ソーイングを極めていくと、欲しくなるのがロックミシン。
裾の仕上がり具合がジグザグミシンと明らかに違い、市販の服のような仕上がりに思わずうっとりしてしまいます。
子どもの服や小物を縫っているときに、
ママ友から
「あの人、ロックミシン持ってるんだって!」
「すごいね~!」
なんて声が聞こえてきました。
「ロックミシン?」
それまでロックミシンを知らなかった私は、
ロックミシンを持っているママから、裾の仕上がりがロックミシンならこうなる!と見せられて、ものすごく感動した覚えがあります。
市販の服って裾の縫い方が違うんだよね~。
ジグザグミシンではああはならないけど、なぜ?と漠然と思っていた疑問が一気に解決!
(てか、知らなすぎ…)
それからロックミシンが気になり出して…
でも、
え?ロックミシンって直線縫いできないの!?
そうです。
ロックミシンは端の処理に特化したミシンです。
ロックミシンとはどんなものか見てみましょう。
ロックミシンでできることは何?
端かがり
*画像が表示されないときはここをクリックしてください。一旦pinterestに飛び再度ブログに入りなおして頂くと画像が表示されます。
家庭用のミシンでジグザグ縫いして端を始末したものと、ロックミシンで縫ったものでは仕上がりは後者のほうがはるかにきれいです。
そのでき具合はまるで市販品のよう。
ロックミシンの縫い目は何本もの糸でくるむように処理されています。
ロックミシンはこのかがり縫いをするための専用ミシンです。
ニット素材が得意
伸縮性のあるニット生地を縫い合わせるときに最適なのがロックミシン。
縫い目は適度なゆるみを持たせているため伸縮性が保てます。
巻きロック
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巻きロックとは、ストールやハンカチの端の始末をする際に、通常のロックミシンよりも目を細かくして縫う縫い方。
ニット地の裾などの端に巻きロックをすると、生地の端が伸びてクルクルとなった服がありますよね?
これが巻きロックです。
ロックミシンの選び方
ロックミシンの種類
ロックミシンは針と糸の本数の違いで3種類あります。
種類 | 内 容 | 価格帯 |
1本針2本糸 | 小物を作るのだったら2本糸で十分です。しかしニットには向きません。 | 3万円台~ |
1本針3本糸 | ニットの縫い代始末も可能です。 | 10万円台~ |
2本針4本糸 | ニットの地縫いと縫い代始末が同時にできます。 | 16万円台~ |
単純に端の始末しかしないという場合1本針2本糸で十分ですが、2本針4本糸のほうが仕上がりはきれいです。
2本針4本糸と1本針2本糸の端の縫い目は違います。
見た目は明らかに違いますが、こだわりがなければ1本針2本糸の縫い目で十分だと思います。
大は小を兼ねるで、2本針4本糸の場合、糸を外して縫えば1本針2本糸や1本針3本糸のロックミシンと同じ縫い目になります。
端ミシンを見て、ジグザグミシンとロックミシンの違いは素人が見てもわかりますが、これは1本針2本糸で縫ったとわかるのは洋裁に知識のある方で、普通はそこまでみません。
ただロックミシンを買おうと検討している方は、ミシンに慣れてきていろいろ縫ううちにもっときれいに縫いたいと思っている方が大半だと思います。
そのうちニット素材にもチャレンジしたくなるかもしれません。
そのときに1本針2本糸ではニットは縫えません。
そう考えると、
2本針4本糸を購入し、普段の端の始末は1本糸を外して縫ってもいいのでは…。
実際、私はそうしてます。(糸代節約にもなるしね)
初心者が選ぶなら
ロックミシンは普通のミシンと比べ糸通しがとても面倒です。
私の使っている「baby lock衣縫人」は糸通しに糸を差し込んで、ボタンを押すとエアーで糸をさーっと通してくれる自動糸通し機能がついています。
この機能を使わずに糸通しをしたところ、面倒で仕方ありませんでした。
ロックミシンの最大のネックがこの糸通しではないかと個人的に思います。
以後、糸の色を変えるときは糸と糸を結んで変えたい色になるまで試し縫いをしながら糸の色替えをしています。
この糸の色替えさえも面倒なときは、構わずベージュの布に白い糸で縫ったりしてずぼらなことをしてしまってますが…(笑)。意外と違和感なし。さすがに黒地に白糸はまずいですが…(笑)
なので初心者が選ぶなら絶対に自動でできる糸通し機能がついたモデルを選ぶべきです。
ロックミシンおすすめ商品
ロックミシンは高額です。
したがって安易に安い商品をおすすめして失敗だったではいけないので、自分が使っている「衣縫人」をおすすめ商品として紹介します。
8年前に購入して未だ一度も不具合がなく縫えていますし、糸通しがエアスルーで楽。
この糸通し機能がなければ、とっくに使うのを放棄していたかもしれません。
衣縫人には自動糸調子はありませんが、糸調節ツマミの目盛を4に合わせておけば不都合はありません。
自動糸調子機能がついている「糸取り物語」とどっちにするか迷いましたが、逆に自動糸調子があるために好きなように微調整ができないと聞いて、衣縫人に決めました。
ベビーロック|衣縫人BL-57EXS
2本針4本糸のロックミシンです。
現在はBL-57EXSにモデルが進化しており、価格帯もだいたい税込み17万円程度になっています。
ベビーロック ベビーロック衣縫人4本糸ロックミシン《衣縫人》 BL501
アマゾンでBL501だと8万円以内でありました。
自動糸通し機能エアースルーもちゃんとついています。
Note
ソーイングが面白くなってくると気になるのはロックミシン。
私自身、普通のミシンにもジグザグ縫いがあるし、いいか…と思いながらその仕上がりの違いが気になっていました。
思い切って購入を決意し、使ってみると端の仕上がりだけではなく、驚いたのがそのスピード。
まさにダーーーーーーーっという感じで縫えてしまいます。早すぎる!
これは使ったことのある人しか味わえない感動です。
また思った通りの端の仕上がりで不器用な私がまるで市販品のごとく作品が作れているのは嬉しい限りです。
とはいえ、ロックミシンは高額です。じっくり検討して購入を決めましょう。