倉敷の児島に住んでいる長女。このたび引っ越しすることになったので、手伝いのため週末を利用して福岡から応援に行くことに。
引越日の前日、せっかくならプチ観光しようとどこがいいか事前にリサーチしました。
その中で候補に挙がったのは「倉敷美観地区」
倉敷美観地区は、江戸時代の街並みをそのままにした観光スポット。福岡にはこのような街並みはないのでぜひ行ってみたい。
長女の住む町の最寄り駅はJR児島駅。そこからJRだと一度岡山に出て、岡山から倉敷へ行くというルート。約1時間かかります。
私たちが選んだのは下電バス。
JR児島駅のロータリー2番乗り場から乗車。天城線で児島駅から倉敷美観地区最寄りバス停の「芸文館東」まで約40分。
バス停降りたら、目の前がもう美観地区でした。
倉敷美観地区
倉敷美観地区は、倉敷川の畔から鶴形山南側の街道一帯に広がるエリアで、川の両脇に白壁とか、なまこ壁という江戸時代頃の街並みがそのまま残っています。
その建物をそのまま使用したオシャレなカフェや、雑貨店などがずらりと軒を並べています。
私たち親子は、事前にインスタやYouTubeなどから情報を収集して、多くのユーチューバーの方が取り上げているお店をピックアップ。
その中で候補に挙がったのが、
- ロング調布
- 鰻のおにぎり
- 大手まんぢゅう
- 串団子
- フルーツパフェ
- デニムまん
そして、ぜひとも川舟流しに乗りたい!
超インドア派で、なおかつ方向音痴の私たち。途中で面倒くさくなって、辞めようとなることを想定しつつ、事前リサーチはしていたものの、道に迷う自信しかない私たちは行き当たりばったりの旅になりそうです。
不安ながらも、とりあえず町を歩いてみることに。
こちらが美観地区のマップ。これを頼りに散策開始。
ロング調布
- 住所:岡山県倉敷市本町5−22
- 電話番号:086-421-3888
- 営業時間:9:00~17:00
- 休業日:木曜日
下電バス「芸文館東」を降りると、目の前が倉敷美観地区。
美観地区の最初に目にしたのがロング調布を提供している廣榮堂のお店でした。
ロング調布とは、求肥をクレープで巻いたもの。
朝ごはんを食べすに出向いた私たちの目的は、ちょこちょこしたものを食べ歩きしながらお腹を満たそうということ。
食がそんなに太くない私たちはすぐ満腹になるので、この食べ歩きがベストよねと、最初に見つけたお店がロング調布。
9時ちょっと過ぎに到着したのですが、店は開店していたものの、ロング調布は仕込みの最中でした。
10分ほど待って、ようやくクレープを焼く準備が整い、順番に焼いてもらうことに。
しかしあっという間にクレープが焼けるので、それほど待たずにいただけました。
1本500円。
クレープ生地の甘さと求肥の上品な甘さがほどよくマッチして、ひとくち食べた瞬間、ハートになりました。
(余談ですが、あまりのおいしさに帰りの岡山駅のさんすてにある廣榮堂で個包装の調布を買って帰りました。)
そのあと観光案内所へ。
観光案内所
- 住所:岡山県倉敷市中央1-4-8
- 電話・FAX番号:086-422-0542
- 営業時間:9:00~18:00(12/29~31は10:00~16:00)
- 休業日:年中無休
観光案内所は、1917(大正6)年に倉敷町役場として建てられ、国登録有形文化財に指定されている由緒ある建物なんですね。
ここには観光パンフレットなどやトイレがあります。
てくてくマップを入手すると便利。(最初に入ったお店廣榮堂にも置いてありました。)
川舟流しに乗るには、観光案内所でチケットを購入する必要があります。(乗り場に直接行っても乗れません)
川舟流しに乗りたいと希望していた私でしたが、季節は真夏。
美観地区に到着した時点ですでに汗だく。
こんな調子じゃ、舟でもきっと汗だくになって楽しむどころじゃないだろう。
やっぱり乗るのやめようか…と話しつつ、とりあえず観光案内所へ。
川舟流しは9:30から17:00まで運行しており、事前予約はできないみたいで、観光案内所で受け付けた順になります。
今日は土曜日でもあるし、ちょっと出遅れたので恐らく取れないだろう、半ば諦めつつ受付へ。ま、暑いし、ダメなら諦めもつくわ。
すると、出向いた9時半の時点で2人で一緒に乗れるのは、最短で11:30の便が空きになっていました。
一度に6名しか乗れないので、その前の時間は「残り1名」とか半端な数が残っていました。
そうなると、やっぱり乗っておこうとなり、11:30の枠で2名分お願いしました。
チケットは大人700円・小人(5歳以上、小学生以下)350円。
予約時間の5分前に乗り場に出向いてくださいとのこと。予約の取り消しはできないみたいです。
※ただし天候による欠航の場合のみ返金されます。
予約がとれたので、ひとまず安心。
もう少しお腹を満たそうと、金賞コロッケのお店へ。
金賞コロッケ
- 住所:岡山県倉敷市本町3-15
- 電話番号:086-423-0223
- 営業時間:9:00〜18:00
- 休業日:なし
ちょっとお腹を満たすために、スイーツ系ではなく、おかず系のものが食べたいと次に目指したのは、金賞コロッケのお店。
比較的簡単にお店を見つけることが出来ました。
金賞コロッケ1個200円。
アツアツのコロッケがジューシー。このコロッケ、なんでも1日に1000個売れることもあるらしい。
多くの芸能人の方々も来ているみたいで紹介されていました。
私は定番の金賞コロッケを、長女はチーズコロッケをチョイス。他にも牛すじコロッケがありました。
チーズドッグもあり、迷いましたが、金賞コロッケというネーミングに魅かれコロッケに。
北海道産の男爵芋と和牛の脂肪分を抜いた赤身のミンチを使って作るコロッケは、外はサクサク、中はトロッとした食感とギュッと詰まった牛肉の旨みが存分に味わえます。
コロッケで少しお腹が満ちた二人。
川舟流しまであと2時間あるので、どうするか?
これが春先や秋口だったら、まったり歩いて食べ歩きを楽しむところですが、37℃越えの猛暑。
すでに汗だくの状態で、うろうろする気力もない。
そこで、大原美術館でゆっくりと絵画を鑑賞することに。
EL GRECO
- 住所:岡山県倉敷市中央1-1-11
- 電話番号:086-422-0297
- 営業時間:10:00~17:00
- 休業日:なし
美術館に入る前に、隣にある蔦の絡まる建物の喫茶店「EL GRECO」で休憩。
10時オープンで、私たちが到着したのが10時ジャスト、まさに従業員の方が準備中の札を「営業中」にひっくり返したときでした。
並ぶことなく店内に入り、好きな座席を選ぶことができました。
昭和チックなレトロな雰囲気の内装。
窓一面に蔦が覆いかぶさっていて、緑があざやか。
ここでは迷わず「フルーツジュース」(880円)を注文。
どうやら人気があるのは、コーヒーとレアチーズケーキ(ブルベリーソース)のようですが、せっかく岡山に来たのだし、フルーツを堪能したいと普段頼まないフルーツジュースにしてみました。
そう、福岡ではカフェでコーヒーしか注文しないのに、岡山(倉敷)に来たとたん、口の中がなぜかフルーツモードの私。
桃を中心にバナナ?濃厚なフルーツのジュース。聞くと4種のフルーツとミルクをミックスしているのだとか。福岡ではなかなか味わえない。ご当地グルメって言うのだろうか。おいしい。
4種のフルーツが何なのか知りたい方はぜひ、行ってみてください。
入口付近に小さなブースがあり、小物など雑貨が展示されていました。
大原美術館
- 住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
- 電話番号: 086-422-0005
- 入館料:一般2,000円、高校・中学・小学生(18歳未満の方)500円
- 開館時間:12月~2月9:00~15:00、3月~11月9:00~17:00(最終入館16:30)
- 休業日:毎週月曜日・冬期休館あり、休館日が祝日、振替休日と重なった場合は開館、7月下旬~8月は無休
EL GRECOの横は大原美術館。
ちょうど「異文化は共鳴するのか?大原コレクション」という特別展があっておりました。
中は撮影禁止のため画像はありません。
児島虎次郎の人物画や風景画を鑑賞し、しばし美術の世界へ。
美術のたしなみはありませんが、ピカソやモネ、ポール・ゴーギャンなどの作品も展示されており、思わず名作を直に見ることができました。思いがけぬ芸術鑑賞のお時間。
ゆっくりゆっくり鑑賞していたら、50分も経過していました。
11時過ぎに美術館を出て、せっかくなら工芸館も見てみようと中に入ることに。
大原美術館の入館チケットで工芸館、東洋館も入館できます。
工芸・東洋館は、大原美術館の隣の棟にあります。
一見、運動場?と思えるただ広いグランドみたいな空地が真ん中にあり、それを囲むように蔵のような建物が建っています。
陶芸の河井寛次郎、板版画の棟方志功両などの陶器や木版画などのコレクションが展示されてありました。
おおっと思ったのが、一光三尊仏立像。東洋の諸外国の仏像や石仏などが多数ありました。
児島虎次郎が中国・朝鮮半島・エジプトを訪問した際に収集したコレクションだとか。
川舟流し
予約時間の10分前に乗り場に到着。
1番乗りだったので、先頭に乗ることができました。
竹笠の帽子を貸してもらえます。
所要時間は約20分。
ゆっくりと進む舟に腰を下ろして白壁の町並みを眺めます。
途中船頭さんがガイダンスをしてくれました。
倉敷美観地区は、空襲に遭わなかったため江戸時代の建物がそのまま残っているとか。
また、江戸時代の初期ごろまで倉敷は一面海だったとか。
そんな話を聞きながら、ゆっくりゆっくり舟に揺られる時間。
私たちが乗り込んだ時間は、都合よく陽が陰っていたので、当初懸念していた汗だくでの乗船ではなく、むしろ快適でした。
思い切って乗ってよかった。
美観地区に行かれる方は、朝いちばん(9時ころ)に観光案内所にいき、まずチケットを買うことをおすすめします。
時間に余裕のある方は午後の便もあるので、とりあえずチケットだけゲットして、街歩きを楽しんでみては?
うな北の鰻おにぎり
- 住所:岡山県倉敷市本町1-32
- 電話番号:086--454-4545
- 営業時間:月~日、祝日、祝前日: 11:00~14:00 (料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:00) 17:00~19:00(料理L.O. 19:00 ドリンクL.O. 19:00)
- 休業日:不定休
大正11年創業のうな北は、100年続く味と技術を継承するお店。
元々は熊本県の老舗「うなぎの徳永 北部」が本店で、その分店として2023年4月にオープンしたのだとか。
実はひそかに私の目的の一番はこれ。鰻おにぎり(700円)。
がっつり昼食をとる時間もないし、夜はブッフェが控えているので、小腹を満たす程度でいい。
気軽に鰻を楽しみたい私にとって、これはぜひぜひ食べたい一品。
この鰻おにぎりのみテイクアウトができ、数量限定。美観地区にある倉敷店限定らしい。
ただひとつ、心配だったのは長女があまり鰻が好きでないということ。鰻のブニブニした食感が苦手なようで、彼女がNoと言ったらどうしよう……。
ところが、一口食べた彼女。美味しいと感嘆の声を上げていました。
ご飯は鰻のたれが混ぜ込んであり、表面を軽く焼いてあるので、香ばしくて、鰻も味わえるので最高。
あともう少し食べたいなと思うくらいがちょうどいい。
猛暑の中で食べる鰻おにぎりは絶品でした。これでエネルギーチャージ完了!
大手まんぢゅうカフェ
- 住所:岡山県倉敷市中央1-4-18
- 電話番号:086-421-3700
- 営業時間:12:00〜17:00 (LO 16:30)
- 休業日:月・火・水曜日
川沿いを南に下ったところに、大手まんぢゅうカフェを発見。
白を基調としたモダンな雰囲気のカフェで、店員さんの対応がすごく感じ良かった。
迷わずここで休憩することにし、定番の「蒸したて大手まんぢゅうセット」を注文。
番号札を渡され、しばし蒸し上がるのを待つ……。
それにしても、この番号札もおされ。
小ぶりなお饅頭2個をセイロ蒸しにして、アツアツを出してくれます。
甘くなく、上品な味わいの餡子が詰まったお饅頭。
大手まんぢゅうのイラストがパネルに飾られていました。
それを背景にパチリ。
余談ですが、トイレもきれい。
ゆっくりとくつろぎたいなら大手まんぢゅうカフェはおすすめです。
倉敷デニムストリート
- 住所:岡山県倉敷市中央1-10-11
- 電話番号:086-435-9135
- 営業時間:9:30~17:30(季節により変動)
- 休業日:なし
デニムストリートは、ジーンズやデニムの生地を使った商品が並ぶお店。
倉敷の児島地区が国産ジーンズ発祥の地であることから、児島産のデニム製品や、小物雑貨が数多く販売されていました。
せっかく倉敷に来たことだし、なにか1品、デニムの雑貨が欲しいと物色。
ポーチやバッグ、数々の小物やリメイクした商品が販売されています。
レースをあしらったスマホショルダー。
そう、数多くのユーチューバーの方々が必ず紹介している倉敷デニムストリート。その中でもデニム色した肉まんやソフトクリームがあるそうな。
ありました、ありました。青い色した肉まん、その名は「デニムまん」
これは試しに食べてみる価値ありそう。
デニムまんとデニム桃スカッシュを注文しました。
味は何の変哲もない普通の肉まん。皮の色がブルーなだけ。
ただブルーの肉まんなんて、ここでしか味わえないだろうから、お祭り騒ぎの一環として食べてみるのも記念になっていいと思います。
ちなみに、青色の生地はクチナシの花を着色料として使用しているようです。
倉敷アイビースクエア
- 住所:岡山県倉敷市本町7-2
- 電話番号:086-422-0011
- 営業時間:ホテル…チェックイン15:00、チェックアウト11:00
- 休業日:なし
- 付帯施設:レストラン、売店、文化施設、オルゴールハウス
倉敷アイビースクエアは1974年に建てられた建物で、倉敷紡績所(現クラボウ)の本社工場をホテルなどの複合施設として改修しています。
レンガ一面の建物が印象的。
今回時間の関係で、手前のショップしか入れませんでした。
着物の形のTシャツ、おしゃれ。
阿智神社
- 住所:岡山県倉敷市本町12-1
- 電話番号:086-425-4898
- 参拝時間:一日中参拝可能
- 受付時間:8:30~17:00 (祈祷・授与など)
- 定休日:なし
倉敷美観地区の北側の鶴形山に阿智神社があります。
鶴形山の山頂に建てられているため、倉敷の町を展望できるようです。
案内図をみると、確かに一望できそうです。
この石段を登ると、恐らく倉敷の町が一望できるのでしょう。
しかし猛暑で疲れ切っていたので、私たちは石段を登るのを断念。
代わりにおみくじを引くことに。
さてさて、神様からのお告げはなんと。
その他散策いろいろ
くらしき桃子は、美観地区に4店舗ほどあります。
フルーツびっしりのパフェ。今回は食べることができませんでしたが、次回があるならぜひ食べたいですね。
多賀屋の串だんごは絶対食べたい!と思っていたのですが、8月中旬までお休みとの張り紙がありました。残念!!
凹凸堂。
パワーストーンがずらりと陳列されています。
手作り体験もできるみたいなので、時間がある方はぜひ。
倉敷プリン。
美観地区にあるプリン専門店で、ここでしか食べれないきびプリンがあるみたい。
桃太郎のからくり博物館。
桃太郎の歴史資料など展示されています。利用料金大人600円、(高・中・小)400円、幼児(5歳以上)100円。
14時過ぎまでの約5時間の滞在でした。猛暑でなかったらもっとゆっくり、じっくり堪能できたのですが……。
ばっちり化粧して臨んだのですが、汗だくで、しまいにゃほぼすっぴん状態になり、グタグタになりましたが、とても楽しいひと時でした。
今度は気候のいいときに、また赴きたい町ですね。今回試せなかったものもリベンジしたいし……。
この後、児島駅に戻って「WASHU BLUE RESORT 風籠」での日帰り温泉&ブッフェを楽しみたいと思います。
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