それがすくすく育って花をつけました。
ところがさきほどの濃いピンクのあじさいと全然ちがう色目。
土壌によって変わるあじさいの花の色
どうして同じあじさいなのに、色が変わったのか…。
それは土壌が影響しているようです。
あじさいの花にはアントシアニンという色素が含まれています。
土の中のアルミニウムが吸収されると、色素が結合して青色になります。土壌が酸性だと、アルミニウムが溶けてあじさいが青色に発色するというわけです。
アルミニウムが吸収されないアルカリ土壌では、ピンク色に発色します。
…ということは、土や肥料を調整すればあじさいの色をコントロールすることができるというわけですかね?
- ピンクのあじさい…アルミニウムが吸収されないアルカリ土壌
- 青いあじさい…アルミニウムが吸収された酸性の土壌