ASMRをご存知ですか？
人にはそれぞれ脳に心地よい音というものがあります。普段何気なく聞いている音がリラックス効果があったり、聞いているだけで眠くなったり…。
授業中に先生がとくとくと話す声がまさに睡眠導入剤の何ものでもないと思う方も多いのでは？(笑)
リラクゼーションだけではなく、時には集中して作業したいときに心地よい音もあります。
例えばタイピングの音とか…。
カタカタとキーボードを叩く音は、まるで隣で誰かがタイピングしているようで、一緒に作業しているような気分になり、競争心や連帯感が増し、作業に集中することができます。
そんなASMRとは？
脳に心地よい音『ASMR』
ASMR（エーエスエムアール）とは？
ASMRとは「Autonomous Sensory Meridian Response」の略で、略語の頭文字を取って「エーエスエムアール」と呼びます。
日本語に訳すと、「自立感覚絶頂反応」という意味になります。
と言ってもなんだかピンと来ませんね。
例えば、本のページをパラパラめくる音、雨の音、美容室でシャンプーしてもらうときの音など「心地よい」と感じる音を指すことが多いようです。
要するに、ある刺激がトリガー（引き金）となって、ゾクゾクするような心地よさを覚える現象のことをASMRと言います。
やや抽象的ですが、日本ではまだあまりポピュラーではないため、適切な表現ができず、感覚を表す重要な要素を捉えて作られた造語としての位置づけです。
ASMRの発祥
ASMRという言葉がまだなかった10年ほど前、「SteadyHealth.com」というサイトで、「Weird Sensation Feels Good(奇妙な感覚が気持ちいい)」というスレッドが話題になったのがきっかけ。
当時ASMRという概念がなかったため、体験者がこのスレッドで、「この感覚は何なんだ？」と議論が巻き起こりました。
のちにASMRという言葉は、2010年2月、ニューヨーク州に住むJennifer Allen（ジェニファー・アレン）さんによって命名されました。
彼女はこの感覚を多くの人に共有すべきだと考え、FacebookでASMRのグループを立ち上げました。
そこから徐々にASMRの概念が広まっていきました。
日本ではまだニッチな分野のため、音フェチと捉えている人が多いですが、日常の生活で聞いてゾクゾクしたり、心地いい感覚になるといった点で考えるとイメージが湧くと思います。
意外にハマるASMR動画
はじめて見る人は、
なにこれ？ってなると思います。ただ延々とその音を鳴らし続けるだけの動画ですから。
あくまでも個人差がある音で、感じ方もそれぞれ。
ある人にとっては、心地よく、ある人にとってはまったく理解できない。
でも
ときに、ゾワっとさせられることもあり、そうなれば十分ASMRの効果は得られたということになります。
日本でも、意外とハマるという方も徐々に多くなり、ASMR動画を作るユーチューバーも増えています。
どんな音があるの？
例えば、
- タッピング音：指などでプラスチックの容器や、瓶などまわりにある物をソフトに叩く音。
- タイピング音：パソコンのキーボードをカタカタと叩く音。集中したいときに効果的。
- 咀嚼音：食べ物を食べるときにくちゃくちゃ音を鳴らして漏れる音。こちらについては好みが分かれます。
- ページをめくる音：雑誌や本のページをめくる音。ペラッ、ペラッとめくる音が適度に心地いい。
- 雨音：雨の降る音。
- 焚き火：火がメラメラと燃える音
- 水の音：雨音と同じく、水の流れる音もリラックス効果があります。
- シャンプー音：美容室でシャンプーしてもらうときの音。
- 囁き声：ささやき声は静かに耳を包み込むような感覚で睡眠時やリラックスしたいときに効果的。
Youtube動画
瓶の中の水をひたすら揺すったり、叩いたりする音です。
３つのフタを開けたり閉めたりする音。何気ない音ですが、ハマってしまう人も。
美容室でシャンプーしてもらうときの音です。聞きながらつい寝てしまいそう。
万年筆で紙にサラサラ文字を書く音です。
タイピング音です。これを聞きながらブログを書けば集中力がアップしてサラサラ書ける？
Note
美容室でシャンプーするときに耳元で流れるシャワーの音についウトウトしたり、本のページをめくる音が心地よかったりした経験は誰しもあると思います。
それが何の音なのかは個人差があるとして、ずっと昔から感じていたけど、はっきりと何なのかわからない感覚。この潜在的な感覚に反応してくれるのがASMR。
集中力を高めたいとき、リラックスしたいとき、ぐっすり眠りたいときなどライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょう？
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